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| | ==ネット依存症== | | ==ネット依存症== |
| − | ===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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| − | ページ名[[ネット依存症]]、、（家庭/家族のニュース、健康のニュース） <br>
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| − | '''「スマホ漬け」の子を性根からたたき直す知恵'''<br>
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| − | わが子がネット依存になってしまったら……（写真：freeangle／PIXTA）<br>
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| − | これは昨年、私が関東地方のある公立中学校に講演に行った際、生徒の母親から相談された事例だ。<br>
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| − | 「息子は今日も学校に行かないんです……」と、彼女は深刻そうな顔で言った。<br>
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| − | 彼女から成績の下降を強く叱責されたことがきっかけで、息子の山崎佳祐くん(仮名)はその講演会の1年ほど前から自室にこもって昼夜問わずネットゲームに入り浸るようになった。<br>
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| − | ゲームをやめさせようと彼女は彼のパソコンを取り上げたこともあったが、怒鳴ったり、物を投げたり、たたいたりするようになって逆効果だった。<br>
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| − | ネットゲームに依存するまではかなり良い成績だっただけに、それでも彼女は連日、佳祐くんを責め立てた。<br>
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| − | しかしその度に、大げんかになり、次第に彼は学校を欠席しがちに。<br>
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| − | 2年生に進学してからは、とうとう1日も学校に行かなくなってしまったという。<br>
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| − | ■「ネット依存」は世界的に深刻な問題<br>
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| − | 「出席日数が足りないから卒業できないと思っているみたいで。息子はもう学校にまったく行きたがらないんです」<br>
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| − | 公立中学校なら卒業できないことはまずないし、そもそもまだ中学2年生である。<br>
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| − | たとえ不登校が続いたとしても、通信教育などを活用すれば、学力はカバーできる。<br>
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| − | だが、それよりも問題なのは、自力では立ち直れそうにない彼の状況だ。<br>
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| − | 彼のように1年近く「ネット依存」が続いた場合、治療には医療機関を頼るしかない。<br>
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| − | 私はネット依存専門の外来を持つ病院を彼女に紹介した。<br>
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| − | しかし、問い合わせが殺到しているため、病院側がすぐには対応できない状況だという。<br>
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| − | 日本にはまだネット依存症を治療できる医療機関が少ない一方、相談したい患者の数は年々増加している。<br>
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| − | ネット依存症は、彼のように日常生活や心身の健康、人間関係よりもネットの利用を重視してしまい、利用時間などをコントロールできない状態をさす。<br>
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| − | 実生活に支障が出ることが一番の問題だ。<br>
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| − | 海外では、数日間ネットに没頭した人がエコノミークラス症候群をきっかけに死亡したケースも出ている。<br>
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| − | iPhoneなどで知られるアップルは6月4日、「スマホ依存症対策」としてアプリの利用時間などを制限できる新機能を、次世代ソフトウェア「iOS12」に搭載すると発表した。<br>
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| − | また、グーグルも昨年から、アプリの利用や端末の利用時間を制限できるサービス「ファミリーリンク」を提供し始めており、今やネット依存は世界全体の問題となっている。<br>
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| − | 最近は注意を促す報道や番組も増えているため、わが子がネット依存になることを恐れて、「子どもにスマホを持たせたくない」「パソコンの利用を禁止したほうがいいのでは」と考える保護者も多い。<br>
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| − | しかし、その考えはあまりおすすめしない。<br>
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| − | 家庭には、スマホやパソコン以外にも学習用タブレットやゲーム機などネットが使える端末は多くある。<br>
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| − | もし子どもが隠れて使うと、トラブルに直面したとき親に相談できず、問題が深刻化する可能性があるからだ。<br>
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| − | インターネットをまったく使わせないのは、現実的ではない。<br>
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| − | ネット依存を遠ざけたければ、子どもの「セルフコントロール力」を養ったほうがいい。<br>
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| − | たとえば、ネット依存の治療に長けた医療機関が採用している「認知療法(自分が置かれている状況を冷静に見直す治療法)」が参考になる。<br>
