お答え:父親が一緒にゲームをするのは妙手ー松田武己
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− | 昼夜逆転生活であり、子ども部屋からは夜中だというのにときどき笑い声なども聞こえてきます。<br>オンラインゲームで対戦相手とはゲーム上でコミュニケーションがあるのでしょう。<br> | + | 昼夜逆転生活であり、子ども部屋からは夜中だというのにときどき笑い声なども聞こえてきます。<br> |
− | 子どもは高校生ですが、学校には行かなくなりました。<br>学校に行っている時期にもゲームをしていましたが、学校を休むようになってからはゲームの時間が増えました。<br> | + | オンラインゲームで対戦相手とはゲーム上でコミュニケーションがあるのでしょう。<br> |
− | クラスの担任に相談したところ、ゲームは取り上げる、部屋にいないときにゲームを持ち出して隠してはどうかという話です。<br>どのように考えればいいのでしょうか。<br> | + | 子どもは高校生ですが、学校には行かなくなりました。<br> |
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こういうゲーム禁止や取り上げを考える先生や親もいるかもしれませんが、いい結果になった話は聞いたことがありません。<br> | こういうゲーム禁止や取り上げを考える先生や親もいるかもしれませんが、いい結果になった話は聞いたことがありません。<br> | ||
− | そうすると子どもは荒れます。<br>部屋の壁を蹴ったりたたいたりして穴を開けてしまいます。<br> | + | そうすると子どもは荒れます。<br> |
− | 母親の力では抑えきれないので父親を動員して押さえ込もうとすることもあるようですが、その場合は父と子の対決型になりかねず、特に危ないです。<br>静かになったとしても無行動に向かい、家族関係が一触即発、親は子どもに対してびくびくして腫れ物に触る感じになりやすいです。<br>親の顔を見ると自室に逃げるようになることも珍しくはありません。<br> | + | 部屋の壁を蹴ったりたたいたりして穴を開けてしまいます。<br> |
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− | 「親子の間で会話がありません」という相談を受けることがあります。<br>そういう場合は遠い昔にこのような子どものしていることを、親がいけないと思ってやめさせた事があるケースが多いのです。<br>いつもゲームを強制的にやめさせた例ばかりではありません。<br>きっかけがわからないほど昔になっていることが少なくないのです。<br>子どものしていることをやめさせるのに、このようなだまし討ち的なやり方は親子関係に深い傷を残し、修復が難しい状態になります。<br>不信感を深く植え付けるからです。<br> | + | 「親子の間で会話がありません」という相談を受けることがあります。<br> |
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+ | 不信感を深く植え付けるからです。<br> | ||
− | お話を聞いたケースはお父さんが子どもと一緒にゲームをしています。<br>お母さんはゲームに付き合えないのですが、お父さんは実はゲーム好きなのです。<br>これはとてもいい状態です。<br>心置きなく子どもと一緒にゲームをすればいいのです。<br>子どもがゲームを卒業してもお父さんがゲームにはまっていたりするかもしれませんが…。<br> | + | お話を聞いたケースはお父さんが子どもと一緒にゲームをしています。<br> |
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− | 父親と子どもはそこにコミュニケーションの共通ベースがあります。<br>母親は生活的な食べ物・着る物・部屋の様子という衣食住で関わりやすいものです。<br>父親が関わりやすいのは、キャッチボール、つり、ドライブ、そしてゲームなどの遊びや行動的なことです。<br>その一つを実現しています。<br> | + | 父親と子どもはそこにコミュニケーションの共通ベースがあります。<br>母親は生活的な食べ物・着る物・部屋の様子という衣食住で関わりやすいものです。<br> |
− | こういう関係の中にいると、子どもはゲームをストレス解消、ストレス回避の機会にするだけでなく、有効に活用する面が出てきます。<br>子どもはゲームにはまる状態から卒業しやすいのです。<br> | + | 父親が関わりやすいのは、キャッチボール、つり、ドライブ、そしてゲームなどの遊びや行動的なことです。<br> |
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2017年7月16日 (日) 06:00時点における最新版
父親が一緒にゲームをするのは妙手
〔質問0022〕昼夜逆転でゲームをする子
昼夜逆転生活であり、子ども部屋からは夜中だというのにときどき笑い声なども聞こえてきます。
オンラインゲームで対戦相手とはゲーム上でコミュニケーションがあるのでしょう。
子どもは高校生ですが、学校には行かなくなりました。
学校に行っている時期にもゲームをしていましたが、学校を休むようになってからはゲームの時間が増えました。
クラスの担任に相談したところ、ゲームは取り上げる、部屋にいないときにゲームを持ち出して隠してはどうかという話です。
どのように考えればいいのでしょうか。
〔お答え0022〕父親が一緒にゲームをするのは妙手
こういうゲーム禁止や取り上げを考える先生や親もいるかもしれませんが、いい結果になった話は聞いたことがありません。
そうすると子どもは荒れます。
部屋の壁を蹴ったりたたいたりして穴を開けてしまいます。
母親の力では抑えきれないので父親を動員して押さえ込もうとすることもあるようですが、その場合は父と子の対決型になりかねず、特に危ないです。
静かになったとしても無行動に向かい、家族関係が一触即発、親は子どもに対してびくびくして腫れ物に触る感じになりやすいです。
親の顔を見ると自室に逃げるようになることも珍しくはありません。
「親子の間で会話がありません」という相談を受けることがあります。
そういう場合は遠い昔にこのような子どものしていることを、親がいけないと思ってやめさせた事があるケースが多いのです。
いつもゲームを強制的にやめさせた例ばかりではありません。
きっかけがわからないほど昔になっていることが少なくないのです。
子どものしていることをやめさせるのに、このようなだまし討ち的なやり方は親子関係に深い傷を残し、修復が難しい状態になります。
不信感を深く植え付けるからです。
お話を聞いたケースはお父さんが子どもと一緒にゲームをしています。
お母さんはゲームに付き合えないのですが、お父さんは実はゲーム好きなのです。
これはとてもいい状態です。
心置きなく子どもと一緒にゲームをすればいいのです。
子どもがゲームを卒業してもお父さんがゲームにはまっていたりするかもしれませんが…。
父親と子どもはそこにコミュニケーションの共通ベースがあります。
母親は生活的な食べ物・着る物・部屋の様子という衣食住で関わりやすいものです。
父親が関わりやすいのは、キャッチボール、つり、ドライブ、そしてゲームなどの遊びや行動的なことです。
その一つを実現しています。
こういう関係の中にいると、子どもはゲームをストレス解消、ストレス回避の機会にするだけでなく、有効に活用する面が出てきます。
子どもはゲームにはまる状態から卒業しやすいのです。
回答者と所属団体
松田武己・不登校情報センター相談室
猫(ベッド・ソファ・クッション)