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北海道帯広児童相談所

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北海道帯広児童相談所

児童虐待 27件減の215件 昨年度管内 「身体的」は増加 十勝管内を管轄する帯広児童相談所がまとめた2015年度の児童虐待認定件数(速報値)は215件で、前年度に比べ27件減った。
ただ、直接暴力を受ける「身体的虐待」は増加傾向にあるなど深刻な状況に変わりはなく、帯広児相は里親の担い手を増やすなどの対策を加速させる。
虐待の種類別にみると、子どもが夫婦間の暴力を目にする「ドメスティックバイオレンス(DV)目撃」や暴言などの「心理的虐待」が最も多く140件(65・1%)。
次いで「身体的虐待」が61件(28・4%)、「ネグレクト(養育の怠慢・拒否)」が13件(6%)、「性的虐待」が1件(0・5%)だった。
全体的には前年度より減ったが、身体的虐待は15件増えた。
虐待を行った人は、実父が130件、実母61件。
虐待を受けた子どもの年代は小学生が最も多く80件。3歳~小学生未満が48件、中学生が40件、0歳~3歳未満が31件、高校生・その他が16件だった。
帯広児相への通報は警察からが153件で7割以上を占めた。
児童虐待をめぐっては今年5月、児相の体制強化を図るために改正児童福祉法と改正児童虐待防止法が成立している。
帯広児相も法改正を受け、各市町村の担当者の育成支援をさらに強化するなどの対策を進める。
また、親と暮らせない子どもを養育したり一時的に預かったりするなど虐待を受けた子どもを支える「里親」については、広尾や陸別など帯広児相から離れた町村で不在となっているため、周知や啓発を進めて担い手確保につなげたい考えだ。
帯広児相は「依然として乳幼児への虐待が多い上、生命の危険に直結する身体的虐待も増えている。
関係機関との連携を強化していきたい」としている。
〔2016年8月27日・貧困ネット、◆平成28(2016)年8月9日 北海道新聞 朝刊地方〕 

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