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お答え:生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝えるー木村茂司

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(生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える)
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===生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える===
 
===生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える===
'''〔質問39〕不登校受入れ高校だが入学式のみ登校'''<br>
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〔質問039〕'''不登校受入れ高校だが入学式のみ登校'''<br>
高校入学して4日目、最初の入学式に行って以来登校しません。<br>今日は母親が学校に呼び出されています。<br>
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高校入学して4日目、最初の入学式に行って以来登校しません。<br>
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今日は母親が学校に呼び出されています。<br>
 
中学時代は不登校で適応指導教室に行っていました。<br>
 
中学時代は不登校で適応指導教室に行っていました。<br>
 
高校は不登校生を受け入れるといっていました。<br>
 
高校は不登校生を受け入れるといっていました。<br>
 
高校が不登校生を受入れるというのは各校で違うと思いますが。<br>
 
高校が不登校生を受入れるというのは各校で違うと思いますが。<br>
 
どんな受入れ状況があるのでしょうか。<br>
 
どんな受入れ状況があるのでしょうか。<br>
'''〔回答39〕生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える'''<br>
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「不登校を受け入れない」と公表している高校は、公立・私立ともないと思います。<br>逆に、「不登校生を受け入れる」と積極的でなくとも消極的にしろ表明している高校はたくさんあります。<br>
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〔お答え039〕'''生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える'''<br>
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「不登校を受け入れない」と公表している高校は、公立・私立ともないと思います。<br>
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逆に、「不登校生を受け入れる」と積極的でなくとも消極的にしろ表明している高校はたくさんあります。<br>
 
今は、主に私立高校で、「不登校生を受け入れる」と公表することが多くなりました。<br>
 
今は、主に私立高校で、「不登校生を受け入れる」と公表することが多くなりました。<br>
 
しかし、その内容は学校によって大きく異なります。<br>
 
しかし、その内容は学校によって大きく異なります。<br>
 
学力は要求するという高校、学力はそれ程でなくてもよいが立ちなおっていることを要求する高校、反抗的でないことを要求する高校、反抗する子でもよいという高校、立ちなおりが不十分でもよい高校、発達障がいにはこだわらない高校など、いろいろです。<br>
 
学力は要求するという高校、学力はそれ程でなくてもよいが立ちなおっていることを要求する高校、反抗的でないことを要求する高校、反抗する子でもよいという高校、立ちなおりが不十分でもよい高校、発達障がいにはこだわらない高校など、いろいろです。<br>
ただしどの高校でも、精神科医や臨床心理士はいなく、いるのは普通の高校教師です。<br>ですから専門的な知識はもっていません。<br>対応がゆるやかということだと理解してください。<br>
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ただしどの高校でも、精神科医や臨床心理士はいなく、いるのは普通の高校教師です。<br>
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ですから専門的な知識はもっていません。<br>対応がゆるやかということだと理解してください。<br>
 
「不登校生を受け入れる」と言っていたのに全然理解できていない、一人ひとりの状況にきちんと対応してくれてない、という不満を入学後にもつことは少なくありません。<br>
 
「不登校生を受け入れる」と言っていたのに全然理解できていない、一人ひとりの状況にきちんと対応してくれてない、という不満を入学後にもつことは少なくありません。<br>
 
その誤解は、3つの理由からおこります。<br>
 
その誤解は、3つの理由からおこります。<br>
1つは、学校は高校であって、不登校の専門機関ではないこと。<br>もう1つは、一人ひとり状況がみな違いますので、わが子の状況を詳しく伝え、専門医などからの助言などを詳しく学校に伝えておかないといけないこと。<br>3つ目は、必ず専門的な指導助言を受けていることです。<br>
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1つは、学校は高校であって、不登校の専門機関ではないこと。<br>
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もう1つは、一人ひとり状況がみな違いますので、わが子の状況を詳しく伝え、専門医などからの助言などを詳しく学校に伝えておかないといけないこと。<br>
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3つ目は、必ず専門的な指導助言を受けていることです。<br>
  
W君は中学校は不登校で、市の適応指導教室には通えていました。<br>そのため、中学からの内申書では、成績は悪いですが出席になっていましたので、高校は不登校とは理解していませんでした。<br>
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W君は中学校は不登校で、市の適応指導教室には通えていました。<br>
そのため、高校は初日から、休んではけないことを強調しました。<br>それがかえって、W君にはプレッシャーになったのでした。<br>
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そのため、中学からの内申書では、成績は悪いですが出席になっていましたので、高校は不登校とは理解していませんでした。<br>
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そのため、高校は初日から、休んではけないことを強調しました。<br>
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それがかえって、W君にはプレッシャーになったのでした。<br>
 
