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スクールソーシャルワーカー

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==スクールソーシャルワーカー==
 
==スクールソーシャルワーカー==
'''スクールソーシャルワーカー 重責ずしり出番急増'''<br>
+
参考<br>
貧困や発達障害、いじめ、虐待など子どもを巡る問題の顕在化に伴って、佐賀県内でも出番が増えているスクールソーシャルワーカー(SSW)。<br>
+
文科省 2018年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果<br>
学校に不信感を抱く保護者と信頼関係を築き、問題解決に結びつけるケースも見られるなど力を発揮しているが、休日や時間外にも相談者や関係機関から連絡を受けるなど、非常勤職ながら重責を担っている現状がある。<br>
+
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/10/1422020.htm<br>
「不登校の問題でもいろんな背景がある。貧困、発達障害、虐待が複雑に絡み合っているケースが少なくない」。<br>
+
文科省 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律の施行状況に関する議論のとりまとめ<br>
県東部地区を担当するSSWの女性(45)は仕事の難しさを話す。<br>
+
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1418510.htm<br>
'''◎面談「夜が多い」'''<br>
+
特に近年増えていると感じるのは貧困の問題。「修学旅行の負担金が払えない」「校納金や給食費が払えない」といった訴えを端緒に、子どもの困窮状況が明るみに出る。<br>
+
「学校側の聞き取りだけだと、単に保護者が働いてない現象面に目を向けがちになる。SSWが入って聞き取ると、心の病だったり発達障害など働けない背景や要因まで明らかにできることが多い」という。<br>
+
こうした場合、就労や生活支援だけでなく、精神面のケアなど医療、福祉面のサポート態勢づくりにも駆け回ることになる。<br>
+
いじめ問題では、保護者が学校側に不信感を募らせているケースが多い。<br>
+
丁寧に対応して信頼関係づくりに心を砕く。<br>
+
保護者との面談は「夜が多い」という。<br>
+
〔◆平成30(2018)年2月3日 佐賀新聞 朝刊〕 <br>
+
  
土日や休日に連絡を受けるときもある。<br>
+
'''令和6年度施政方針・当初予算の概要'''(2)<br>  
「『ひとり親世帯の保護者が急きょ入院し、子どもの世話ができる親族がいない。どうすればいいか』と学校から呼び出されたこともある」と女性。<br>
+
(3)学校教育の充実<br>
過去に支援した家庭で虐待が起き、児童相談所から一時保護の可否に関する相談もあったという。<br>
+
・拡充! 中学生が英語検定を受検する際の検定料の助成金額を拡充することで、英語教育の充実を図ります。<br>
'''◎パソコン支給なし'''<br>
+
・支援が必要な児童生徒を対象に介助員の増員と心理判定員を設置します。<br>
SSWは家庭の問題を把握し、的確な対策に結びつけるために細やかに聞き取り、関係機関と対応を検討する「ケース会議」を主導する役割を担う。<br>
+
・不登校児童生徒およびその家族を対象に、市独自にスクールソーシャルワーカーを増員します。<br>
「支援に必要な情報」の共有が重要だが、県教育委員会からパソコンの提供がないため、個人用での情報管理を余儀なくされているケースが少なくないという。<br>
+
・生徒数の減少やニーズの多様化に伴い運営が困難になっている部活動について、地域クラブへの移行を進め、集団活動の中で豊かな人間性や社会性を育成する環境の確保に努めます。<br>
SSW向けにパソコンを配備している市教委もあるが「教育委員会事務局から持ち出して使うことができず、家庭や関係機関、学校を行き来する今の働き方では使いにくい」との声もある。<br>
+
〔広報ひたちおおた 令和6年4月号〕茨城県常陸太田市<br>
あるSSWは「情報漏れがないよう細心の注意を払っているが、セキュリティー対策も含めて環境整備をしてほしい」と話す。<br>
+
複数の市町を担当する別のSSWの女性(50)は1日の移動距離が70~80キロ、多い時には200キロに及ぶ。<br>
+
各市町での年間の勤務時間は決まっており、移動時間の長さが各市町での仕事に影響を及ぼすことになる。<br>
+
ある町では週4時間程度の割り当てしかなく、「相談対応や関係機関との協議のスケジュール調整が大変」と明かす。<br>
+
その上で「時間がかかるケースもあるので、それを踏まえた担当市町決めや配置時間の設定が必要」と指摘する。<br>
+
「さらに人員を増やそうと考えるなら、働きやすい環境づくりをしないと確保は難しい」。どのSSWも労働環境改善の必要性を訴えている。<br>
+
〔(梶原幸司)〕
+
  
