向精神薬への依存を抜け出す方法
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だから、社会的偏見のある今の状況では、周囲の環境からの働きかけ(家庭や教育課程における虐めや虐待など、周囲・指導者からの悪意)などによって病気になりやすいのですが、治療の過程でそれらを補完するために、正当な薬物治療を受けるということは選択肢として考えられてよいと思います。<br> | だから、社会的偏見のある今の状況では、周囲の環境からの働きかけ(家庭や教育課程における虐めや虐待など、周囲・指導者からの悪意)などによって病気になりやすいのですが、治療の過程でそれらを補完するために、正当な薬物治療を受けるということは選択肢として考えられてよいと思います。<br> | ||
ただ、出版社の社長が自らの理念を営利主義(医学的根拠が不明瞭な情報でも、売れれば良いという動機によって、当事者を含めない不特定多数に対してアクセスしやすい情報をばらまくという程の意味)としている会社からの当事者発信と言うのは、その当事者がどのような信念を基にその本を書いたのか(単なる薬物治療への嫌悪感が元になって執筆されている可能性もある)と言う動機やその影響力も含め、少し割り引いて受け止める必要があると感じます。〔1月6日〕<br> | ただ、出版社の社長が自らの理念を営利主義(医学的根拠が不明瞭な情報でも、売れれば良いという動機によって、当事者を含めない不特定多数に対してアクセスしやすい情報をばらまくという程の意味)としている会社からの当事者発信と言うのは、その当事者がどのような信念を基にその本を書いたのか(単なる薬物治療への嫌悪感が元になって執筆されている可能性もある)と言う動機やその影響力も含め、少し割り引いて受け止める必要があると感じます。〔1月6日〕<br> | ||
| − | + | ●松田より=この出版社の社長の例は論外です。社会啓発というよりもより基本的な常識のレベルでアウトです。 | |
問題はコメントの前半にある「正当な薬物治療」であっても、深く考え対応しないと取り返しのつかない状態になることがあります。 | 問題はコメントの前半にある「正当な薬物治療」であっても、深く考え対応しないと取り返しのつかない状態になることがあります。 | ||
それは当事者も意識してほしいのですが、医療者にはさらに求めたいことです。 | それは当事者も意識してほしいのですが、医療者にはさらに求めたいことです。 | ||
2026年1月15日 (木) 22:21時点における最新版
向精神薬への依存を抜け出す方法
12月の親の会で、薬依存(特にウツ)にならない方法を話しました。私の知る範囲では、それからうまく抜け出した人は少ないです。本人の意志で(医師には無断で)、強引に薬を止めてしまった人がいます。ひどい離脱(禁断)症状があったとは聞きましたが、詳しいことはきいていません。今回アンケートは、そのうちの1人に送りました。「えい、やっ!」と気合いでやったと聞いたことがある人ですがまだ回答はありません。
医師とは「徐々に薬を減らしていく」よう相談しながら服用をつづけ、実際は薬が徐々に増え、より強めの薬になり、ついには薬なくては眠れない、ウツが治まらない状態になった人が多いと感じます。なかには目立つレベルのアカシジア(じっとしていられない内面的な不快感)で歩き回る、手を大きく振るように動かす状態になった人もいます。この人たちは薬を変え、入院になりました。
医師にかかると向精神薬を出されるだけで改善しないと、精神科受診を拒否する人もいます。処方された薬を自分なりに調節して(少なくして)服薬するのはその1つの対処方法になっています。うまくいかなかった例はいくつか聞いています。自分なりに調節し減薬を試みてみた。しかし、離脱症状が出て苦しくなった人がいます。本人は離脱症状をなかなかうまく説明できません。吐き気や腹痛、不安感、幻覚、無感情など入りまじった苦しさであり言葉に表わせない状態です。
