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実用と趣味と関心のページ

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==実用と趣味と関心のページ==
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=国語辞典を発行するには、準備した約600語を1つひとつ吟味する作業が必要です。
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その初めの視点は、その言葉が誰の視点から問うことでした。
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ひきこもりの当事者視点、」当事者視点ではあるが自分のことではなく他の当事者についてのもの(周囲にいつ当事者が他の当事者を見て感じたもの)、家族や支援者などが見た当事者の様子、主体が不明な客観者視点、というものが混在しているとわかります。
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1つひとつ吟味する作業とは、ここを検討することです。可能な限り、ひきこもりの当事者視点に書き直します。これは大事なことでしたし大部分は可能でした。おかげでかなりの言葉の意図が明瞭になったと思います。これがこの辞典の中心内容になりました。
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ただし一部にはそうするのが不都合なこともあり、その扱いは別に対処することになりました。
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その次は一語一語が、なぜひきこもりの言動となるのかを説明しているのかを見ることになります。私にすれば周囲にいるひきこもりの経験者が示す言動なので、あえて説明もしなかったし、その必要性に思いが至らなかったのです。
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しかし、辞書とするとなるとこの分野をまるでわからない人たちが見るわけです。それがなければひきこもりを理解することにつながらないわけです。
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そういうわけでその言動がなぜひきこもりと結びつくのかの説明がされているのかどうかを調べなおすことになりました。これはかなり厄介な作業でした。
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なぜなら1つ一つの言動は必ずしも1つの意味しかないわけではないからです。複数の意味を持つ、多義性の場合もあるし、未分化のものもあるわけです。それらの全体を説明することはこのような短い説明の辞書では具合の悪いことですし、詳しい分析的なことを目標にしているのでもありません。そのことばがその場で示すものを端的に解釈し説明するというスタンスでなくてはなりません。
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言い換えれば、言動の説明しすぎないことが必要になるわけです。一般の人がその言動が何らかのかかわりでひきこもりと結びつくと理解できても、他方では限定することも要件にあります。この条件を超えると言い過ぎになり、強引な解釈になり、ひきこもりの理解からは遠ざかるからです。これはかなり微妙な点に触れるものです。
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微妙な点はもう1つあります。当事者の言動とは何らかのエピソードです。会話だけのものもありますし、ことばはなく行動だけのものもあります。多くはその両方を備えています。そのなかには多かれ少なかれ、感情的な要素、共感であり、怒りであり、批判であり、悲しみであり…いろいろなものが混ざり合っています。
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エピソードはことばを引き出すベースですが、そうとうに簡略にしなくてはなりません。この感情的な要素を削りすぎてはこの国語辞典ではだめです。削ったものを復活させたり、変えたり、削除したり、ここはかなり動揺したところです。
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当事者視点、説明の程度、感情表現を少し離れてみようと思いました。なぜかというにこれはひきこもりのことを見ているだけではなく、ひきこもりを通して日本人を見ている、さらには人間を見ているのに気付いたからです。
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ひきこもりの言動の特色を見ているのですが、これは日本人の共通する特色になるともおもえます。そういう意味では、偏っているかもしれないけれども日本人らしさが表現されています。日本人は人間ですから、偏っているかもしれないけれども人間を表現しているともいえるわけです。この辞典は1つの日本人論であるとみられると考えています。
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この国語辞典の性格を考えるときに私として欠かせない点があります。
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不登校情報センターは意図して始まったことではないのですが、ひきこもり経験者たちの居場所になりました。私は呼びかけたつもりはないですが新聞等の取材を受けているうちにひきこもりの当事者等が集まりました。
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それぞれが何かを感じ、互いに出会い、動き、共感した、反発し合う場になりました。私は場の設定者であり、場づくりの方策にもこれというものはありません。誰かが提示したことでできそうなことがあれば手伝い、私が関与しなくても進められるものは推奨していました。
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あるとき提示したものは、上のようなことですが、持ち込み禁止にしたのがあります。危険なもの、大型のもの、不衛生なもの、貴重品で管理できないものです。対人関係づくりが大事といっていましたが、これというプログラムを持ち込んだことはありません。特別の支援策はありません。
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言い換えるなら、参加者各自を信じてそれぞれが自由に振る舞える場にしたということです。これという支援がないというので不満を持った人も少なからずいたはずです。私のスタイルは自然体とか出たとこ勝負と思っていました。できるだけ介入しない、自由な行動を見守り、共感も反感も貴重な人間関係の経験になる。
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これがこの居場所の運営方針ですーそんなこと聞いたことがない、という人が大部分でしょうが、これは本当です。なぜならひきこもりの多くの人は社会や家族や同世代にいつの間にか張り巡らされている謎の基準、約束事、常識などに拘束されているからです。そういう約束事や理解できない拘束を外すことが必要であり、私が運営する居場所はそのようなものにしたかったからです。
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国語辞典に表われる、ひきこもり当事者のいろいろな言動の多くは、このような居場所において表面化したものです。表面化といっても、ものによっては親しい当事者間であり、私との二者関係の中で表現されたものです。
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私はそれらを受けとめ、記憶し、ときにはノートに書き留めてきました。そういう意味において国語辞典は、私の実践記録でもあります。実践記録の形をとらない教育実践記録です。=実用と趣味と関心のページ==
  