[[Category:いじめのニュース|すくーるそーしゃるわーかー]]
+
'''「人が集い、ともに支えあい、絆をはぐくむまち」を実現するために'''<br>
[[Category:発達障害のニュース|すくーるそーしゃるわーかー]]
+
令和5年度に北区が力を入れて取り組む特色ある事業をご紹介します<br>
[[Category:発達障害の支援団体|すくーるそーしゃるわーかー]]
+
◆安全で安心できるまちづくり<br>
 +
防災マニュアルの策定や防災訓練の実施を通じて、マンション内のコミュニティの形成を支援する。<br>
 +
・マンションコミュニティづくりの支援事業費…434万円<br>
 +
◆地域福祉と子育て支援<br>
 +
地域福祉コーディネーター・コミュニティソーシャルワーカーを配置し、関係機関と連携して支援する。<br>
 +
不登校やひきこもり等の課題を抱える家庭に対し、スクールソーシャルワーカー等を活用し各支援機関と連携して支援する。<br>
 +
・住民主体の福祉コミュニティづくりの支援事業費…3,298万円<br>
 +
・子育て支援事業事業費…5,735万円<br>
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〔わがまち北区 令和5年4月号〕<br>
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'''大正区役所の「スクールソーシャルワーカー」をご存知ですか?‐1'''<br>
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課題を抱える子どもや家庭に対して、学校や地域・関係機関と連携のうえ、専門的知識を持って福祉的な助言や支援などを行うスクールソーシャルワーカー(SSW)。<br>
 +
大正区役所保健福祉課(こども・教育)では、他区に先駆けて平成29年度よりSSWを大正区独自で採用しています。<br>
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大正区の「こどもサポートネット事業」では、こどもサポートネットSSW1名とこどもサポート推進員2名を配置し、課題を抱える子どもや家庭の状況を把握のうえ、適切な支援策につなぐなど、子どもや家庭への支援を行っています。<br>
 +
今回は大正区役所のSSWを代表して、このチームを総括する小出惠美子さんにお話しを伺いました。<br>
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'''困難な状況でも諦めない。寄り添い続けることで、不登校などの課題解決につなげていく。'''<br>
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スクールソーシャルワーカー<br>
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小出惠美子さん(社会福祉士・精神保健福祉士)<br>
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令和元年度から大正区独自のSSWとして、高齢者の虐待防止など福祉分野での長年の経験を活かし、子どもたちが抱えるさまざまな課題の解決に取り組んでいる。<br>
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質問:SSWの役割について、教えてください。<br>
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いじめや暴力行為、問題行動、不登校など子どもの問題について、学校や関係機関と連携して対応する際に、福祉の専門家として関わっているのがSSWです。<br>
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学校の教育現場を基盤に、子ども本人はもちろん、学校や家庭にも働きかけ、問題を解決できるよう調整するという援助を行っています。<br>
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質問:支援はどのように行うのでしょうか?<br>
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こどもサポートネット事業を通じて気づきのあった子どもや家庭に対し、福祉的な課題解決が必要かどうかを検討したうえで、適切な支援につなげていきます。<br>
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SSWは子どもが発しているサインからその背景も含め、課題分析を行い、学校に助言をしたり、支援の方向性を見立てる役割を担っています。<br>
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具体的には、家庭訪問や面接、関係機関につなぐなどの直接的な支援と、体制作りや他機関を仲介するなどの間接的な支援の2本柱で行っています。<br>
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質問:これまでSSWが関わった中で、どのような事例がありましたか?<br>
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不登校で学校に行かない子どもに対し、保護者の方が疲れてしまったご家庭がありました。
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保護者は学校に休む連絡を入れるのも、また学校から出欠確認の電話があるのも辛いという状態でした。<br>
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でも学校は子どもの様子や勉強の進捗が分からず心配されていました。<br>
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そこで、学校とは立場の違うSSWが中立の立場で保護者の気持ちや子どもの様子を伺うと、学校で友達とうまくいってなかったり、家庭でも着替えにすごく時間がかかったり、他のきょうだいよりも育児が大変だったというお話が出てきました。<br>
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そこで、発達の特性があるのではないかと検査につなげたところ、発達障がいが分かったという事例がありました。<br>
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質問:このケースでは発達の特性で、学校に行きづらくなっていたんですね。<br>
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SSWから学校にそのことをフィードバックして、配慮や声かけを増やすなどの対応をしてもらえるようにしました。<br>
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保護者の辛さやがんばりも学校に伝えることで、保護者と学校の関係性も改善しています。<br>
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現在、子どもは勉強への意欲も芽生え、保護者もプレッシャーから解放され、改善の兆しが見えてきました。<br>
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質問:不登校の理由は、どのようなものが多いのでしょうか?<br>
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やはり学力に関することが多いです。<br>
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発達に特性のある子どもなどは、小1では椅子に座って授業を受けるのが苦手だったり、小4ではまわりの子どもに合わせることができなかったりと学校にいることが不安になり、行き渋りや不登校へとつながり、勉強についていけなくなるケースがあります。<br>
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それと、最近はヤングケアラーの問題ですね。<br>
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親やきょうだいの面倒を見るために、学校を休まざるを得ない子どもがいます。<br>
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家庭環境や生活の乱れなど背景は複雑に絡み合っています。<br>
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ほかには、コロナ禍で長く休んだ結果、特に理由はないけど登校できないというケースも増えているようです。<br>
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質問:不登校にもいろいろなケースがあるんですね…。<br>
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SSWの役割の中で、小出さんが最も大切にされていることは何でしょうか?<br>
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信頼関係を築くことですね。支援の受け入れが難しいケースもありますが、そんな中でもお困りごとはないか心を寄せて、諦めないこと。<br>
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子どもの心の成長を共に応援していく、安心・安全な暮らしができるよう子どもを守る、受け入れていただけるまでじっくりと向き合いながらお話する姿勢を大切にしています。<br>
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質問:多くの子どもや家庭に関わるなかで、今後必要な支援について、どのように考えておられますか?<br>
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子どもたちに学校や家庭以外の居場所を増やしてあげたいと思います。<br>
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子どもたちが自己肯定感を育んだり、保護者への気づきを促したりできる場を社会資源として充実させることが、不登校解決に必要な要素だと感じます。<br>
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今行っている支援は手続きなどが必要ですが、気軽に「ちょっと話きいて」と相談できる場があれば、子どもたちも保護者にとっても安心できるのではないでしょうか。<br>
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子ども食堂や宿題カフェなどを見ても、子どもたちも楽しそうにしていますし、そういう場に参加することで心の成長が促され、事態が好転していくというケースもあります。<br>
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質問:身近にそういう場があって関わる人が増えると、子どもたちの変化にも気づきやすそうですね。<br>
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深刻化する前にキャッチできれば、それが一番だと思います。<br>
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子どもたちは話を聞いてほしいし、認められたいし、愛されたいと思っています。<br>
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話せる相手をすごく求めているので、地域のなかにそういう場所を確保してあげることができたらいいなと思っています。<br>
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学校の見守りとともに地域での温かい目や協力が不可欠だと感じます。<br>
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問合せ:こども・教育3階34番【電話】4394-9980<br>
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〔こんにちは大正 令和4年2月号〕<br>

