堺市子ども相談所

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堺市子ども相談所

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死亡３歳児、傷30カ所超　堺　児相、１カ月前に保護解除
３歳の男児を自宅浴室に閉じ込めたとして、監禁容疑で堺市の養父と実母が逮捕された事件で、病院搬送後に死亡した男児の全身から30カ所以上のあざや傷が見つかっていたことが27日、大阪府警への取材で分かった。
一方、児童相談所が虐待の疑いで男児を一時保護したが、両親の説明などから虐待はないと判断、死亡の約１カ月前に帰宅させていたことも判明した。
逮捕されたのは堺市堺区柏木町のアルバイトで養父、常峰渉（つねみね・わたる）（32）と実母、美香（23）の両容疑者。
府警捜査１課によると、２人は昨年６月14日午後、約４時間半にわたって長男、英智（えいち）ちゃん（３）を自宅浴室に閉じ込めたとされるが、いずれも容疑を否認している。
同課によると、英智ちゃんは翌15日未明、心肺停止の状態で病院に搬送されたが、同月18日に死亡した。
司法解剖の結果、英智ちゃんの死因は低酸素虚血性脳症だった。打撲によるあざやたばこでやけどをしたような傷も、顔など全身に30カ所以上見つかり、そのうち十数カ所は比較的新しい傷だった。
堺市子ども相談所によると、育児環境に問題があるとして英智ちゃんは生後約４カ月のときの平成24年８月から施設に保護されていた。
昨年３月になってようやく帰宅したが、翌４月に「顔にあざがある」との情報から再度保護。
しかし「自分でぶつけた」との両容疑者の説明に矛盾はないと判断し、事件１カ月前の昨年５月中旬に帰宅させていた。
同相談所の深田仁志所長は「当時は、虐待とは判断できなかった」と話した。
〔◆平成28（2016）年7月28日　産経新聞　大阪朝刊〕