山口県民主医療機関連合会
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山口県民主医療機関連合会
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貧困理由で2人死亡 冷房なく熱中症 入院できず悪化 県民医連 昨年判明分
県民主医療機関連合会(県民医連)は20日、経済的理由で死亡したとみられる人が、昨年1年間で県内に少なくとも2人いたと発表した。
うち1人は生活保護を受け、冷房のない部屋で熱中症により孤独死していた。
全国組織「全日本民主医療機関連合会」の調査の一環。
県内の加盟病院・診療所の5施設で、貧困を理由に医療費を払うのが難しかったり、受診が遅れたりしたために亡くなったとみられる患者の有無を調べた。
それによると、県内の生活保護受給者の60代男性は昨年9月、1人暮らしのアパートで死亡しているのを訪れた看護師が発見。
室内に冷房はなく、窓が開いた状態のまま死後1週間ほどたっていたという。
男性は過去にも熱中症で救急搬送され、入院していた。
また県内の70代女性は昨夏、体調不良が続いたものの、医療費の心配から入院に踏み切れず、肝臓がんの発見が遅れて死亡。
生活保護を受給することへの抵抗感が強く、申請していなかったという。
この日、県庁で記者会見した県民医連は「県内で同様の事例はもっと多いはず。
全ての医療機関で調査し、行政が対策を講じるべきだ」と求めた。
〔◆平成29(2017)年4月21日 中国新聞 朝刊山口総合〕