2024年4月17日 (水) 15:46時点における最新版

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スクールソーシャルワーカー

参考
文科省 2018年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/10/1422020.htm
文科省 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律の施行状況に関する議論のとりまとめ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1418510.htm

令和6年度施政方針・当初予算の概要(2)
(3)学校教育の充実
・拡充! 中学生が英語検定を受検する際の検定料の助成金額を拡充することで、英語教育の充実を図ります。
・支援が必要な児童生徒を対象に介助員の増員と心理判定員を設置します。
・不登校児童生徒およびその家族を対象に、市独自にスクールソーシャルワーカーを増員します。
・生徒数の減少やニーズの多様化に伴い運営が困難になっている部活動について、地域クラブへの移行を進め、集団活動の中で豊かな人間性や社会性を育成する環境の確保に努めます。
〔広報ひたちおおた 令和6年4月号〕茨城県常陸太田市

「人が集い、ともに支えあい、絆をはぐくむまち」を実現するために
令和5年度に北区が力を入れて取り組む特色ある事業をご紹介します
◆安全で安心できるまちづくり
防災マニュアルの策定や防災訓練の実施を通じて、マンション内のコミュニティの形成を支援する。
・マンションコミュニティづくりの支援事業費…434万円
◆地域福祉と子育て支援
地域福祉コーディネーター・コミュニティソーシャルワーカーを配置し、関係機関と連携して支援する。
不登校やひきこもり等の課題を抱える家庭に対し、スクールソーシャルワーカー等を活用し各支援機関と連携して支援する。
・住民主体の福祉コミュニティづくりの支援事業費…3,298万円
・子育て支援事業事業費…5,735万円
〔わがまち北区 令和5年4月号〕

大正区役所の「スクールソーシャルワーカー」をご存知ですか?‐1
課題を抱える子どもや家庭に対して、学校や地域・関係機関と連携のうえ、専門的知識を持って福祉的な助言や支援などを行うスクールソーシャルワーカー(SSW)。
大正区役所保健福祉課(こども・教育)では、他区に先駆けて平成29年度よりSSWを大正区独自で採用しています。
大正区の「こどもサポートネット事業」では、こどもサポートネットSSW1名とこどもサポート推進員2名を配置し、課題を抱える子どもや家庭の状況を把握のうえ、適切な支援策につなぐなど、子どもや家庭への支援を行っています。
今回は大正区役所のSSWを代表して、このチームを総括する小出惠美子さんにお話しを伺いました。

