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植物の個体維持と種族維持の本能は天体の動きを映す

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2015年11月11日 (水) 11:15時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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植物の個体維持と種族維持の本能は天体の動きを映す

〔2014年10月17日〕
『内臓とこころ』に戻って再開します。
「動物の内臓が、どれだけ自然のリズムを深く取り込んでいるか」(67ページ)に言及します。
二大本能とされる個体維持(特に食)と種族維持(性)に関係します。
この面での植物の特色をまずあげます。
植物は場所を移動しないで食の相と性の相を繰り返します。
そのうえで植物と動物の関係には、同質を維持する面と異なる面があります。
動物の場合は派生形になるのでしょう。
この説明を他の文献から確かめました。

植物は「葉緑素を持っていて、光のエネルギーを貯える同化作用をする」。
動物は「神経が発達していて、感覚の能力や運動の能力がある」というのは常識とか(前川文夫『植物の進化を探る』、岩波新書、1969年、6ページ)。
動物は「前進運動(ロコモーション)の可能な生物である」(香原志勢『人類生物学入門』、中公新書、1975年、11ページ)。
両書とも動物と植物の基本的な違いを本の初めにさらっと書いています。
植物が先にあり、その動き出した生物が動物です。
香原先生はアメーバなどの単細胞・原生生物の運動を省略していますが、必要なことは植物の成長と広がりの後に動物が誕生し、広がったということです。
生物においては植物がより基本的なものを形作り、動物はそれを受け継ぎ発展させた関係にあります。
「植物と動物の関連というのは、単細胞の段階のところでは続いていて本来は区別がないらしい。
それが多細胞になると相当に違ったものとして進化し展開している。
そこで植物、動物の両者を違ったものとして受けとると同時に、共通なのもとしても受けとる必要がある」(これは『植物の進化を探る』42ページ)。
私が、『内臓とこころ』を読み解くのにいろいろな本から引用するのは『内臓とこころ』には、その関係が詳しく書かれていないからです。
お母さん対象の講演をまとめたものです。物語の筋を語るけれども、なぜそうなのかが話されていません。
それはこちらで調べなくてはなりません。
表面に浮かび出た基礎にある広大な裾野から材料を探さなくてはなりません。
回りくどいですがいい勉強になります。

『内臓とこころ』の植物の説明に戻るとこうなります。
食と性の位相交代:「イネの育ちを見れば充分です。春がきたら苗床から、芽が吹き出してくる。
それから、夏に向かって葉っぱを茂らせて大きくなってゆく。
「成長繁茂」の相です。
やがて夏至が過ぎて日が短くなってゆくと、そこが完全に切り換えられる。
つまり個体の維持から種族の維持に向かって、いわば生きざまが変わってしまう。
あの秋の黄金の波。それは「開花結実」の相です。
植物というのは、このように「食と性」の位相交代を居ながらにしてやってのける。
動物がこの「二つの場」を往ったり来たりするのと対照的です」(71ページ)。
生の波動:「なにをやっているのか…「宇宙リズム」とのハーモニーに、まさに全身全霊を捧げ尽くしている
…いってみれば天地を結ぶ巨大な循環路の毛細血管にたとえられる。
…この宇宙的な生のリズムを「生の波動」と呼んでいる」(72ページ)。
植物と動物の食と性の位相交代をこのように生の波動と捉えているのです。
しかし植物と動物では少し違う。
植物の方が基本形をもっているというのでしょう。
植物は感覚器官をもちませんがその全身で宇宙の動き、地球の動きに呼応しているのです。

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