それで、結局は元の服薬に戻ります。そして徐々に量が増え、より効果の強い薬に移っていき、やがて薬なくては安定しない状態へ入ります。長期の薬服用の副作用も表われていくのです。私は薬を服用しながら減薬していって、ついには薬なくしてウツなどの精神症状がなくなった人は知らなかったのです。
ところが、親の会に参加のある人から、娘さんが「前には服用していたが、今は服用していない」という話をしました。強い関心を持ったのですが、具体的な事情はわかりません。おそらく世には少なからずそういう人はいると思います。その具体的な経過を詳しく知りたいと思うのです。向精神薬の服用を徐々に減らし、ついには薬なくして精神症状から抜け出した実例をまとめたいと思うぐらいです。
親の会で出された意見では、何か熱中する対象があると上手くいくのではないか、といいます。聞いた範囲での方法は、体を動かす/散歩ウォーキング、カウンセリングを受けるなどです。しかしそれがうまくできない心身状態で結局は長つづきしません。理屈ではわかる、しかし実行は超難関です。最終的にはよく理解してその努力にねばり強くつき合ってくれる信頼できる人の存在というのに行きつきました。〔1月6日〕
●〔川澤岳也さんのコメント〕自閉スペクトラム症の当事者が、断薬を勧める本を書いていたのですが、出版元が、その出版社の販売の動機が営利主義であることを公表しています。正直、迷惑な話です。自閉スペクトラムの当事者が不登校になることは多いと思われますが、彼らは悪意の情報でも真に受ける方が多いですから。社会啓発が必要だと思われます。〔1月6日〕
●松田より=コメントの意味が分かりづらいです。断薬を勧める内容がいい加減で信頼できないのに出版して儲けようとしたのですか? そういう意味なら迷惑な話です。内容が正確で参考になるのであれば、多く売れ儲かっても問題にはならないと思いますが…。〔1月6日〕
●松田より=川澤岳也さんのコメントの意味を上のように理解して続きを書きます。医師が書くと「徐々に薬を減らしていく」よう相談しながら服用をつづける方向になります。それが社会啓発というならすでにあふれています。せめて向精神薬(全部ではないかもしれません)は対処的な症状緩和のもので、原因の除去の治療薬ではない旨を明示してほしいです。それでも医師の書くこの方向は社会啓発か疑わしいです。
自閉症スペクトラムの当事者、あるいは「前には向精神薬を服用していたが、今は服用していない人」が、しかも複数の人がそれぞれの経験を書く、それは私の考える社会啓発策になります。書いている本人は自分が実体験したことを書くのです。私はそういうものを期待しますが、広くそれらを集める条件がありません。どなたか名乗りを上げてもらえませんか。
●〔川澤岳也さんのコメント〕
言葉が足りませんでした。補足します。私も当事者ですが、自閉スペクトラム当事者の脳内物質は偏る傾向があると私も関連書籍を調査して分かりました。
だから、社会的偏見のある今の状況では、周囲の環境からの働きかけ(家庭や教育課程における虐めや虐待など、周囲・指導者からの悪意)などによって病気になりやすいのですが、治療の過程でそれらを補完するために、正当な薬物治療を受けるということは選択肢として考えられてよいと思います。
ただ、出版社の社長が自らの理念を営利主義(医学的根拠が不明瞭な情報でも、売れれば良いという動機によって、当事者を含めない不特定多数に対してアクセスしやすい情報をばらまくという程の意味)としている会社からの当事者発信と言うのは、その当事者がどのような信念を基にその本を書いたのか(単なる薬物治療への嫌悪感が元になって執筆されている可能性もある)と言う動機やその影響力も含め、少し割り引いて受け止める必要があると感じます。〔1月6日〕
●松田より=この出版社の社長の例は論外です。社会啓発というよりもより基本的な常識のレベルでアウトです。
問題はコメントの前半にある「正当な薬物治療」であっても、深く考え対応しないと取り返しのつかない状態になることがあります。
それは当事者も意識してほしいのですが、医療者にはさらに求めたいことです。
しかし、医療者にもなかなか難しいようなのです。医学・薬学の深化に関わる気がしています。
減薬に成功して実例を集めるとか、服薬以外の方法でウツ状態から回復した例を集めたいのはそこです。〔1月15日〕