困難な状況でも諦めない。寄り添い続けることで、不登校などの課題解決につなげていく。
スクールソーシャルワーカー
小出惠美子さん(社会福祉士・精神保健福祉士)
令和元年度から大正区独自のSSWとして、高齢者の虐待防止など福祉分野での長年の経験を活かし、子どもたちが抱えるさまざまな課題の解決に取り組んでいる。

質問:SSWの役割について、教えてください。
いじめや暴力行為、問題行動、不登校など子どもの問題について、学校や関係機関と連携して対応する際に、福祉の専門家として関わっているのがSSWです。
学校の教育現場を基盤に、子ども本人はもちろん、学校や家庭にも働きかけ、問題を解決できるよう調整するという援助を行っています。

質問:支援はどのように行うのでしょうか?
こどもサポートネット事業を通じて気づきのあった子どもや家庭に対し、福祉的な課題解決が必要かどうかを検討したうえで、適切な支援につなげていきます。
SSWは子どもが発しているサインからその背景も含め、課題分析を行い、学校に助言をしたり、支援の方向性を見立てる役割を担っています。
具体的には、家庭訪問や面接、関係機関につなぐなどの直接的な支援と、体制作りや他機関を仲介するなどの間接的な支援の2本柱で行っています。

質問:これまでSSWが関わった中で、どのような事例がありましたか?
不登校で学校に行かない子どもに対し、保護者の方が疲れてしまったご家庭がありました。 保護者は学校に休む連絡を入れるのも、また学校から出欠確認の電話があるのも辛いという状態でした。
でも学校は子どもの様子や勉強の進捗が分からず心配されていました。
そこで、学校とは立場の違うSSWが中立の立場で保護者の気持ちや子どもの様子を伺うと、学校で友達とうまくいってなかったり、家庭でも着替えにすごく時間がかかったり、他のきょうだいよりも育児が大変だったというお話が出てきました。
そこで、発達の特性があるのではないかと検査につなげたところ、発達障がいが分かったという事例がありました。

質問:このケースでは発達の特性で、学校に行きづらくなっていたんですね。
SSWから学校にそのことをフィードバックして、配慮や声かけを増やすなどの対応をしてもらえるようにしました。
保護者の辛さやがんばりも学校に伝えることで、保護者と学校の関係性も改善しています。
現在、子どもは勉強への意欲も芽生え、保護者もプレッシャーから解放され、改善の兆しが見えてきました。

質問:不登校の理由は、どのようなものが多いのでしょうか?
やはり学力に関することが多いです。
発達に特性のある子どもなどは、小1では椅子に座って授業を受けるのが苦手だったり、小4ではまわりの子どもに合わせることができなかったりと学校にいることが不安になり、行き渋りや不登校へとつながり、勉強についていけなくなるケースがあります。
それと、最近はヤングケアラーの問題ですね。
親やきょうだいの面倒を見るために、学校を休まざるを得ない子どもがいます。
家庭環境や生活の乱れなど背景は複雑に絡み合っています。
ほかには、コロナ禍で長く休んだ結果、特に理由はないけど登校できないというケースも増えているようです。

質問:不登校にもいろいろなケースがあるんですね…。
SSWの役割の中で、小出さんが最も大切にされていることは何でしょうか?
信頼関係を築くことですね。支援の受け入れが難しいケースもありますが、そんな中でもお困りごとはないか心を寄せて、諦めないこと。
子どもの心の成長を共に応援していく、安心・安全な暮らしができるよう子どもを守る、受け入れていただけるまでじっくりと向き合いながらお話する姿勢を大切にしています。

質問:多くの子どもや家庭に関わるなかで、今後必要な支援について、どのように考えておられますか?
子どもたちに学校や家庭以外の居場所を増やしてあげたいと思います。
子どもたちが自己肯定感を育んだり、保護者への気づきを促したりできる場を社会資源として充実させることが、不登校解決に必要な要素だと感じます。
今行っている支援は手続きなどが必要ですが、気軽に「ちょっと話きいて」と相談できる場があれば、子どもたちも保護者にとっても安心できるのではないでしょうか。
子ども食堂や宿題カフェなどを見ても、子どもたちも楽しそうにしていますし、そういう場に参加することで心の成長が促され、事態が好転していくというケースもあります。

質問:身近にそういう場があって関わる人が増えると、子どもたちの変化にも気づきやすそうですね。
深刻化する前にキャッチできれば、それが一番だと思います。
子どもたちは話を聞いてほしいし、認められたいし、愛されたいと思っています。
話せる相手をすごく求めているので、地域のなかにそういう場所を確保してあげることができたらいいなと思っています。
学校の見守りとともに地域での温かい目や協力が不可欠だと感じます。

問合せ:こども・教育3階34番【電話】4394-9980
〔こんにちは大正 令和4年2月号〕

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