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育児や家事に追われる女性

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==育児や家事に追われる女性==
 
==育児や家事に追われる女性==
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T.Kさんからの手紙(2025年2月)<br>
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松田さんへ 『ひきこもり周辺だより』を、ありがとうございました。<br>
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今、私は、パートで社員食堂の中で働いています。<br>
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ほぼフルタイムなので、不登校情報センターになかなか伺うことはできませんが、土日祝日でイベントなどがあったら、ぜひ久しぶりに松田さんにもお会いできればと思います。よろしくお願いします。<br>
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松田さんの「家族内ケアが家族の世代継承機能の中心」の文章を読んで、とても共感できる部分がたくさんありました。<br>
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私がセンターに足繁く通っていた30代後半の頃、私はまさに2人の小さな子ども達を子育てしている真最中だったと思います。<br>
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私の20代の頃は、男女共同参画という言葉が、社会的に定着してきたはしりの頃だったと思います。<br>
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でも現実には、言葉がただひとり歩きをしているだけで、会社ではまだまだ男性優位社会、家庭でも結婚し、子どもが生まれたら、仕事をセーブして子どもの育児や家事に追われるのは、女性があたりまえでした。<br>
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もっと男性と同じように働きたい、それができると信じてやまなかった私は、何度も夫とケンカしたし、両親や兄弟などとも揉めました。<br>
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仕事を夢中でやることによって、結婚や出産をあきらめるのも嫌だったので、何とか無理せずに子育てできる環境を、と考えキャリアはあきらめましたが、子育てが一段落したら、また仕事を好きなだけすればいいと思って、パートをしながら子どもを保育園に預けていました。<br>
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そして、いつ社員になって大きな仕事をまかされても大丈夫なように、自分にとっての充電期間だと思っていました。<br>
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ところが…子育てはそんなに甘くなかったです。
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子どもが大きくなり、自我が強くなればなるほど、時間通りにポンポンと物事が進まなくなり、一時はパートを辞める事も考えました。<br>
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パートといっても責任がないだけで、業務は社員とあまり変わらなかったりするだけで、帰宅すれば家事や育児が待っていると思うと本当にハードでした。<br>
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家の中はドタバタでした。<br>
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私らしく子ども達にも迷惑をかけず、働きながら生きていく方法を私は毎日毎日考え続けていたと思います。<br>
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その頃に一番センターに通っていたんだと思います。不登校の問題は、私の子育ての問題、私自身の問題だったのだと今、改めて思います。<br>
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昨年長男(Y男)が子どもが生まれて結婚。<br>
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長女(A子)は、一昨年に結婚し、昨年出産し、今、Y男には6ヵ月の男の子、A子には3ヵ月の女の子の赤ちゃんが!!私は2人の孫のおばあちゃんになりました。<br>
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今年で私ももう還暦です。早いものです。そろそろもう仕事に夢中になってもいいだろうと思っています。<br>
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これからは私の夢である“お店を出す!”を目標にがんばります。<br>
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とりあえず調理師免許と思い、社員食堂で働いています。あと1年ちょっと?かな?と思います。<br>
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両親が生きているうちに“キセキ”を見せてあげたくて!<br>
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不登校の問題は社会の全体の問題です。ひきこもる子どもは、とても繊細で、敏感なんです。<br>
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そしてまじめで賢い。ま、いいかとテキトーに物事を考えられない人が多いのではないかと思います。<br>
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A子が出産する前後の1ヵ月間、私も仕事を休んで一緒に育児を手伝いましたが、彼女は私と同じく“逆引きこもり”なので、「こんなに長い時間ひとりで家にいなきゃいけないと思うと、うつになりそう」と言っていました。<br>
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子どもが無事に生まれて、しあわせこの上ない状態になっても産後のうつが少しあって、保健婦さんに相談していました。<br>
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彼女は正社員で保育園で働いているので、今は育休しているだけで、5月からは仕事復帰するのでまだましですが、出産で仕事をやめたり、セーブしている女性はどうでしょう?<br>
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もっと不安や、うつうつとした気持ちがあるのでは?五体満足に子どもを生んで?最高にしあわせなはずなのに?<br>
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なぜうつになってしまうのか???なぜ育児ノイローゼになってしまうのか?<br>
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なぜ虐待がなくならないのか?全て社会のゆがみだと思います。少子化問題も深刻なのも。<br>
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思いやりの気持ちや視野を広く持つことを忘れて、目の前の効率にばかり目を向けていたら、すぐに人類は滅びますよね。<br>
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地位や名誉、性別、年齢、そんな全ての垣根を超えてあらゆる頭脳を集結させて、社会のゆがみを変えていかなければと思っています。<br>
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私の夢も少しその働きの一つになっていけたらと思います。<br>

