Center:20代男・長く働けない、何が必要?
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
何でもできることを個性と認めていく
〔質問102〕仕事の経験はあるが長続きしません
中学時代に不登校体験した20代男性の母。
高校も出たし、外出もします。
仕事の経験もあります。
しかし、仕事が長続きはしません。
何が必要でしょうか。
〔お答え102〕何でもできることを個性と認めていく
(1)対人関係が上手くいかないのが引きこもりの中心的な精神状況です。
警戒感、自分を守る気分が優先する、人間不信。
それらに先立つのが先天的な繊細さ、神経質などの性格です。
その人に合った成長ができるのです。
(2)人のなかに安定的にいられる、マイペースが保てるような感覚を身につける“修行の場”が必要だと思います。
知識や理屈ではなく、実感できる経験が必要です。
それにより徐々に耐えられる力がついていきます。
どこまでできるようになるのか、何ができるようになるのかは個性の範囲であり、その状態を認めていくのがいいでしょう。
(3)不登校情報センターの当事者の集まるフリースペース・ワークスペースはそのような場なので、
相談に来るところから参加するようにお勧めします。
〔2010年3月〕
回答者と所属団体
松田武己・不登校情報センター相談室