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体幹と動物性臓器・植物性臓器

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体幹と動物性臓器・植物性臓器-2の4

(2014年9月30日)
消化器は口から食道を通って胃に入ります。
『内臓とこころ』の説明は口腔感覚の次に胃袋感覚になります。
しかし、すぐに胃の理解に進むのではなく、(食道は省略しますが)胃を含む体幹(躯幹)を理解しようと思います。
推測ですが内臓感覚という場合、これらの多くが何らかの意味でかかわっているはずです。

『人類生物学入門』の説明です。
「身長は頭部と体部の和であり、体部は体幹と下肢の和に等しい。
体幹は本来は運動器であるが、むしろ内臓の容器とみることができる。
下肢は純粋な前進運動器である。
下肢が環境の影響を受けやすいのは、それが運動器であるからである。
…人体を自動車にたとえれば、頭部は運転台、体幹はエンジン部、そして下肢は車輪に比することができる」
(100-101ページ)。
人体は体幹と頭部と上肢・下肢からなります。
体幹のなかに内臓があるのですが、それは胸部と腹部にわかれます。
『からだの法則を探る』では体幹は躯幹と言われます。
その説明―。躯幹に内臓が収められている。「胸腔と腹腔との二つの箱に分かれている、と考えていいわけです。
この二つの箱のあいだに横たわっているのが、厚い膜状の骨格筋で、横隔膜と名づけられています」
(26ページ)。
横隔膜から上が胸の内臓、下が腹の内臓です。
胸の内臓には、肺、心臓、膵臓…。
腹の内臓には、肝臓、胃、大腸、小腸、腎臓、膀胱…。
『からだの法則を探る』はこれに続いて内臓をつくる筋肉の種類をまとめています。
筋肉であるために「体幹は本来は運動器」といわれるのです。
骨格筋(横紋筋):自律運動をしない。骨と骨との間の渡し役。
内臓筋(平滑筋):自律的に動く。胃や腸の筋。
例外は心臓。「心臓も強い筋でできているのですが、それは繊維がたがいに橋のようにくっついているところのある特殊な構造で、しかも、横紋があるのです。
これも内臓筋の一種で、意志の力では動きません」
(47ページ)。

再度、『人類生物学入門』をみます。
「消化器は本来不対性のものであるが、腹部においていちじるしく左右非相称になる。
これは消化機能をたかめるため消化管が胴の長さより数倍も長くなるからであるが、その非相称な折りたたみ方には規則性がある。
循環器は温血動物になって非相称となり、心臓は鳥類で右側、哺乳類では左側に偏り、基幹的な動静脈ならびにリンパ本管も非相称的になるが、末梢の部分は多分に相称的である。
呼吸器のうち肺は心臓の影響を受け、右肺の方が大きく、気管支の長さも左右で異なるが、以上諸内臓の左右非相称性は機能的になんら特別の意味がない」
(114ページ)。
器官(臓器)が左右にある場合(相称性)、ない場合(非相称性)の意味を説明しながら、全体としての「植物性器官と動物性器官」の関係をみています。
「舌の筋肉は、内舌筋、外舌筋ともに左右非相称運動が自由である。
これは口周辺の表情筋と同じく、摂食活動上絶対必要なことである。
しかし、咀嚼、嚥下、肛門括約などにあたる随意筋は左右非相称の運動はできない。
発声にあたる喉頭筋、呼吸をいとなむ横隔膜や胸壁の肋間筋、そして腹筋も一側だけ作用させることはできない。
…胸壁を片側だけ動かすこともできないし、また、それをなすなんらの生物学的意義もない。
これらは生命維持のための器官であり、左右に分化する意味がない。
肺、腎臓、睾丸、卵巣などは左右一対あるが、これは片側が損傷しても、多側で補償することができる利点をもつ。
感覚器も対性であるが、聴覚器は音源を知るためにも左右がそなわる必要があり、視覚器も左右にあるため、立体視が可能である。
ともに利き耳、利き目というものがあり、習慣と結びついている。
左右性というものは有対の器官において、左右分化の必要がなければ成立しない。
生命維持をいとなむ植物性器官には存在せず、動物性器官でも生命維持と密接なものでは発達しない。
結局、前進運動、摂食活動、視聴覚にかかわる器官において、はじめて左右非相称現象が見られる」
(119-120ページ)。

『内臓とこころ』では、動物性器官を体壁系(外皮、神経、筋肉)とし、植物性器官を内臓系(腎管系、血管系、腸管系)と表現しています。
神経系は脳につながり、血管系は心臓につながります。
これらの全体がそろっているので体幹(躯幹)では体壁系と内臓系の位置が明瞭になるはずです。

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