2025年6月10日 (火) 14:28時点における版


育児や家事に追われる女性

T.Kさんからの手紙(2025年2月)
松田さんへ 『ひきこもり周辺だより』を、ありがとうございました。
今、私は、パートで社員食堂の中で働いています。
ほぼフルタイムなので、不登校情報センターになかなか伺うことはできませんが、土日祝日でイベントなどがあったら、ぜひ久しぶりに松田さんにもお会いできればと思います。よろしくお願いします。
松田さんの「家族内ケアが家族の世代継承機能の中心」の文章を読んで、とても共感できる部分がたくさんありました。
私がセンターに足繁く通っていた30代後半の頃、私はまさに2人の小さな子ども達を子育てしている真最中だったと思います。
私の20代の頃は、男女共同参画という言葉が、社会的に定着してきたはしりの頃だったと思います。
でも現実には、言葉がただひとり歩きをしているだけで、会社ではまだまだ男性優位社会、家庭でも結婚し、子どもが生まれたら、仕事をセーブして子どもの育児や家事に追われるのは、女性があたりまえでした。
もっと男性と同じように働きたい、それができると信じてやまなかった私は、何度も夫とケンカしたし、両親や兄弟などとも揉めました。
仕事を夢中でやることによって、結婚や出産をあきらめるのも嫌だったので、何とか無理せずに子育てできる環境を、と考えキャリアはあきらめましたが、子育てが一段落したら、また仕事を好きなだけすればいいと思って、パートをしながら子どもを保育園に預けていました。
そして、いつ社員になって大きな仕事をまかされても大丈夫なように、自分にとっての充電期間だと思っていました。
ところが…子育てはそんなに甘くなかったです。 子どもが大きくなり、自我が強くなればなるほど、時間通りにポンポンと物事が進まなくなり、一時はパートを辞める事も考えました。
パートといっても責任がないだけで、業務は社員とあまり変わらなかったりするだけで、帰宅すれば家事や育児が待っていると思うと本当にハードでした。
家の中はドタバタでした。
私らしく子ども達にも迷惑をかけず、働きながら生きていく方法を私は毎日毎日考え続けていたと思います。
その頃に一番センターに通っていたんだと思います。不登校の問題は、私の子育ての問題、私自身の問題だったのだと今、改めて思います。
昨年長男(Y男)が子どもが生まれて結婚。
長女(A子)は、一昨年に結婚し、昨年出産し、今、Y男には6ヵ月の男の子、A子には3ヵ月の女の子の赤ちゃんが!!私は2人の孫のおばあちゃんになりました。
今年で私ももう還暦です。早いものです。そろそろもう仕事に夢中になってもいいだろうと思っています。
これからは私の夢である“お店を出す!”を目標にがんばります。
とりあえず調理師免許と思い、社員食堂で働いています。あと1年ちょっと?かな?と思います。
両親が生きているうちに“キセキ”を見せてあげたくて!
不登校の問題は社会の全体の問題です。ひきこもる子どもは、とても繊細で、敏感なんです。
そしてまじめで賢い。ま、いいかとテキトーに物事を考えられない人が多いのではないかと思います。
A子が出産する前後の1ヵ月間、私も仕事を休んで一緒に育児を手伝いましたが、彼女は私と同じく“逆引きこもり”なので、「こんなに長い時間ひとりで家にいなきゃいけないと思うと、うつになりそう」と言っていました。
子どもが無事に生まれて、しあわせこの上ない状態になっても産後のうつが少しあって、保健婦さんに相談していました。
彼女は正社員で保育園で働いているので、今は育休しているだけで、5月からは仕事復帰するのでまだましですが、出産で仕事をやめたり、セーブしている女性はどうでしょう?
もっと不安や、うつうつとした気持ちがあるのでは?五体満足に子どもを生んで?最高にしあわせなはずなのに?
なぜうつになってしまうのか???なぜ育児ノイローゼになってしまうのか?
なぜ虐待がなくならないのか?全て社会のゆがみだと思います。少子化問題も深刻なのも。
思いやりの気持ちや視野を広く持つことを忘れて、目の前の効率にばかり目を向けていたら、すぐに人類は滅びますよね。
地位や名誉、性別、年齢、そんな全ての垣根を超えてあらゆる頭脳を集結させて、社会のゆがみを変えていかなければと思っています。
私の夢も少しその働きの一つになっていけたらと思います。

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