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お答え:答えられないことを聞かれても困るー木村茂司

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答えられないことを聞かれても困る

〔質問034〕親子で話し合えるようになる糸口は
子どもと口を利かなくなっています。
親子で話ができるようになる糸口になる実例を教えてください。

〔お答え034〕答えられないことを聞かれても困る
親と子の間で口をきかなくなっているのはどんなときでしょうか。
子どもが学校に行っていないときにはそうなることが多いです。
学校に行っているときでもあります。
学校に行っていないときは、子どもはあまり話したがらないもので、無理に話をさせないほうがいいでしょう。
世間話、雑談ができればいいほうです。
親のほうから話していかない方がいいでしょう。
話すとしても短い一言からです。
子どもに質問するような会話、子どもが返事をしないといけないような会話はやめておきましょう。
親が何かをつぶやくような話のほうがいいでしょう。
勝手につぶやくのですから、子どもを呼び止めたり、面と向かって話すようなことではないです。
そういうことが重なると、何と返事をしたらいいのかわからず、困るので、口を利かなくなります。
子どもが何かを話したときも、あわてて反応したり、このときとばかり話しかけるのも控えたいです。
子どもはその先のことが気になり、よけい話さなくなります。
会話がスムーズになるまでは、つぶやくだけの話、短い会話、さりげない会話をするのがいいのです。

R君は中学2年のときから学校に行かなくなりました。
家では何も話さなくなりました。
中学3年も学校は行かず、高校は受かりましたが行きません。
家では何も話さず、食事も別になりました。
家族が食べた終えていなくなった後、2階の自分の部屋に持っていって食べます。
親が何か話しかけると、スッと自分の部屋に入ってしまいます。
親はフリースクールに相談に行き、どうしたらいいのか方法を助言してもらいました。
何を食べたいのかメモを書いておく、いくつか書いておき○をつけてもらうなどです。
また携帯のメールを使い、ご飯ができたよ、ダンゴを買ってきたよ、などを送りました。
フリースクールから手紙を書いてもらい、通信制高校の説明を書いてもらい、それを渡しておきました。
通信制高校の勉強のしかたになるレポートの見本も渡しておきました。
中学を卒業した年に通信制高校を受験しました。
学校には相変わらず行きませんが、食事を一緒にするようになりました。
そのときもほとんど会話にはなりませんが、互いに緊張する感じはなくなっていきました。
何かを言われるのを避けようとするから警戒感がでるのです。
焦って話をしないと思うと緊張するものです。
親子が自然な関係でいられるようにするのがいいでしょう。
〔2013年5月〕

回答者と所属団体
赤門学習塾木村茂司

「親子で話し合えるようになる糸口は」に答えるページ
お答え:子どもの話を聞き続けると話ができるー赤沼侃史
お答え:答えられないことを聞かれても困るー木村茂司

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