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| − | もし自分の子どもがネット依存症の疑いがあるようだったら、一度ネットやゲームの利用時間を紙に書かせて、可視化させたほうがいい。<br>
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| − | そうやって「置かれている状況を客観視」させることが、セルフコントロール力の向上につながる。<br>
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| − | ちなみに冒頭で紹介した佳祐くんも、その後、なんとかネット依存専門の外来で認知療法を受けられるようになった。<br>
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| − | 彼の場合、毎日ネットゲームのプレイ時間を記録することで、一日のうち寝る以外はゲームをしている状況や、これまで自分がゲームに費やした時間の総量を把握して、われに返ったそうだ。<br>
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| − | ゲームでは強くても学校に行かず、友達もいない自分の状況を客観視して、「ゲームはやめたほうがいいかもしれない」と言えるまでに変わった。<br>
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| − | まだ以前のように学校には通えていないそうだが、これから徐々にゲームのプレイ時間を減らしていけば、正しい生活リズムを取り戻すことはそれほど難しくはないだろう。<br>
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| − | '''■「他に熱中できるもの」を持つことも大事'''<br>
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| − | また、ほかに「やりたいこと」や「将来の目標」がはっきりしている子は、依存症にはなりづらい。<br>
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| − | 逆に、やりたいことや目標などがない子ほど、友達の誘いや誘惑に引っかかってしまい、ズルズルとネットを使い続けて依存症になる傾向にある。<br>
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| − | もし自分の子どもが後者であるなら、積極的に目標ややりたいことを見つける手助けをすることをおすすめする。<br>
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| − | たとえば子どもが受験を予定しているなら、志望校の学園祭や説明会などに参加させて、「この学校に行きたい」という気持ちをかきたてるなどだ。<br>
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| − | 子どもが小さい場合は、目標を持たせることが難しいこともある。<br>
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| − | 実際、わが家でも当時まだ幼稚園児だった息子が、夫のダウンロードしたスマホゲームにはまってしまったことがあった。<br>
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| − | ゲームをアンインストールしても、欲求は収まらなかった。<br>
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| − | しかし、息子が小学校に入学して、けん玉にはまってからは「ゲームをやりたい」とねだらなくなった。<br>
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| − | けん玉では他の子どものトップに立てたため、1人でゲームをしているより楽しかったようだ。<br>
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| − | ほかに夢中になれることがあれば、子どものゲームやネットの優先順位は低くなる。<br>
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| − | 外遊びや習いごとをさせるなど、子どもが小さいときは可能なかぎりスマホを使えない環境におくといいだろう。<br>
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| − | ネットやスマホは非常に魅力的なツールだ。<br>
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| − | 大人でもゲームやSNSに熱中しすぎる人は少なくない。<br>
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| − | 大人でさえのめり込みすぎるものを子どもだけで使いこなせるようにするのは難しいのだから、きちんとルールを作って、保護者が見守りながらうまくコントロールできるよう練習させることを推奨する。<br>
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| − | ルールを作る方法については、過去の記事「子どものスマホデビュー、知らないと怖い基本」を参考にしてほしい。<br>
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| − | 〔2018年6/24(日)東洋経済オンライン 高橋 暁子 :ITジャーナリスト〕 <br>
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| − | '''治療は「親子関係」から 不登校につながる「ネット依存症」'''<br>
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| − | シンポでネット依存症の治療について報告する三原聡子さん（左）、片上素久医師（右から２人目）ら＝横浜市で 写真 <br>
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| − | 夏休み明けは、子どもたちの不登校が増える時期。<br>
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| − | その原因の一つとして十年ほど前から注目されてきたのが、ネット依存症（インターネット使用障害）だ。<br>
| |
| − | 中学生から大学生までの男子に多くみられ、オンラインゲームに没頭するケースが多い。<br>
| |
| − | 課金制のゲームで浪費したり、親との関係がこじれて、暴力につながることも。<br>
| |
| − | 八日に横浜市で開かれた日本アルコール関連問題学会のシンポから、二つの医療機関の取り組みを紹介する。<br>
| |
| − | 「この時期の外来は、新しい予約がぎっしりです」。<br>
| |
| − | 大阪市立大病院精神神経科の片上素久医師が説明した。<br>
| |
| − | 大半はオンラインゲームに没頭して、生活が昼夜逆転し、夏休み明けから学校に通えなくなった子どもたちだ。<br>
| |
| − | こうしたネット依存症が広がる原因を、片上医師は「勉強で一番になることは難しくても、ゲームでは成果が出て、友達の称賛を浴びることができる。現実の社会で成果が上がらない場合は、依存しやすくなる」と分析する。<br>
