Job:切削工
2行: | 2行: | ||
==切削工== | ==切削工== | ||
− | + | 〔[[:カテゴリ:中学生・高校生のための仕事ガイド|2003年原本]]〕<br> | |
− | + | ||
金属の板材、棒材を削り、切り、曲げ、接合し、磨き、仕上げて、機械部品をつくる仕事をします。<br> | 金属の板材、棒材を削り、切り、曲げ、接合し、磨き、仕上げて、機械部品をつくる仕事をします。<br> | ||
使用する機械や作業の性格によって、いくつかに分かれます。<br> | 使用する機械や作業の性格によって、いくつかに分かれます。<br> |
2017年9月29日 (金) 07:26時点における最新版
切削工
〔2003年原本〕
金属の板材、棒材を削り、切り、曲げ、接合し、磨き、仕上げて、機械部品をつくる仕事をします。
使用する機械や作業の性格によって、いくつかに分かれます。
旋盤工(せんばんこう)は、工作する材料を回転させながら、旋盤で丸物を加工します。
作業部品の図面にしたがって、刃物(バイト)や工具をそろえ、荒削り、仕上げ削りを行ない、ノギスやマイクロメーターで検査します。
旋盤機の保守や刃物類の再研磨作業も重要です。技能が必要な職人的な仕事です。
旋盤自体が自動化され、つくる部品数を自動的に制御するNC旋盤があります。
NCは、Numerical Control(数値制御)。
この旋盤工はNC旋盤工といわれ、機械装置のオペレータの仕事になります。
フライス盤工は、フライス盤を使う金属部品の製作工です。
円筒状の刃物工具で、螺(ねじ)、歯車、工作物の表面・端面・曲面などを切削して部品をつくります。
フライス盤にはいろいろな種類があり、多くの産業に関わっています。
コンピュータ導入によるNCフライス盤があり、それを操作するのをNCフライス盤工といいます。
ボール盤工は、切削による穴あけ加工のある金属部品をつくる仕事をします。
工作物は金属であり、いろいろなボール盤があります。ボール盤使用の技術もそれに応じて違います。
ボール盤にコンピュータ導入のNCボール盤があり、操作をする人をNCボール盤工といいます。
このほかブローチ盤工、横中ぐり工、ボブ盤工など操作する工作機械によって職名がつけられています。
NC旋盤、NCフライス盤、NCボール盤、NC中ぐり盤などを扱う人を総称しえN
C工作機械工をいいます。
NC機にコンピュータ・プログラミングしたテープをセットし、機械を操作します。
NC工作機械工には、このプログラムをつくる人もいます。
そのほか研磨工の一部に、金属を機械で研磨して部品を完成する仕事があります。
以上、切削工のいずれも特別な資格はいりません。就業訓練学校に養成科があります。
就業後、数か月間の技術や研修や実習をして技術を身につけていきます。
技能を高める目標で、旋盤作業、フライス盤作業、ボール盤作業に技能資格があります。
また刃物、ドリルなど切削工具刃部の研削に切削工具研削の技能資格があります。
切削工は、職人的技術者からコンピュータ操作のためのプログラミング技術者に向かいつつあります。
メーカーではNC機械の導入がすすんでいます。
〔給〕は〔低〕から〔並〕。