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お答え:ひきこもりの中で絵手紙に出会うー赤沼侃史

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
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引きこもりの中で絵手紙に出会う―赤沼侃史

〔質問005〕引きこもりから出られた実例
家から出られなかった引きこもりの子が外出できるようになった実例を教えてください。

〔お答え005〕引きこもりの中で絵手紙に出会う
郊外に住む女性22歳。
中学1年生の暮れから学校に行けなくなり、家に引きこもっていました。
母親は生活を正して学校に生かそうとしましたが、娘の暴言や暴力に困り果てて、いくつか相談機関に相談していました。
その中の一つの対応の仕方を実行してみたところ、娘の暴言や暴力がだんだん収まってきたので、その対応を続けました。
その対応とは娘を徹底的に引きこもらせて、学校との関係を絶って、部屋の中で好きなことをさせるというものでした。

娘は昼夜逆転、ゲーム漬け、テレビ漬けで、とても乱れた生活でしたが、今までの暴言や暴力より母親として対応が楽で、また娘の表情や心遣いがとても優しくなり、母親としては続けていて大丈夫だと思えました。
一年以上このような引きこもりの状態が続いていたとき、ゲームをやめて雑誌を見るようになりました。
その雑誌を参考にして、絵手紙を描くようになりました。
画材を母親に買ってもらっていましたが、そのうちに自分で買いに出かけるようになりました。

専門的に絵手紙を習いたいと言いだし、自分でネットで調べて、電車を乗り継いで絵手紙教室に参加するようになりました。
そこは中高年の女性が多くて、娘はとてもかわいがられました。
そして20歳になった春、高校に行きたいと言い出して定時制高校に通い始めて現在に至っています。
現在とても元気に昼間は絵手紙の教室に、夜は学校に通っています。
絵手紙教室に通っている女性から、その女性が経営している店を手伝うことを進められて、週何日かその店で働いています。

決して母親が子どもを動かそうとするのではなく、娘が~したいという思いを大切にして、その思いを娘自身に実行させた母親の対応が、この娘の心を元気にした例です。
回答者と所属団体
赤沼侃史子どもの心研究所(登校拒否研究室)

「引きこもりから出られた実例」にあるページ
お答え:ひきこもりの中で絵手紙に出会うー赤沼侃史
お答え:親を通して日記・手紙で意見交流をすすめるー木村茂司
お答え:夜中に近くの自販機まで買い物に行くーひきこもりマスター

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