Center:2003年9月ーやっと第19号が発行できました
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− | + | 〔『ひきコミ』第19号に掲載。2003年9月〕<br> | |
====(1)第19号から自主制作・直販==== | ====(1)第19号から自主制作・直販==== | ||
− | + | 今号から『ひきコミ』を自主制作し、直販することになりました。<br> | |
− | + | 第18号を昨年12月に発行し、2月には第19号を発行する予定でした。<br> | |
− | + | しかし実際には発行は遅れに遅れてしまい、申しわけない事態になっています。<br> | |
− | + | 定期購読をされ、第19号の発行を心待ちにしている多数の方々からは問い合わせがあり、心配をしていただいています。<br> | |
− | + | 詳しい事情をこの場で説明するのは適切ではありませんが、ともかく出版社側からはこれまでの方式での発行はできないと断られました。<br> | |
− | + | 「これ以上は第19号の発行がストップすることはさけたい」と考え、出版社を版元にするのではなく、自分らで発行することにしました。<br> | |
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+ | 一方、出版社から発行できないことは、書店を通しての販売ができないことを意味しています。<br> | ||
+ | 『ひきコミ』を編集している不登校情報センター(あゆみ書店)から直接に読者に送り届ける方式、直販方式をとらざるをえません。<br> | ||
+ | この点でのマイナス面をどうカバーするのかは、これからの課題です。<br> | ||
+ | ともかく発行ストップ状態から抜け出す出口は、そこしか見つからなかったのです。<br> | ||
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+ | 自主制作では、いま現在のこの制作を担当する私たちの編集技術的な面、印刷技術的な面は重大な弱点を抱えたままです。<br> | ||
+ | 資金がありませんから、通常の印刷所に依頼して制作できません。<br> | ||
+ | 不登校情報センター内にある機械と材料と人の技能レベルで制作することになります。<br> | ||
+ | その結果が今回の第19号です。ここを出発点、起点として、技術的な面も向上させていきます。<br> | ||
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====(2)備品、技術は不足気味==== | ====(2)備品、技術は不足気味==== | ||
− | + | 昨年末に生まれた「あゆみ仕事クラブ」がだんだん動き始めています。<br> | |
− | + | 引きこもり経験のある人たちが、各々の自分のできるところから、社会参加と収入につながる取り組みをするのがあゆみ仕事クラブです。<br> | |
− | + | いまのところ<br> | |
− | + | (1)パソコンを使う文書作成(文書入力)と版下制作、<br> | |
− | + | (2)㈱東北リコー贈呈のデジタル印刷機を使う印刷室、<br> | |
− | ・パソコン(ウィンドウズ98以降)とソフト(例えばページメーカー)及び付属品。 | + | (3)ある情報誌の配布を受けもつポスティング、<br> |
− | ・プリンター。 | + | (4)それにあゆみ書店と(5)パソコン教室が、<br> |
− | ・デジタルカメラ。 | + | このあゆみ書店で社会参加と収入につながる取り組みです。<br> |
− | ・コピー機。 | + | いずれもまだ生まれたてで、軌道に乗っているのかどうか判定しがたい状態です。<br> |
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+ | 『ひきコミ』を自主制作するのは、このあゆみ仕事クラブです。<br> | ||
+ | そこで編集、制作、印刷、製本、販売のすべてを引き受けることになります。<br> | ||
+ | 実態は大わらわです。<br> | ||
+ | かといってだれかが追い込まれた状態で働くことになっているわけではありません。<br> | ||
+ | これまでのペース、それぞれが自分にできることを手がけていくペースで『ひきコミ』制作に着手するしかありません。<br> | ||
+ | これしかできないのです。<br> | ||
+ | この際、不登校情報センター(あゆみ書店)が『ひきコミ』を自主制作(編集、制作、印刷、製本、販売…)をするために、不足している機械、備品を列挙しておきます。<br> | ||