| |
| − | 親は治療に熱心でも、本人の治療意欲は著しく低いのが共通点だ。<br>
| |
| − | その状態で無理にネットを絶たせると、ますます治療から遠ざかってしまう。<br>
| |
| − | 親の「過度な期待」に応えられず、自己否定感を抱いている場合が多く、家族の関係のゆがみを修正することが治療の基本だという。<br>
| |
| − | 片上医師は、自己肯定感を高めるためには、家庭で親が接し方を改める必要があり▽少しでも本人ができたことをほめる▽新しいチャレンジにはお駄賃をあげる－などの対応が有効と指摘した。 <br>
| |
| − | 治療法として、集団精神療法も取り入れている。互いの体験を語り合うことで、ネットに依存している自分の状態を把握し、孤独感が薄まることで病気に立ち向かう力になるという。<br>
| |
| − | ◇<br>
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| − | 依存症の治療で知られる国立久里浜医療センター（神奈川県横須賀市）の臨床心理士・三原聡子さんは「ゲームの刺激に対する脳の前頭葉などの反応は、アルコールなどさまざまな依存症と似通っている」と指摘し、進行すれば治療が必要になることを強調した。<br>
| |
| − | 同センターでは、認知（考え）のあり方を修正する認知行動療法、ネット以外の楽しみを見つけるためのデイケアなどのほか、必要に応じて二カ月程度の入院治療を取り入れている。<br>
| |
| − | スポーツ、作業療法、グループ療法などを組み入れつつ、睡眠や栄養の状態を改善し、今後の生活設計を医師らと話し合っていく治療で、ネットを使う回数が減ったり、学校へ通えるようになるなどの成果が出るケースが多い。<br>
| |
| − | 二〇一四年からは、夏休みなどに治療キャンプを実施。渋々参加した子どもたちは、ボランティアの大学生と接したり、自然に触れたりする中で新しい楽しみを覚え、ネットを使う機会を減らせることが多いという。<br>
| |
| − | ネット依存症を扱う医療機関は徐々に増えてきたが、治療はまだ手探りの状態。<br>
| |
| − | 三原さんは今後の課題として▽依存対象や治療段階に応じた効果的な認知行動療法のテキストの作成▽臨床データの蓄積▽予防教育への応用－などを挙げた。<br>
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| − | ＜ネット依存症＞ インターネットに過度に没入し、パソコンや携帯が使用できないといらだちを感じるなどして、実社会の人間関係や心身の健康に弊害が出ているのに、依存をやめられない状態のこと。中国や韓国でも大きな社会問題になっている。<br>
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| − | 〔2017年9月19日東京新聞（編集委員・安藤明夫）〕 <br>
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| − | '''治療は「親子関係」から 不登校につながる「ネット依存症」'''<br>
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| − | シンポでネット依存症の治療について報告する三原聡子さん（左）、片上素久医師（右から２人目）ら＝横浜市で<br>
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| − | 夏休み明けは、子どもたちの不登校が増える時期。<br>
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| − | その原因の一つとして十年ほど前から注目されてきたのが、ネット依存症（インターネット使用障害）だ。<br>
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| − | 中学生から大学生までの男子に多くみられ、オンラインゲームに没頭するケースが多い。<br>
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| − | 課金制のゲームで浪費したり、親との関係がこじれて、暴力につながることも。<br>
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| − | 八日に横浜市で開かれた日本アルコール関連問題学会のシンポから、二つの医療機関の取り組みを紹介する。<br>
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| − | 「この時期の外来は、新しい予約がぎっしりです」。<br>
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| − | 大阪市立大病院精神神経科の片上素久医師が説明した。<br>
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| − | 大半はオンラインゲームに没頭して、生活が昼夜逆転し、夏休み明けから学校に通えなくなった子どもたちだ。<br>
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| − | こうしたネット依存症が広がる原因を、片上医師は「勉強で一番になることは難しくても、ゲームでは成果が出て、友達の称賛を浴びることができる。現実の社会で成果が上がらない場合は、依存しやすくなる」と分析する。<br>
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| − | 親は治療に熱心でも、本人の治療意欲は著しく低いのが共通点だ。<br>
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| − | その状態で無理にネットを絶たせると、ますます治療から遠ざかってしまう。<br>
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| − | 親の「過度な期待」に応えられず、自己否定感を抱いている場合が多く、家族の関係のゆがみを修正することが治療の基本だという。<br>
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| − | 片上医師は、自己肯定感を高めるためには、家庭で親が接し方を改める必要があり<br>
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| − | ▽少しでも本人ができたことをほめる▽新しいチャレンジにはお駄賃をあげる－などの対応が有効と指摘した。<br>
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| − | 治療法として、集団精神療法も取り入れている。<br>
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| − | 互いの体験を語り合うことで、ネットに依存している自分の状態を把握し、孤独感が薄まることで病気に立ち向かう力になるという。<br>
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| − | ◇<br>
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| − | 依存症の治療で知られる国立久里浜医療センター（神奈川県横須賀市）の臨床心理士・三原聡子さんは「ゲームの刺激に対する脳の前頭葉などの反応は、アルコールなどさまざまな依存症と似通っている」と指摘し、進行すれば治療が必要になることを強調した。<br>
