映画ウォッチ

２０２４年１月に末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した桐島聡は、偽名で逃亡生活を送っていたものの「最後は本名で迎えたい」と素性を明かし、大きく報道されたが、その３日後に他界。
数奇な道のりを歩んだ桐島聡の軌跡を「夜明けまでバス停で」の高橋版名監督のメガホンで描く。
１９７０年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。
反日武装戦線「狼」の活動に共鳴した大学生の桐島聡は、組織とともに行動する。
しかし、１９７４年の三菱重工爆破事件に関わり、多数の犠牲者を出してしまったことで、深い加藤に苛まれる。
組織が壊滅状態となり、指名手配された桐島は偽名を使い逃亡生活を続け、ある工務店で住み込みの職を得る。
ようやく静かな生活を手にした桐島は、ライブハウスで知り会った歌手キーナが歌う「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛の関係になるが……。
桐島聡役を毎熊克哉が演じ、奥野瑛太、高橋惠子、白川和子、下元史郎、甲本雅裕らが顔をそろえる。

何光年も離れた“星々の世界”を舞台に、一人ぼっちの少年と心優しいエイリアンが繰り広げる冒険と友情を描く。
好きなことにまっすぐな少年エリオは、何光年も離れた遠い星へ行けることを夢見て、大きな宇宙に思いを馳せていた。
しかし、いちばんの理解者だった両親を亡くし、周囲の誰にも理解してもらえず、寂しい気持ちを抱えている。
輝く星々のどこかに“ほんとの居場所”があると信じ、毎晩のように星々を見上げていたエリオ。
そんな彼の思いが届き、ある時、様々な星の代表が集う夢のような星々の世界「コミュニバース」に招かれる、エリオはそこで、心優しいひとりぼっちのエイリアンの少年のグロードンと出会い、心を通わせて 親友になる。
やがて星々の世界を揺るがす脅威が迫るが、その危機を救うカギは、エリオとグロードンが交わした、ある約束にあった。
「リメンバー・ミー」でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアンと、「私ときどきレッサーパンダ」監督のドミー・シー、「リメンバー・ミー」で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナの３人が監督を務めた。
日本語吹き替え版では、人気子役の川原瑛都と佐藤大空が、それぞれエリオとグロードン役の声優を担当。

太平洋戦争末期の１９４５年。沖縄県伊江島に米軍が侵攻し、激しい攻防の末に島は壊滅的な状況に陥っていた。
宮崎から派兵された山下一雄少尉と沖縄出身の新兵安慶名セイジュンは敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木に身を潜める。
圧倒的な戦力を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することに。
戦闘経験豊富で厳格な上官・山下と、島から出た経験がなくどこか呑気な安慶名は、嚙みあわない会話を交わしながらも２人きりで恐怖と飢えに耐え続ける。
やがて戦争は終結するが２人はその事実を知るすべもなく、木の上で“孤独な戦争”を続ける。
原作舞台劇で上官役を務めた上西惇のほか、沖縄出身の津波竜斗、川田広樹（ガレッジセール）らが共演。
「ミラクルシティコザ」で知られる沖縄出身の平一紘が監督・脚本をがけ、全編沖縄ロケで完成させた。