Center:2000年6月ー観察から面接(選択)へ
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訪問者の観察から面接(選択)へ
〔B5版ノート2枚の手稿のメモ(未完成)。タイトル「観察から面接(選択)へ」は元原稿にあり。2000年6月14日の日付。
文体を「ある・だ」調から「です・ます」調に変え、意味が続かないところの補足をしました。原本の90%以上を維持しています〕
大学1年の平間くんは、訪問活動の初日、その訪問先の子どもからの“面接(試験)”を受けることになりました。
子どもが訪問者を観察することを超えて、自ら訪問者を選択するのです。
平間くんの場合は、その子どもへの訪問時に“間”が持たず、いろいろ質問をすることになったことが、この面接試験に不合格になった原因の一つと考えられます。
面接して、訪問を受ける子どものほうが合格者を訪問支援者に選び、そこから人間関係を結んでいくのは、最悪とはいえませんが、いつか限界につき当たるような気がします。
自分の居心地のよい人間関係づくりを始めるわけです。
たぶん必要な人間と関わる力というのは“融通無碍”、猥雑世界に入っていける力をめざすことになるでしょう。
もちろん、その到達点や到達目標に個人差があってしかるべきですが、自分好みの選択は、より閉じられた小さな部屋、いわば拡大された引きこもり世界にならざるを得ないのではないでしょうか。
子どもが訪問をしてくる相手を選び、自分を枠にはめる人間であるかどうかを見定めるのには理由があります。
当初は、そういう枠のない、自然な人間関係を結べることをめざします。
友人関係、親しい知人関係、悩みを語れる人間関係をめざしてスタートするのです。
しかし、将来には、イヤなタイプの人間との関わりのしかた、回避のしかたを含めて人間関係であることで、学べるものにしたいと思います。