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メンタル文通の事情

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メンタル文通の事情

以下は文通ボランティアを希望している方に、現状をお知らせするために書いた返事です。
〔2007年〕

文通ボランティアの募集はやめてはいませんが、きわめて不活発です。
この文通は「メンタル文通」と称しています。
初めからそんな気持ではなかったのですが、そのようなものになったというのが実感です。
参加者はご自分の経験を語ります。いじめを受けた、虐待を受けた、友人関係でつらい目にあった、うつになった、不登校を経験した、ひきこもった生活を続けている…などです。
文通とはいえ、これらの体験に文通として何かを返すことはかなり難しいのです。
文通目的で書いたのに返事をもらうことが限られます。
ときには返事をもらうこともあるのですが、「こうした方がいい…」みたいなものが多くて、文通にはつながらないのです。
仲介者である私は、文通の手紙内容を読むことはありませんから、すべてを把握しているわけではありません。
やめた理由を漏れ聞くと、「上から目線の答え」とか「出来そうもないことを言われて嫌になった」ことがしばしばです。
その結果、私が文通希望者や文通ボランティアの希望者にお願いするようになったのは、「ご自分の経験したことを詳しく書いてください」です。
これは私も読みます。それを(個人を特定できない形で)ネット上に公表します。
また、体験を冊子のようにして、書かれた人たちに送ります。
こうして書かれたことに対して返事を書く人が現れたり、文通につながることを期待しています。
返事は少しですがあります。しかし、文通に発展しているとは思えません。
返事をするのは“普通の人”であって、多くは文通を希望していないと断っている人が多いからです。
多くは励ましを受けたとか、勉強になりました…というようなものです。
何らかの似たような経験をしているからでしょうが、文通しようとはなりません。 あなたの場合はどのようなことを期待させているのかがわかりませんが、このような事情でもよければ、あなたの経験したことを詳しく書いていただくようにお願いします。
長さは決めませんが、長くなるときは添付メールにしていただくと助かります。
これまでいただいたものはかなり多数あり、ネット上でも紹介しています。
「不登校情報センター > 体験者・当事者に関するページ > 体験者・体験記」 として検索し、参考にしてください。

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