 
'''実用と趣味と関心のページ(主旨)'''<br>
 
'''実用と趣味と関心のページ(主旨)'''<br>

2020年6月28日 (日) 15:51時点における版

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=国語辞典を発行するには、準備した約600語を1つひとつ吟味する作業が必要です。 その初めの視点は、その言葉が誰の視点から問うことでした。 ひきこもりの当事者視点、」当事者視点ではあるが自分のことではなく他の当事者についてのもの(周囲にいつ当事者が他の当事者を見て感じたもの)、家族や支援者などが見た当事者の様子、主体が不明な客観者視点、というものが混在しているとわかります。 1つひとつ吟味する作業とは、ここを検討することです。可能な限り、ひきこもりの当事者視点に書き直します。これは大事なことでしたし大部分は可能でした。おかげでかなりの言葉の意図が明瞭になったと思います。これがこの辞典の中心内容になりました。 ただし一部にはそうするのが不都合なこともあり、その扱いは別に対処することになりました。

その次は一語一語が、なぜひきこもりの言動となるのかを説明しているのかを見ることになります。私にすれば周囲にいるひきこもりの経験者が示す言動なので、あえて説明もしなかったし、その必要性に思いが至らなかったのです。 しかし、辞書とするとなるとこの分野をまるでわからない人たちが見るわけです。それがなければひきこもりを理解することにつながらないわけです。 そういうわけでその言動がなぜひきこもりと結びつくのかの説明がされているのかどうかを調べなおすことになりました。これはかなり厄介な作業でした。 なぜなら1つ一つの言動は必ずしも1つの意味しかないわけではないからです。複数の意味を持つ、多義性の場合もあるし、未分化のものもあるわけです。それらの全体を説明することはこのような短い説明の辞書では具合の悪いことですし、詳しい分析的なことを目標にしているのでもありません。そのことばがその場で示すものを端的に解釈し説明するというスタンスでなくてはなりません。 言い換えれば、言動の説明しすぎないことが必要になるわけです。一般の人がその言動が何らかのかかわりでひきこもりと結びつくと理解できても、他方では限定することも要件にあります。この条件を超えると言い過ぎになり、強引な解釈になり、ひきこもりの理解からは遠ざかるからです。これはかなり微妙な点に触れるものです。

微妙な点はもう1つあります。当事者の言動とは何らかのエピソードです。会話だけのものもありますし、ことばはなく行動だけのものもあります。多くはその両方を備えています。そのなかには多かれ少なかれ、感情的な要素、共感であり、怒りであり、批判であり、悲しみであり…いろいろなものが混ざり合っています。 エピソードはことばを引き出すベースですが、そうとうに簡略にしなくてはなりません。この感情的な要素を削りすぎてはこの国語辞典ではだめです。削ったものを復活させたり、変えたり、削除したり、ここはかなり動揺したところです。 当事者視点、説明の程度、感情表現を少し離れてみようと思いました。なぜかというにこれはひきこもりのことを見ているだけではなく、ひきこもりを通して日本人を見ている、さらには人間を見ているのに気付いたからです。 ひきこもりの言動の特色を見ているのですが、これは日本人の共通する特色になるともおもえます。そういう意味では、偏っているかもしれないけれども日本人らしさが表現されています。日本人は人間ですから、偏っているかもしれないけれども人間を表現しているともいえるわけです。この辞典は1つの日本人論であるとみられると考えています。


