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ひきこもりへの相談支援活動について

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ひきこもりへの相談支援活動について

ひきこもりの相談支援活動を私はしています。
この話を聞いて30歳近くなった息子を相談支援活動によってひきこもりから抜け出すように要望されることがあります。
多くの人はそう考えるのかもしれません。
それは相談支援活動という言葉にカラクリがあるためです。この言葉はウソではありません。
そのように相談支援活動をその通りにしている人もいるでしょう。
ただそれは私の考えとは同じではありません。ここで私の考えている相談支援活動を説明します。
私の相談支援活動、というよりも相談活動の中心はひきこもった人の「話をきく」ことです。
私の方から納得させる魔法の言葉を聞かせれば、ひきこもりから抜け出せるわけではないと思うからです。
「話をきく」というには相手が話をするようにならなくてはなりません。
人はそう簡単に自分の話をするのではありません。特に自分のハンディになっている部分を話すものではないからです。
それが話せるようになるには「どこまで話せる人なのか」を信じられる状態になっていなくてはなりません。
これが初めの、そして最大の難関です。
ここを超えなくては、テキトーに話され、それを聞いて話を聞いたつもりになるのです。
これで事態が変わるレベルになることはないでしょう。
どこまで話せる相手なのかを確かめ、それに合わせて自分の体験をふり返りながら、次に話せる部分を広げていきます。
これはひきこもりの当事者がしていることです。そしてこれこそがひきこもりから抜け出す当事者の真剣に取り組んでいることです。
ひきこもりから抜け出すとりくみは、相談支援活動をしている側ではなく、ひきこもっている当事者が取り組んでいるのです。
この取り組みを始めるスタート=「どこまで話せる人なのか」のひきこもり当事者の判断に合格できることです。
「どこまで話せる」のかは、当事者にとっても自分の体験を掘り下げていく過程です。一直線にはすすみません。後退することも珍しくはありません。
この過程が大事ですが時間がかかります。着実な道ですが、人には年齢がありその年齢に応じた役割や生き方が求められます。
その問題は残念ですが、私にはどうにもできないのです。
私は、特定の相談者との相談支援活動と合わせて、ほかの人と関わる、世の中のいろいろな場面に出てみる…などと同時に行うのがいいと思うのはそのためです。
ひきこもりの人が集まる居場所というのは、こういう面からも必要だと考えるのです。

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