Center:2011年6月ー葛飾区長への引きこもり支援事業の要請(準備文)
葛飾区長への引きこもり支援事業の要請(準備文) 私、松田武己は、新小岩地域を拠点にNPO法人不登校情報センター理事長として、10年以上にわたり不登校、引きこもりおよび発達障害の人の支援活動を続けてきました。 先日、引きこもり体験者の呼びかけにより「引きこもり後を考える会」を開きました。引きこもりからは抜け出しているが、社会にはまだ入れない30代以上の人たちの集まりです。本人の年齢とともに親の年齢が気になる人たちともいえます。 〔Ⅰ〕話し合いの内容 不登校情報センターの引きこもり支援事業と「引きこもり後を考える会」で話されたことの概略を箇条書きにしますと次の通りです。 (1)NPO法人不登校情報センターは、引きこもり経験者の作業により全国の支援団体に関する情報提供「ウェブサイト制作・運営」を続けています。引きこも経験者15名以上がそれぞれの条件により毎週1日から4日作業についています。 このウェブサイトは2006年度葛飾区社会福祉協議会の推薦を受け、「読売プルデンシャル福祉文化賞」を受賞しました。広告等の収入はありますが、まだ収益事業にはなっていません。 (2)引きこもり経験者が絵画・イラスト、文芸、装飾品など創作するのを奨励し、発表の機会をつくってきました。将来はネットショップを立ち上げ販売できるようにしたいと取り組んでいます。 (3)生活保護は、国民の生存権を保障する最後の砦です。しかし、当事者として生活保護を受けることは「自分の人生がゲームオーバーになる」感覚を持つ人もいます。この点を考慮した方向が必要です。 (4)全国引きこもりKHJ親の会は引きこもり対策を障害者福祉に包括する方向で取り組んでいます。これも当事者の実感としては必ずしも納得がいく人ばかりではありません。障害者福祉の拡充を求めるのは賛同できますが、引きこもり全体をそこに含めるのは私たちの求めるものとはズレがあります。 (5)会に参加したある人が「自分の好きなこと(=創作活動など)により月額5000円の収入を得る」といいました。これはアルバイト・仕事と平行できる取り組みで、実現性のある目標設定です。また将来性を開く要素もあります。これに不登校情報センターは可能な応援をします。 〔Ⅱ〕葛飾区への要望 上の不登校情報センターの取り組みを葛飾区の支援事業とし、次の対処をご検討ください。 (1)総武線沿線から近いところで利用可能なスペースがありましたら「引きこもり経験者」によるウェブサイト制作・運営事業所として提供いただきたい。 *PC作業室、印刷室、相談室×2室、事務室、物置場、台所、トイレが必要です。現在の事務所と近いところであれば現事務所と併用できるかもしれません。 (2)「引きこもり経験者」のパソコンソフトに詳しい人が制作面の全般的な管理をしていますが、体調不良のときもあり、カバーする応援を頼みたい。長期的には自力養成いたします。 (3)行政の業務に使っていた中古のパソコンおよびソフトと付属品を廃棄しないで回していただきたい。現在5台のパソコンと2台のノートパソコンを使用していますが、内1台を購入した以外はすべて協力団体等の中古品をもらいうけた物です。ハード面に詳しい人がいますので、OSが使用できる範囲であれば再利用できます。 (4)創作品の展示発表の会場として、新小岩地区センター4階ホールを無料で貸与していただきたい。希望は10月15・16日または10月22・23日の2日間であり、「第5回片隅にいる私たちの創造展」を開催します。 (5)NPO法人不登校情報センターに継続的に通所している人および訪問している引きこもり経験者のうち通算3年以上になる人を、「引きこもり経験者」として認定する仕組みを設けていただきたい。(⇒別項で説明) (6)「引きこもり経験者」が共同生活等により生活費の節約を図る必要性が生まれています。葛飾区として5名以上が個別に生活空間をもてる住宅を確保し、比較的安い住居費で住める方策を支援していただきたい。 (7)以上につき、区の担当部門ならびに議員団各位に説明する機会を設けていただくようお願いします。

