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近江八幡市精神障がい・発達障がい当事者・家族の会

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近江八幡市精神障がい・発達障がい当事者・家族の会

所在地 滋賀県近江八幡市
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「空気読むこと難しい」「困った人と思われるかな」発達障害者、心の声を歌に 滋賀・近江八幡
発達障害への理解を広めようと滋賀県の「近江八幡市精神障がい・発達障がい当事者・家族の会」会長で、自らも障害を抱える馬場功さん(50)が原詩を書いた歌「それぞれのパート奏でながら」が完成した。
「空気を読むことむずかしい 困った人と思われるかな? 本当は『困っている人』声を聞いてね」など、当事者ならではの心の声が並ぶ。
馬場さんは「歌で理解が広がってくれれば」と願いを込める。
「思ったことすぐ口にする 思い立ったらすぐ動く」「今日も鍵が見当たらない 待ち合わせに間に合わない 工夫を重ね前進したら喜びひとしお」――。
いずれも発達障害から精神障害を抱えるようになった、馬場さん自身を詠んだ歌詞だ。
歌は3番まであり、最後は「一緒に夢を追いかけようよ それぞれのパート奏でながら」と結ぶ。
作詞・作曲は、自らもADHD(注意欠陥多動性障害)を抱える神戸市在住のシンガー・ソングライター、yu―kaさん。
馬場さんが原詩を書き、制作を依頼した。明るくテンポの良い曲調となっている。
同会は2019年10月に設立。馬場さんは同年4月に奈良から近江八幡市に転入したが、奈良の全自治体が導入している精神障害者への医療費助成が滋賀にないことなどを知り、会を結成した。
福祉医療費助成制度の充実を県に求める請願を、市議会に提出するなど活動を始め、同年12月には請願が賛成多数で採択された。
会員は13人で、場面緘黙(かんもく)症の障害がある小学6年のパティシエ、「みいちゃん」こと杉之原みずきさん(12)の母千里さん(47)が副会長を務める。
歌を制作したyu―kaさんは3歳ごろからピアノを習い、高校、大学で音楽を学んだが、大学時代にADHDと診断。
卒業後は障害を隠して就職したが、ミスや忘れ物が多く、2年ほどで退職した。
自分の障害を明かして採用された会社では、自らの「取り扱い説明書」を渡すなどしてライターとして勤務。
約2年前から自らの経験を曲にするなどし、西日本を中心に約60カ所でピアノの弾き語りをしている。
15日には「発達障がいを学ぶライブ&トーク」が近江八幡市土田町の市総合福祉センターで開かれ、県内外から参加した約100人が一緒に歌った。
yu―kaさんは「凸凹をもつお子さんのママさん応援ソング」「不登校でもいいんじゃない」など15曲も披露。
引きこもりになった自らの体験や、障害を抱える当事者や家族を応援する歌詞に、参加者は耳を傾けていた。
高校1年の長女、中学2年の長男、小学5年の次女の3人がASD(自閉スペクトラム症)という、日野町の母親(43)は「スタートラインに立つまでが大変だけれど、子供たちは希望。
みんな違って良い。こうした会が、スタートラインに立てていない、見えない当事者や家族の支えになれば」と願った。
入会の問い合わせは馬場さん(utagoe@i.softbank.jp)。
〔2020年2/19(水) 毎日新聞【蓮見新也】〕

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