全国公的扶助研究会
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全国公的扶助研究会
公的扶助の現場 悩みや課題共有 京で全国セミナー開幕
生活保護のケースワーカーらでつくる「全国公的扶助研究会」全国セミナーが9日、京都市左京区のロームシアター京都で始まった。
現場の悩みや課題を共有するのが目的で、参加者は3日間にわたり社会保障制度や関係機関との協力の在り方などを考える。
今年のテーマは「貧困・格差の拡大と公的扶助の役割」で、京都での開催は13年ぶり。
基調報告で、同研究会会長の吉永純・花園大教授が貧困家庭をめぐる情勢を説明。
「収入が生活保護基準以下の世帯の割合が20年間で2・5倍に増えた」とした上で、「多様な生活問題を支援するため関係機関と連携し、制度や手段を最大限活用してほしい」と呼び掛けた。
重度障害がある右京区の山崎信一さん(52)も登壇、生活保護と障害年金も使って1日24時間、介護者を付けて地域生活を実現した経緯を紹介し、
「生活保護は自立生活の基礎。介助にかかるお金も、僕が生きていくのに必要な生活費も削らないで」と訴えた。
2日目以降は中京区の花園大で行う。
10日は子どもの貧困や精神障害をテーマにした七つの分科会、11日は司法と福祉の連携や発達障害への理解を深める特別講座がある。
参加費は一般1万円(府民5千円)。
〔◆平成28(2016)年9月10日 京都新聞 朝刊本版〕

