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| ==デモクラティックスクール さいたま あみゅーず== | | ==デモクラティックスクール さいたま あみゅーず== |
| <table class="wikitable shousai-table"> | | <table class="wikitable shousai-table"> |
| + | <tr> |
| + | <th>種類・内容</th> |
| + | <td>2014年に開設され、8~14歳の9人が在籍している。</td> |
| + | </tr> |
| <tr> | | <tr> |
| <th>所在地</th> | | <th>所在地</th> |
− | <td>埼玉県さいたま市西区中野林</td> | + | <td>〒埼玉県さいたま市西区中野林 </td> |
| + | </tr> |
| + | <tr> |
| + | <th>運営者・代表</th> |
| + | <td></td> |
| </tr> | | </tr> |
| <tr> | | <tr> |
| <th>TEL</th> | | <th>TEL</th> |
| <td>048・776・9546(田中麻美)</td> | | <td>048・776・9546(田中麻美)</td> |
− | </tr>
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− | <tr>
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− | <th>FAX</th><td></td>
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| </tr> | | </tr> |
| </table> | | </table> |
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− | '''新スタイルの学校「デモクラティックスクール」とは 予算など子どもが決定・運営 自ら学ぶ魅力が'''<br>
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− | 午前11時すぎ、おはようミーティングが始まった。<br>
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− | 子どもたちが司会や書記を務め、スタッフの田中麻美さん(左)と対等に話し合う=さいたま市西区中野林<br>
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− | 子どもたちが話し合いで、学びたいことや運営を自ら決める「デモクラティックスクール さいたま あみゅーず」(埼玉県さいたま市西区中野林)は2014年に開設され、8~14歳の9人が在籍している。<br>
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− | 新しい学びの場を取材した。<br>
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− | 女子の制服にスラックス、埼玉の公立高校で導入増 防寒や多様性への対応に 同窓会などから反発の声も<br>
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− | ■大人と子どもは対等<br>
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− | あみゅーずは午前と午後にミーティングを開く。<br>
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− | 学年や年齢は関係なく、大人と子どもは対等。<br>
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− | 運営方針、会費などの予算、ルール、学びたいことやイベントなど、子どもたちが協議して全て決める。<br>
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− | 午前11時すぎ、おはようミーティングが始まった。<br>
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− | 中沢優天(ゆうま)さん(11)、梅沢李実(ももみ)さん(10)、桝田梢さん(8)が参加。<br>
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− | 李実さんが司会、優天さんが書記を務めた。<br>
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− | この日のスケジュールとして、取材を受けていることが報告された。<br>
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− | 唯一の大人でスタッフの田中麻美さん(47)が手を挙げる。<br>
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− | 「まみちゃん、どうぞ」と司会の李実さん。麻美さんは運営方針を提案した。<br>
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− | あみゅーずは本年度、デモクラティックスクールネットワークの事務局を担当。<br>
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− | 新年度から年間3万円の報酬を受けることになり、配分額を協議した。<br>
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− | 午後2時、グッバイミーティングが行われ、主に困り事などを話し合う。<br>
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− | 午後のミーティングが終わると、分担して部屋を掃除していた。<br>
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− | ■「ここがいい」<br>
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− | 優天さんは小学5年のグループ分けで親しい友人と離れたため、学校に行かなくなった。<br>
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− | 昨年7月から、あみゅーずに通っている。<br>
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− | 「みんなと一緒に行動するのが苦手。<br>
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− | 学校の施設ではなく、家という雰囲気なので、くつろぎやすくていい環境」と話す。<br>
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− | 李実さんは小学4年の途中から学校に行かず、あみゅーずに通う。<br>
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− | 「学校は決められているから」という。<br>
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− | 土曜日は絵の教室、日曜日は料理教室に行き、この日は自分で作ったチャーハンとハンバーグの弁当を用意していた。<br>
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− | 将来の夢は料理の先生。<br>
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− | あみゅーずに通う理由を聞くと、「何か分からないけど、ここがいい」。<br>
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− | 優天さんがすかさず「何か分かる」とつぶやいた。<br>
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− | 梢さんの父親秀和さん(40)は、入学前に公立小学校を含め複数の教育施設を見学。<br>
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− | 梢さんがあみゅーずを選び、千葉県習志野市からさいたま市に引っ越した。<br>
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− | 「妻は不安がっているが、子どもに意思決定があるのが自然。<br>
