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色覚補正眼鏡の原理を眼鏡屋さんに聞きました

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色覚補正眼鏡の原理を眼鏡屋さんで聞きました

11月初めに書いた「色覚補正眼鏡」の続きです。
そのときの追加というよりはいちばんの中心点を確かめてきました。
お店の外に色覚補正眼鏡の大きなポスターが張られています。
色覚補正とそれを眼鏡でできるというのがどうにも解せなかったわけです。
11月初めに聞いたときは理解したつもりでしたが、不十分であるとわかり、改めて聞きに行きました。
店のなかにも色覚検査表を拡大して表示したポスターがあり「これは89に見えますか、52に見えますか」とあります。
私には52と読めるのですが、これが色覚補正を要する対象者です。
説明できる担当者が出てきました。前回とは違う人です。
「私はこれが52に見えます」と自己紹介して尋ねます。
ここでは前回の人に聞いた話も合わせて色覚補正の原理を説明します。
色が見分けられるのは目の中にある色素細胞によります。
色素細胞は赤、緑、青の3つあるそうです。
「三原色は赤、黄、青ですが違うのですか」と問うと調べて確認して赤、緑、青といいます。

注:私の理解は不十分でした。赤、緑、青は光の三原色です。
色の三原色は赤(赤紫・マゼンダ)、黄(イエロー)、青(青緑・シアン)です。

この3つの色素細胞の分布はほぼ同じですが、人により少しずつ異なり、大きく異なると色覚異常です。
眼鏡屋さんでは確認できませんでしたが、私なりの理解では、
赤30~35%、緑30~35%、青30~35%で色素細胞が分布し、合計で100%です。
色覚異常(これは差別用語になるので、今後は色覚多様性と表現されます)は、
この分布がたとえば、赤40%、緑35%、青25%に分布しています。
(実際の分布を確認しているのではなく説明のためのたとえ話です)。
この場合なら、3つの色覚細胞のうちいちばん低い青25%分布に合わせて眼鏡の色を調整します。
完全に同一ではなくてもいいので、たとえば赤28%、緑26%に調節し、青25%とバランスをとります。
これは色彩感覚の個人差により一人ひとり違うようです。
3つの色素細胞のバランスを調整することで通常の色覚の働きが得られるという趣旨です。
色覚補正眼鏡をすると全体がやや暗くなる説明されました。
ある色の色素細胞の働きを下げるのですから、確かに暗くなるはずです。
先ほどの調整例では活用する色素細胞の合計が79%です。
つまりは21%分の色素細胞の働きを停止したのです。だから暗くなります。
そしてある色の色素細胞の割合がゼロであり、それに全体を合わせてすべての色素細胞の働きをゼロのすれば、色覚がない状態、すなわち“色盲”です。
調整すると言ってもそこまではできないという限界があることがわかります。
なお“色盲”というのも差別用語になるそうですが、ではどう表現するのかは聞きそびれました。
説明が複雑になりましたが、これが色覚補正眼鏡の原理です。

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