+ | 中古で十分ですので、無償かそれに近い条件で譲っていただくことを期待しています。<br> | ||
+ | ・パソコン(ウィンドウズ98以降)とソフト(例えばページメーカー)及び付属品。<br> | ||
+ | ・プリンター。<br> | ||
+ | ・デジタルカメラ。<br> | ||
+ | ・コピー機。<br> | ||
+ | これとともに技術指導のできる人の協力も求めています。<br> | ||
+ | イラストレーター、ページメーカーなど編集に必要な技術者の養成が求められるからです。<br> | ||
+ | 対人関係を苦手とし、おとなしめの人たちが安心してそれを習うことができるタイプの人にボランティア協力をお願いします。<br> | ||
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====(3)『引きこもりと暮らす』発行==== | ====(3)『引きこもりと暮らす』発行==== | ||
− | + | 『ひきコミ』自主制作の決心ができた背景には、昨年11月から始めた出版物用の文書作成(入力)を続けてきた取り組みがあります。<br> | |
− | + | 10人余りの人が参加しています。<br> | |
− | + | これだけのことで自主制作の決定をするのは早計ですが、道はありませんでした。<br> | |
− | + | その続けてきた文書作成(入力)による本ができました。<br> | |
− | + | 五十田猛(著)――本誌「EDITORIAL」の筆者名――『引きこもりと暮らす――対人関係作りのフィールドワーク型記録』(東京学参、定価1360円(税別))です。<br> | |
+ | 『不登校・中退生のためのスクールガイド(2004年版)』(不登校情報センター(編)東京学参)も出版されました。<br> | ||
+ | これに続き『引きこもり・不登校と訪問サポート』(不登校情報センターサポート部トカネット(編)、東京学参)、<br> | ||
+ | さらに『登校拒否関係団体全国リスト』『引きこもり・不登校関係図書目録』『不登校・中退からの進路探し、進路相談』(仮題)の出版も準備しています。<br> | ||
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====(4)あゆみ仕事クラブとポスティング==== | ====(4)あゆみ仕事クラブとポスティング==== | ||
− | + | あゆみ仕事クラブは、引きこもり経験のある人が社会参加と収入につながる場をつくる取り組みです。<br> | |
− | + | 不登校情報センターでは、代表の五十田猛の仕事が編集・出版関係であるために、あゆみ仕事クラブの分野もそれにつながる印刷や書店関係になりがちです。<br> | |
− | + | 人間の関心や特技は多様ですから、さまざまな仕事が開かれているのが望ましいのです。<br> | |
− | + | そういう思いが通じたのでしょうか、ある情報誌を地域単位で配布するポスティンググループができつつあります。<br> | |
+ | これらを一つひとつ着実に確立させていきたいものです。<br> | ||
+ | そのうえで不登校情報センターに集まる引きこもり経験のある人たちが、何かできそうなことを見つけ、それが社会参加と収入につなげる形に仕上げていけるようにしたいものです。<br> | ||
+ | 昨年のあゆみ書店の開設はその第一歩でした。<br> | ||
+ | 今年のあゆみ仕事クラブの発足とその活動の実質化は、その第二歩となることを願っています。<br> | ||
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[[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2003年09月]] | [[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2003年09月]] | ||
+ | [[Category:文通誌『ひきコミ』|2003年09月]] |
2021年1月6日 (水) 07:42時点における最新版
目次 |
やっと(ついに)第19号が発行できました
不登校情報センターの近況報告
〔『ひきコミ』第19号に掲載。2003年9月〕
(1)第19号から自主制作・直販
今号から『ひきコミ』を自主制作し、直販することになりました。
第18号を昨年12月に発行し、2月には第19号を発行する予定でした。
しかし実際には発行は遅れに遅れてしまい、申しわけない事態になっています。
定期購読をされ、第19号の発行を心待ちにしている多数の方々からは問い合わせがあり、心配をしていただいています。
