映画ウォッチ

日本がバブルのただ中にあった１９８０年代後半の夏を舞台に、闘病中の父と、仕事に追われる母とくらす１１歳の少女フキの物語を描く。
２０２５年カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、早川監督にとってデビューから２作連続でのカンヌ映画祭出品となった。
１９８０年代後半。１１歳の少女フキは、両親と３人で郊外の家に暮らしている。ときに大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性を持つ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。
そんなフキにとって、時々覗き見る大人の世界は、複雑な感情が絡みあい、どこか滑稽で刺激的だった。
しかし、闘病中の父と、仕事に追われる母との間には何時しか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく。
マイペースで想像力豊かなフキが空想にふけりながらも、周囲の大人たちの人生に触れていく様子を通して、人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアをもって描く。
フキ役はオーディションで選出され、撮影時は役柄同様に１１歳だった鈴木唯。フキの母・詩子を石田ひかり、父・圭司をリリーフランキーが演じる他、中島歩、河合優実、坂東龍汰らが顔をそろえた。

美しくきらめく台湾の原風景をバックに、心に傷を負った作家と孤独な青年の、時空を超えた絆を描き出す。
穂香港の人気作家ティエンユーは、新作小説に盗作疑惑が持ち上がり、世間から激しいバッシングを浴びてしまう。
心に深い傷を負った彼は、かつて文通をしていた少年が教えてくれた、天国につながるという「鯨が消えた入り江」を探すため、ひとり台湾へと向かう。
なれない異国の地でぼったくりに遭い、台北の繁華街で酔いつぶれてしまったティエンユーは、地元のチンピラであるアシャンに助けられる。
ティエンユーが旅の目的を打ち明けると、「鯨が消えた入り江」を知っているというアシャンは彼をそこへ連れていくと請け合い、２人のひと夏の旅が始まるが……。
「トワイライト・ウォリアーズ　決戦！九龍城砦」のテレンス・ラウが優しく純朴な作家ティエンユーを繊細に演じ「運命のマッチアップ」のフェンディ・ファンがチンピラのアシャン役で共演。

イスラム過激派の温床となっているスールー海の緑豊かな島で、米軍特殊部隊デルタフォースが、拉致されたＣＩＡエージェントを救出するという極秘任務に乗り出した。
精鋭ぞろいの舞台の中で、ＪＴＡＣ（統合末攻撃統制官）のキニー軍曹は航空支援の連絡役として、実戦経験がほとんどないまま任務に参加することになる。
しかし目的地に着いた直後、部隊は反政府ゲリラに遭遇し、激しい銃撃戦の末に壊滅寸前に陥る。
戦場で孤立したキニーは、はるか上空から無人戦闘機ＭＱ-９リーパーのベテラン操縦官だけを頼りに、決死の脱出に挑むが……。
無人戦闘機の操縦官をラッセル・クロウ、若手軍曹キニーをリアム・ヘムズワースが演じ、リアムの実兄ルーク・ヘムズワースもデルタフォースの隊員役で出演。
「アンダーウォーター」のウイリアム・ユーバンクが監督を務め、アメリカ海軍全面協力のもと、入念な取材に元づいて現代の軍事作戦をリアルに描写した。

鬼になってしまった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため、鬼狩りの組織・鬼殺隊に入った竈門炭次郎は、同期の仲間である我妻善逸や嘴平伊之助とともに数々の鬼と戦いながら成長し絆を深めていく。
炭次郎たちは鬼殺隊最高位の「柱」たちと共闘し、無限列車では炎柱・煉獄杏寿郎、遊郭では音柱・宇髄天元、刀鍛冶の里では霞柱・時透無一郎や恋柱・甘露寺蜜璃とともに死闘を繰り広げた。
その後、来る鬼との決戦に備えて、柱による合同強化訓練・柱稽古に挑んでる最中、鬼殺隊の本部である産屋敷邸に鬼舞辻󠄀無惨が姿を現す。
お館様の危機に駆け付けた炭次郎や柱たちは無惨によって謎の空間へ落とされ、鬼の根城である無限城での最終決戦に身を投じていく。
これまでのアニメシリーズに引き続き、外崎春雄が監督、松島晃がキャラクターデザイン・総作画監督、ufotableがアニメーション制作を担当。