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日本語は脳を活性化し情報量が大きい

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日本語は脳を活性化し情報量が大きい(感覚を伸ばす日本語⑤)

マルテン・シュミットというドイツの計算言語学者の日本語分析がYouTubeチャンネルにあります。
私はこのチャンネル全体を正確に知るわけではありませんし、全面信用しているわけでもありません。
いくつかの論点に注目しましたので、その論旨を列挙してみます。
(1)日本語は、母音と子音が基本的に1対1で絡み合わさっている。
カ行(k+母音)、サ行(s+母音)…で「五十音」が成立。
実際には濁音のガ行(g+母音)、ザ行(z+母音)…、半濁音のパ行(p+母音)が加わります。
『この組み合わせは、それ以外の組み合わせ言語(子音が連続する言語)と比べると、「脳の言語活動分野が均等分散される」と研究されます。
音節分析では日本語は0.15秒で平均的で均一。
英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、アラビア語など合計30言語では0.08秒~0.25秒の範囲で分散し、バラつきが大きい』といいます。
これは言語の脳の処理負担が少ないことに結びつくようです。
(2)日本語は漢字、カタカナ、ひらがなの文字体系
このような言語持つのは唯一の文字体系のようです。漢字は意味の核心を示し、カタカナは外来語や強調する言葉を示し、ひらがなは文法的要素を表わしています。
漢字は表意文字(意味をもつ記号)でなり、3つの情報(絵であり、音であり、意味である)を含んでいます。
ひらがなのうち助詞(は、が、を、に、と)は単語と単語の関係を表わし、文の方向性を示し、語順が違っても意味は変わらない役割を持ちます。
「私は学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生は好きではないので、不登校を続けています」
「私が不登校を続けているのは、学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生を好きではないからです」
「私は、不登校を続け、友達もおらず、先生は好きではなく、学校はおもしろい所ではありません」
これらは、言語の文字表現における情報の階層化を実現しており、視覚的な情報圧縮ができる。“文章の斜め読み”ができるのはこれによります。
シュミットさんの分析では、日本語の特長として、主語の省略、敬語使用などが語られています。
主語の省略は、その前提として、会話の相手の表情、声の調子、文脈の総合的な処理する傾向によるもので、その状態把握には右脳と左脳を同時に活用させているといいます。
敬語は、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種があり、これは日本語が高度に対人関係を中心に発展させた体系と紹介しています。
何らかの異論もあるのではないかと感じられるのですが、追加して紹介しておきます。
MIT(マサッチュセッツ工科大学)のある研究では、「日本語は情報理論的に最も効率的な言語の1つといい、単位時間当たり伝達できる情報量がきわめて高い理由とされています。
〔2025年11月12日〕

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