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| − | 同センターでは、認知（考え）のあり方を修正する認知行動療法、ネット以外の楽しみを見つけるためのデイケアなどのほか、必要に応じて二カ月程度の入院治療を取り入れている。<br>
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| − | スポーツ、作業療法、グループ療法などを組み入れつつ、睡眠や栄養の状態を改善し、今後の生活設計を医師らと話し合っていく治療で、ネットを使う回数が減ったり、学校へ通えるようになるなどの成果が出るケースが多い。<br>
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| − | 二〇一四年からは、夏休みなどに治療キャンプを実施。<br>
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| − | 渋々参加した子どもたちは、ボランティアの大学生と接したり、自然に触れたりする中で新しい楽しみを覚え、ネットを使う機会を減らせることが多いという。<br>
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| − | ネット依存症を扱う医療機関は徐々に増えてきたが、治療はまだ手探りの状態。<br>
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| − | 三原さんは今後の課題として▽依存対象や治療段階に応じた効果的な認知行動療法のテキストの作成▽臨床データの蓄積▽予防教育への応用－などを挙げた。<br>
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| − | '''＜ネット依存症＞'''<br>
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| − | インターネットに過度に没入し、パソコンや携帯が使用できないといらだちを感じるなどして、実社会の人間関係や心身の健康に弊害が出ているのに、依存をやめられない状態のこと。<br>
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| − | 中国や韓国でも大きな社会問題になっている。<br>
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| − | 〔2017年9月19日 東京新聞（編集委員・安藤明夫）〕 <br>
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| | '''実は大人も！? ネット依存症 睡眠障害や自殺リスクに関連'''<br> | | '''実は大人も！? ネット依存症 睡眠障害や自殺リスクに関連'''<br> |
| | 近年、小学生でもスマートフォンを持っていることが珍しくなくなってきている。<br> | | 近年、小学生でもスマートフォンを持っていることが珍しくなくなってきている。<br> |
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| | 〔あなたの健康百科編集部 2017年06月08日〕 <br> | | 〔あなたの健康百科編集部 2017年06月08日〕 <br> |
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| − | '''「ネット依存」の中高生、飲酒・喫煙傾向 厚労省が分析'''<br>
| + | [[Category:不登校のニュース|ねっといぞんしょう]] |
| − | 中高生の飲酒の日数とネット依存の関係 （表）<br>
| + | [[Category:ＳＮＳ|ねっといぞんしょう]] |
| − | インターネットに夢中になり、使う時間を減らすのが難しくなる「ネット依存」が疑われる中高生は、飲酒や喫煙をよくする生徒ほど該当する割合が高いことが、全国調査をもとにした厚生労働省研究班の分析でわかった。<br>
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| − | 未成年者の飲酒・喫煙といった違法行為の依存につながる共通要因がある可能性が出てきた。<br>
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| − | 調査は２０１２年度、全国の中学・高校から無作為に選んだ２６４校に調査票を送り、生活習慣やネットの使用状況などを質問。約１０万人から回答を得た。<br>
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| − | 「ネットのために人間関係などを台無しにした」「問題から逃げるためにネットを使う」といった回答をもとに、男子の６・４％、女子の９・９％が「依存の疑いが強い」と判断した。<br>
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| − | 飲酒習慣との関係を分析すると、飲まない生徒ではネット依存が疑われる割合は７・３％だったが、月に６～１９日飲酒する生徒では１５・６％、２０日以上では２５・１％と、飲酒の頻度が高いほど依存の割合も高い傾向だった。<br>
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| − | 喫煙についても、吸ったことがない生徒ではネット依存が疑われる割合は７・７％だったのに対し、「ときどき吸う」では１６・９％、「習慣的に吸う」では１４・９％だった。
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| − | ネット依存と飲酒や喫煙習慣がどう関わっているのか、この調査だけでははっきりしない。<br>
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| − | 分析をした大分大の井谷修准教授は「同じ要因が、別のタイプの依存症状として表れているのかもしれない。依存を幅広くとらえて、予防や治療のための対策を考えていくべきではないか」と話す。<br>
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| − | 調査では、ネット依存が疑われる生徒は全国で５２万人近いと推計された。<br>
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| − | その後も中高生らへのスマートフォンなどの普及が進み、ネット依存の生徒は現在、さらに増えているのではないかと予想されている。 <br>
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| − | 〔朝日新聞デジタル（編集委員・田村建二） 2017/5/11(木)〕 <br>
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| − | [[Category:不登校のニュース|ねっといぞんしょう]] | + | |
| | [[Category:健康のニュース|ねっといぞんしょう]] | | [[Category:健康のニュース|ねっといぞんしょう]] |
| | [[Category:医療のニュース|ねっといぞんしょう]] | | [[Category:医療のニュース|ねっといぞんしょう]] |
| − | [[Category:厚生労働省のニュース|ねっといぞんしょう]] | + | [[Category:厚生労働省|ねっといぞんしょう]] |
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