母親は教育相談をしているフリースクールに相談しました。<br>
 
母親は教育相談をしているフリースクールに相談しました。<br>
そこで、高校に詳しくこのことを伝えて相談するように助言されました。<br>また、一度も専門機関にかかったことがなかったので、心療内科に行ってみるよう言われました。<br>
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そこで、高校に詳しくこのことを伝えて相談するように助言されました。<br>
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また、一度も専門機関にかかったことがなかったので、心療内科に行ってみるよう言われました。<br>
 
行ってみたら軽い発達障がいがあることがわかりました。<br>
 
行ってみたら軽い発達障がいがあることがわかりました。<br>
 
これらのことを高校に伝え、よく相談をするようになりました。<br>
 
これらのことを高校に伝え、よく相談をするようになりました。<br>
高校も心療内科と連絡をとり、W君にあった適切な対応がとられるようになりました。<br>こうしてW君は強いプレッシャーをかけられることはなくなり、元気が出て、通い続けられました。<br>
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高校も心療内科と連絡をとり、W君にあった適切な対応がとられるようになりました。<br>
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こうしてW君は強いプレッシャーをかけられることはなくなり、元気が出て、通い続けられました。<br>
 
'''回答者と所属団体'''<br>
 
'''回答者と所属団体'''<br>
 
[[赤門学習塾]]・[[木村茂司]]<br>
 
[[赤門学習塾]]・[[木村茂司]]<br>
[[Category: 不登校受入れ高校だが入学式のみ登校|きむらしげじ]]
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[[Category:生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える''' |きむらしげじ]]
[[Category:木村茂司さんの回答|39]]<br>
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[[Category:回答者一覧|きむらしげじ]]<br>
 
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[[Category:不登校・引きこもり質問コーナー|39]]
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[[Category:不登校の質問|39]]
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[[Category:不登校の質問|039]]
 
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[[Category:適応指導教室の質問|039]]
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[[Category:不登校の受入れ校の質問|039]]

2013年10月31日 (木) 14:53時点における版

生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える

〔質問039〕不登校受入れ高校だが入学式のみ登校
高校入学して4日目、最初の入学式に行って以来登校しません。
今日は母親が学校に呼び出されています。
中学時代は不登校で適応指導教室に行っていました。
高校は不登校生を受け入れるといっていました。
高校が不登校生を受入れるというのは各校で違うと思いますが。
どんな受入れ状況があるのでしょうか。

〔お答え039〕生徒の状況は一人ずつ違うので詳しく伝える
「不登校を受け入れない」と公表している高校は、公立・私立ともないと思います。
逆に、「不登校生を受け入れる」と積極的でなくとも消極的にしろ表明している高校はたくさんあります。
今は、主に私立高校で、「不登校生を受け入れる」と公表することが多くなりました。
しかし、その内容は学校によって大きく異なります。
学力は要求するという高校、学力はそれ程でなくてもよいが立ちなおっていることを要求する高校、反抗的でないことを要求する高校、反抗する子でもよいという高校、立ちなおりが不十分でもよい高校、発達障がいにはこだわらない高校など、いろいろです。
ただしどの高校でも、精神科医や臨床心理士はいなく、いるのは普通の高校教師です。
ですから専門的な知識はもっていません。
対応がゆるやかということだと理解してください。
「不登校生を受け入れる」と言っていたのに全然理解できていない、一人ひとりの状況にきちんと対応してくれてない、という不満を入学後にもつことは少なくありません。
その誤解は、3つの理由からおこります。
1つは、学校は高校であって、不登校の専門機関ではないこと。
もう1つは、一人ひとり状況がみな違いますので、わが子の状況を詳しく伝え、専門医などからの助言などを詳しく学校に伝えておかないといけないこと。
3つ目は、必ず専門的な指導助言を受けていることです。

W君は中学校は不登校で、市の適応指導教室には通えていました。
そのため、中学からの内申書では、成績は悪いですが出席になっていましたので、高校は不登校とは理解していませんでした。
そのため、高校は初日から、休んではけないことを強調しました。
それがかえって、W君にはプレッシャーになったのでした。
母親は教育相談をしているフリースクールに相談しました。
そこで、高校に詳しくこのことを伝えて相談するように助言されました。
また、一度も専門機関にかかったことがなかったので、心療内科に行ってみるよう言われました。
行ってみたら軽い発達障がいがあることがわかりました。
これらのことを高校に伝え、よく相談をするようになりました。
高校も心療内科と連絡をとり、W君にあった適切な対応がとられるようになりました。
こうしてW君は強いプレッシャーをかけられることはなくなり、元気が出て、通い続けられました。
回答者と所属団体
赤門学習塾木村茂司


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