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もしかして「HSP」?

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2021年2月27日 (土) 11:05時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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もしかして「HSP」?

会報『ひきこもり居場所だより』2021年2月号
HSPという概念を知っていますか? 「Highly Sensitive Person」
生まれつき非常に感受性が強く敏感で感じやすく周囲からの刺激を過度に受けやすい人々のことを指す心理学的概念です。
アメリカの心理学者エレン・N・アーロン博士が1996年に提唱し、この5,6年で急速に日本でも広まってきました。
HSPの人は全人口の15~20%、5人に一人程度いると言われ、同調圧力の比較的強い風土・国民性から考えると日本人はもっと多いのではないかといわれています。

例えば
〇 他人の気分を受けてそれに左右されてしまう。
〇 周囲の音や明るい光等に過剰に反応してしまい苦しい。
〇 小さな変化にも気が付いてしまい混乱してしまう。
〇 刺激が強い日が続くと引きこもりたくなってしまう。
〇 短時間に多くのことをやらなければならないとき、混乱してしまう。
〇 何か事をなすとき、競争させられたり、観察されたりすると緊張してしまっていつもの実力が発揮できない。
等々。

今生きづらさを感じている自分に当てはまることはありませんか? 
あなたやあなたの周囲で不登校になったり、引きこもったりしたのは、もしかしたらこの傾向があるからかと考えてみたらどうでしょうか?
もし思い当たることがあるようでしたら、書店や図書館でそんな本をちょっと探してみてください。
かみ砕いて読みやすい本も多数出版されているようです。
実は過去に不登校になり苦しい状況からなかなか抜け出せなかった私の長女が「これ、自分に当てはまる」とHSPのことを書いた本を持ってきたのです。
読んでみると確かに彼女に当てはまる部分が多く、今更ながら「こんなに生きづらかったのに何もわかってあげていなかったのだ。」と申し訳ない気持ちになりました。

多数派の人に合わせるようにできているこの社会では周囲から理解されず、また感じやすい自分が悪いと自信を無くしてしまい、結果として生きづらさ感じてしまいますね。
そんな自分を嫌ったり、否定したりしていることが多いのではないでしょうか。
でも、これは生まれ持った個性なので、なんとか修正しようとしてもなかなか難しいことですね。
これは病気ではないので医療で治そうとすると遠回りをしてしまうかもしれないですね。
それより、この個性を受け入れ、過度な刺激をなるべく受けないように自分を守ること。
また、過度に刺激をうけて頑張った自分にご褒美を用意したり、自分自身を癒す何かを見つけたり、周囲に自分の説明をしたり、いろいろな方向で折り合っていくことが必要なようです。
そして「自己肯定感」を上げること。
でも、どうもこの「自己肯定感」を上げることが私たち日本人にとってはまた難しいこと。
私たちはこの「自己肯定」を「うぬぼれ」とならないかなどとついつい考えてしまいセーブしがち。
等々いろいろな刷り込みの中でできない自分が悪いと考えてしまいがちですね。
難しいけど、試行錯誤をしながらでも、なんとか自分を「これでもいいんだ」と「許す」方向に進んでいければいいですね。
 

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