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Center:20代以上の支援に関わる意味(1)

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20代以上の支援に関わる意味①

〔2010年06月28日〕  中学生時代に不登校になり、引きこもり生活をしていた16歳の頃からかかわり始めた人がいます。26歳になり、いくつかの面接で断られた後、変則勤務タイム制のある事業所に就職が出来ました。本人も、いやそれ以上に家族の喜びは大きなもののようです。  振り返ってみると十年が過ぎていました。この間には実にいろいろなことがありました。いや不登校以前の家族関係や、学校でのいじめがその前にあり、人間不信からの出発であったのかもしれません。  この人が基準というのではありません。しかし、十年継続してかかわりつづけた意味は大きいし、それ以上に本人の葛藤と苦悩、そして忍耐、それを支える潜在的な力が大きいと認めなくてはならないでしょう。本人が十代から周囲の対応を求め、支援が始まったのがよかったと思います。  いま不登校情報センターには20代、30代の人が多く来ています。40代、50代の人からの相談さえあります。この年代の人にどのような支援方法があるのか。個人差に応じた多様な姿が求められるのでしょう。  いまの時点で言えることは、年少者には上から引き上げる方法も成果を収めることが出来ます。年長者には本人の特質をいかに引き出すかによる以外に手がかりを得られません。年少・年長の境目はおおよそ23歳前後でしょう。年長者はさらに複数の段階が想定されるべきでしょう(たとえば35歳前後)が、私にはまだはっきりしたことはいえません。  そして年少者を含めて、本人の特質を引き出すのが本質的な支援方法になると確信できです。男女差があり、女性は柔軟であり支援方法も当事者の進捗状況も拡散します。男性は順序性がより明瞭であり、対応の段階を踏まえる点がより重視されます。年長になるに従い人格の固定性も強まります。

10年近く前に、よく知られた精神科医が引きこもり年長者の援助の困難さを指摘していました。どこかで話されたことを雑誌に載せられ、やや不用意な表現でした。20代中盤以降の引きこもり支援は成果が期待通りには行かないという表現が適切にされていませんでした。その上で十代に力を入れようという主旨でした。十代に力点をいた結果、年長者の表現がおろそかになったのです。たぶん本人はそう考えていたわけではないのでしょうが、年長者への支援が難しいと認識していることは確かだと思います。 私は、年長者の引きこもり経験者の支援が難しいことを免罪符にするつもりはありません。それは苦しい道を選ぶことだと承知しています。それは事態の本質的な性格から問題に対処するにはこの道を選ぶしかないと感じたからです。どこまで迫れたのかよくわかりませんが、自分なりには相当深く入ってきたつもりです。しかし、実はまだほんの入り口をうろうろしているだけかもしれません。 厳しい意見は役立てようと思います。しかし口先で反論し、実行は何にもないという状態にだけはなるまいと心がけています。

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