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− | 丸暗記させる学校の教育がいいと思わない。<br>
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− | 勉強に意味はあるが、本当にやりたければ将来、自分で真面目に勉強すると思う」。<br>
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− | 妻のかおりさん(38)は「大丈夫かと思うときはあるが、本人が望んでいる。<br>
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− | 今後、小学校に行きたいと言えば、話し合っていく」と話した。<br>
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− | ■親子2人で設立<br>
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− | 麻美さんは、子どもにどのような教育をしたら良いかを考え、1968年に米国で設立された「サドベリー・バレー・スクール」の創始者の著作を読んだ。<br>
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− | 子どもが議決権を持つという学校運営や、「子どもは必要なものを自分で学んでいく」という理念に共感。<br>
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− | その後、「デモクラティックスクール まっくろくろすけ」(兵庫県市川町)のスタッフ研修を泊まりがけで1週間受けた。<br>
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− | 子どもたちがバンドやサッカー、山登りなど自ら学びたいことを学ぶ姿を見て、「これだ」と思った。<br>
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− | 長男の宙太さん(13)は開設当時、小学1年の年齢。<br>
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− | 「親子ではきつい」と思った麻美さんは、宙太さんに公立学校を勧めた。<br>
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− | 宙太さんは「ママの学校を一緒にやりたい。<br>
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− | 駄目だったら、まっくろに行きたい」と話し、自宅をスクールとして、親子2人での開設を決意した。<br>
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− | 翌年、1人が入学して徐々に増えていった。<br>
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− | 学習指導要領に基づいた算数や国語などの授業は行わず、子どもたちはゲームをしたり、じゃれ合って遊んだりしていた。<br>
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− | 自ら学びたいことがあれば、麻美さんや他の子どもたちは支援する。<br>
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− | 宙太さんは8歳の頃、「太鼓集団 響(ひびき)」のワークショップに参加して、太鼓に魅了された。<br>
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− | 稽古を重ね、今月14日に開かれた響のオンライン公演に出演するまで上達した。<br>
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− | 麻美さんは「大人たちが不安になる気持ちは十分理解できるけれど、子どもは自ら必要なものを学んでいく。<br>
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− | 子どもが自由に選択できることが大事で、大人は子どもの選択を信じてほしい」と語った。<br>
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− | 開校は月、水、金の午前9時50分~午後5時。<br>
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− | いつでも登校できる「メンバー」が月6500円、たまに登校する「ビジター」が年間の登録料6千円、日額1100円。<br>
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− | 問い合わせは、田中さん(電話048・776・9546)へ。<br>
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− | ■公的支援求める声<br>
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− | 子どもたちが学校を運営する「デモクラティックスクール」は、国内に16校あるとされる。<br>
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− | 2002年に正式に開校した「デモクラティックスクール まっくろくろすけ」(兵庫県市川町)が先駆けで、全国に少しずつ広がった。<br>
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− | 同種の民間教育施設のほとんどは、学校教育法の「学校」と認められず、公的助成を受けられないことから、支援を求める声が上がっている。<br>
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− | 17年に施行された教育機会確保法は、不登校の児童生徒を支援するため、「学校以外の場での多様で適切な学習活動の重要性」を明記し、国、自治体、民間団体の密接な連携を求めた。<br>
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− | 一方で、自治体の公的助成は進んでいない。<br>
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− | 札幌市や鳥取県が、「不登校の児童生徒の居場所になっている」として、フリースクールなどへの補助を実施しているが、デモクラティックスクールへの補助は想定されていないという。<br>
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− | 「さいたま あみゅーず」の田中麻美さんは「子どもに寛容な社会になってほしい。<br>
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− | 寛容な社会を広げるために、必要な教育だと思っていて、今後も続けていきたい」と話す。<br>
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− | しかし、自らの給与を削って運営しているのが実態で、「喉から手が出るほど公的助成は欲しい」と話す。<br>
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− | 「まっくろくろすけ」代表の黒田喜美さん(55)は「公的助成があれば、通える子どもが増えるし、親の負担も減り、スクールの物質的な環境が良くなる。<br>
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− | 子どもは等しく応援されるべきで、認可された学校の子も、私たちのような無認可の学校の子も、家にいる子も、一人一人の子どもたちを支援してほしい」。<br>
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− | 予算を付けることばかりでなく、「私たちは体育館やプールの無料使用などを自治体に求めている。<br>
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− | 予算のいらない措置で、確保法の後ろ盾もあるので、ぜひとも実現してほしい」と訴えている。<br>
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− | 〔2021年3/29(月) 埼玉新聞〕 <br>
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