えんぴつひろば

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えんぴつひろば

生活困窮世帯に学習支援　元教員ら指導　ＮＰＯ、来年３月まで＝山梨
生活が苦しい家庭に食料を届けて支援しているＮＰＯ法人「フードバンク山梨」（南アルプス市）は、生活困窮世帯の小中学生への無料の学習支援を始めた。
こうした家庭では子どもの学習に目が行き届きにくいためで、13日には中央市の市立田富総合会館で、「えんぴつひろば」と名付けた学習教室を開催した。
同法人は昨年秋、県内の小中学校の教員約150人にアンケートを実施。
生活困窮世帯の子どもは学習意欲が低いかという質問に、76％の教員が低いと回答した。
また、食料支援の利用者へのアンケートでも、「無償の学習支援があったら参加したい」という要望が寄せられたことから継続的な学習教室の開催を決めたという。
この日は、生活保護などを受ける家庭の小中学生11人が参加。
元教員や大学生のボランティアにアドバイスをもらいながら、ます目に書かれた同じ数字同士をルールに沿って線で結ぶなどの「パズル学習」や、子どもたちが持参した学校の宿題などに取り組んでいた。
ボランティアの一人で北杜市の大学生、杉山ありささん（21）は「子どもたちは集中力が切れても、アドバイスすると勉強する意欲が湧いてくるので、これからも教えてあげたいです」と話していた。
学習教室は来年３月まで毎週土曜に開催する。
問い合わせはフードバンク山梨（055・298・4844）。
〔◆平成29（2017）年5月14日　読売新聞　東京朝刊〕