この国語辞典の性格を考えるときに私として欠かせない点があります。 不登校情報センターは意図して始まったことではないのですが、ひきこもり経験者たちの居場所になりました。私は呼びかけたつもりはないですが新聞等の取材を受けているうちにひきこもりの当事者等が集まりました。 それぞれが何かを感じ、互いに出会い、動き、共感した、反発し合う場になりました。私は場の設定者であり、場づくりの方策にもこれというものはありません。誰かが提示したことでできそうなことがあれば手伝い、私が関与しなくても進められるものは推奨していました。 あるとき提示したものは、上のようなことですが、持ち込み禁止にしたのがあります。危険なもの、大型のもの、不衛生なもの、貴重品で管理できないものです。対人関係づくりが大事といっていましたが、これというプログラムを持ち込んだことはありません。特別の支援策はありません。 言い換えるなら、参加者各自を信じてそれぞれが自由に振る舞える場にしたということです。これという支援がないというので不満を持った人も少なからずいたはずです。私のスタイルは自然体とか出たとこ勝負と思っていました。できるだけ介入しない、自由な行動を見守り、共感も反感も貴重な人間関係の経験になる。 これがこの居場所の運営方針ですーそんなこと聞いたことがない、という人が大部分でしょうが、これは本当です。なぜならひきこもりの多くの人は社会や家族や同世代にいつの間にか張り巡らされている謎の基準、約束事、常識などに拘束されているからです。そういう約束事や理解できない拘束を外すことが必要であり、私が運営する居場所はそのようなものにしたかったからです。 国語辞典に表われる、ひきこもり当事者のいろいろな言動の多くは、このような居場所において表面化したものです。表面化といっても、ものによっては親しい当事者間であり、私との二者関係の中で表現されたものです。 私はそれらを受けとめ、記憶し、ときにはノートに書き留めてきました。そういう意味において国語辞典は、私の実践記録でもあります。実践記録の形をとらない教育実践記録です。=実用と趣味と関心のページ==

実用と趣味と関心のページ(主旨)
このページは学校・支援団体の情報提供とは違い当事者を中心にする個人参加のページです。
個人が関心を持つ実用と趣味と関心などの特定のテーマを断続的に掲載します。
テーマにしてほしいのは、例えば、アニメ、鉄道、クスリ、軍事、読んだ本、音楽、スポーツ、自然食、ゲーム、フィギュア、図書館、小休止…など。
ヒーリングをテーマにする「よりみちヒーリング」という見本ページをつくりました(下を参照)
テーマのなかで、発見・いい話、ニュース、個人的なうんちくなどを書いたり、ネット上から探してリンクします。
それを1週間から1か月に1回ぐらい書き加え、蓄積していきます。

書き手はあなたかも。その手の情報をネット上から集める人を募集します。あなたも参加しませんか。

見本▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲  ▲
よりみちヒーリング(2015年10月2日)

◇『恋する!brotherくん』 [1]
ミシン・プリンタのbrotherの、プリンタと恋する恋愛ゲーム(ブラウザゲーム) 

◇『スマイルカフェ』 [2].
サロンや教室を運営する女性が集まって、美容、ワークショップ、癒しなどを気軽に体験できる、女性が輝くイベント「スマイルカフェ」を各地で開催しています。

◇「脳の老い」を遅らせる、誰にでもできるレベルの9つの習慣
[3]
2015年9月28日以降は、MSNライフスタイルのヘルスカテゴリで、引き続きヘルスケアコンテンツをお楽しみください。
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◎なんちゃって取材者を募集
聞き書きをする人です。
関心はある、そういうことをしていてもわざわざネットに何かを書くのはメンド―、抵抗があるという人が多くいます。
実用、興味、趣味を聞き書きし、このページに情報を掲載する人がいればいいと思います。
それが「なんちゃって取材者」です。
やってみたい人を募集します。
松田武己までよろしく(03-5875-3730、open@futoko.info)。 

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