POSSE
NPO法人 POSSE
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親からDV被害に生活保護受理せず
東京都世田谷区の福祉事務所が昨年10月、親からドメスティックバイオレンス(DV)被害を受けて生活保護の申請にきた20代の女性に「親に連絡をする」などと対応し、
生活保護の申請を受け付けなかったことが20日、分かった。
貧困問題などに取り組むNPO法人「POSSE」(東京)が明らかにした。
生活保護法では、日本国籍があれば、誰でも保護の申請をできると定めている。
後日、POSSEが窓口に同行し、女性の申請は受理された。
POSSEによると、東北地方に住んでいた女性は昨年9月、親や兄弟の虐待から逃れるために上京。
世田谷区の知人宅に住所を移し、警察署で家族が住民票を閲覧できないように申し立てた。
女性は精神疾患などで働けないため、生活保護を申請。
その際、職員から家族に女性の扶養ができないかを確認すると説明され、申請できなかった。
〔◆平成29(2017)年1月21日 産経新聞 東京朝刊〕
奨学金問題 子や孫の保証人 返済迫られ… 家族ら困窮 破綻の連鎖も 事例が年々増加
10、11日/NPO 無料電話相談
貧困や低収入により学生時代に借りた奨学金の返済に困る人が後を絶たない問題で、保証人となった家族や親族が返済を求められる事例が増えている。
保証人とはいえ経済的余裕がない場合もあり、一家で破綻する可能性もある。
奨学金問題に取り組むNPOは「破産の連鎖を避けるため、専門家に早めに相談してほしい」と呼び掛ける。
若者の貧困問題に詳しいNPO法人POSSE(東京)が7月下旬に実施した奨学金に関する無料相談ダイヤルには、全国から42件の相談があった。
このうち、保証人になった家族や親族らの相談が24件と半数を上回った。
「奨学金を借りた31歳の息子の保証人になっている」と相談を寄せた宮城県の女性(55)は、息子が病気で返済不能になったが、
保証人自身も生活保護を受け困窮しているとし「返済が難しい」と相談した。
孫(25)の保証人という神奈川県の男性(77)は、孫がアルバイト代で返済できず、親も低収入のため「支払いの督促が自分に来た」と窮状を訴えた。
保証人が返済を請求される件数は明確ではないが、貸主の日本学生支援機構が保証機関に求める代位弁済は年々増加。
本人以外に返済を求める傾向は強くなっている。
機構の資料によると、代位弁済の請求件数・総額は2010年度の4375件・約76億4400万円が、14年度には7944件・約167億4100万円と、それぞれ約2倍に膨れた。
POSSE仙台支部は「保証機関への代位弁済の請求と同様、保証人に対する返済請求も増えている」と説明。
「一家で経済破綻する前に弁護士や相談機関を利用し、対応を考えてほしい」と話す。
POSSEは10、11の両日、無料電話相談「保証人のための奨学金相談ホットライン」を開設する。
午後4~10時。専用ダイヤルは(0120)987215。
〔◆平成28(2016)年9月8日 河北新報〕
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