詳しい事情をこの場で説明するのは適切ではありませんが、ともかく出版社側からはこれまでの方式での発行はできないと断られました。
「これ以上は第19号の発行がストップすることはさけたい」と考え、出版社を版元にするのではなく、自分らで発行することにしました。
定期購読者に対しては、とくにこれで約束を履行できるからです。
一方、出版社から発行できないことは、書店を通しての販売ができないことを意味しています。
『ひきコミ』を編集している不登校情報センター(あゆみ書店)から直接に読者に送り届ける方式、直販方式をとらざるをえません。
この点でのマイナス面をどうカバーするのかは、これからの課題です。
ともかく発行ストップ状態から抜け出す出口は、そこしか見つからなかったのです。
自主制作では、いま現在のこの制作を担当する私たちの編集技術的な面、印刷技術的な面は重大な弱点を抱えたままです。
資金がありませんから、通常の印刷所に依頼して制作できません。
不登校情報センター内にある機械と材料と人の技能レベルで制作することになります。
その結果が今回の第19号です。ここを出発点、起点として、技術的な面も向上させていきます。
読者のご支援を改めてお願いいたします。
(2)備品、技術は不足気味
昨年末に生まれた「あゆみ仕事クラブ」がだんだん動き始めています。
引きこもり経験のある人たちが、各々の自分のできるところから、社会参加と収入につながる取り組みをするのがあゆみ仕事クラブです。
いまのところ
(1)パソコンを使う文書作成(文書入力)と版下制作、
(2)㈱東北リコー贈呈のデジタル印刷機を使う印刷室、
(3)ある情報誌の配布を受けもつポスティング、
(4)それにあゆみ書店と(5)パソコン教室が、
このあゆみ書店で社会参加と収入につながる取り組みです。
いずれもまだ生まれたてで、軌道に乗っているのかどうか判定しがたい状態です。
『ひきコミ』を自主制作するのは、このあゆみ仕事クラブです。
そこで編集、制作、印刷、製本、販売のすべてを引き受けることになります。
実態は大わらわです。
かといってだれかが追い込まれた状態で働くことになっているわけではありません。
これまでのペース、それぞれが自分にできることを手がけていくペースで『ひきコミ』制作に着手するしかありません。
これしかできないのです。
この際、不登校情報センター(あゆみ書店)が『ひきコミ』を自主制作(編集、制作、印刷、製本、販売…)をするために、不足している機械、備品を列挙しておきます。
中古で十分ですので、無償かそれに近い条件で譲っていただくことを期待しています。
・パソコン(ウィンドウズ98以降)とソフト(例えばページメーカー)及び付属品。
・プリンター。
・デジタルカメラ。
・コピー機。
これとともに技術指導のできる人の協力も求めています。
イラストレーター、ページメーカーなど編集に必要な技術者の養成が求められるからです。
対人関係を苦手とし、おとなしめの人たちが安心してそれを習うことができるタイプの人にボランティア協力をお願いします。
(3)『引きこもりと暮らす』発行
『ひきコミ』自主制作の決心ができた背景には、昨年11月から始めた出版物用の文書作成(入力)を続けてきた取り組みがあります。
10人余りの人が参加しています。
これだけのことで自主制作の決定をするのは早計ですが、道はありませんでした。
その続けてきた文書作成(入力)による本ができました。
五十田猛(著)――本誌「EDITORIAL」の筆者名――『引きこもりと暮らす――対人関係作りのフィールドワーク型記録』(東京学参、定価1360円(税別))です。
『不登校・中退生のためのスクールガイド(2004年版)』(不登校情報センター(編)東京学参)も出版されました。
これに続き『引きこもり・不登校と訪問サポート』(不登校情報センターサポート部トカネット(編)、東京学参)、
さらに『登校拒否関係団体全国リスト』『引きこもり・不登校関係図書目録』『不登校・中退からの進路探し、進路相談』(仮題)の出版も準備しています。
(4)あゆみ仕事クラブとポスティング
あゆみ仕事クラブは、引きこもり経験のある人が社会参加と収入につながる場をつくる取り組みです。
不登校情報センターでは、代表の五十田猛の仕事が編集・出版関係であるために、あゆみ仕事クラブの分野もそれにつながる印刷や書店関係になりがちです。
人間の関心や特技は多様ですから、さまざまな仕事が開かれているのが望ましいのです。
そういう思いが通じたのでしょうか、ある情報誌を地域単位で配布するポスティンググループができつつあります。
これらを一つひとつ着実に確立させていきたいものです。
そのうえで不登校情報センターに集まる引きこもり経験のある人たちが、何かできそうなことを見つけ、それが社会参加と収入につなげる形に仕上げていけるようにしたいものです。
昨年のあゆみ書店の開設はその第一歩でした。
今年のあゆみ仕事クラブの発足とその活動の実質化は、その第二歩となることを願っています。