Center:(17)「言いたいことを言えない」
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[[Category:『引きこもりと暮らす』|2-3-17]] | [[Category:『引きこもりと暮らす』|2-3-17]] |
2011年10月5日 (水) 21:30時点における版
(17)「言いたいことを言えない」
ある程度元気になった引きこもりの経験者――精神的自立がかなり高くなった人としましょう――でも、ある場面で、ある人に対して、ある事柄に対して、自分の思っていることが自由に言えない人がいます。
いや実はこういうことは、引きこもり経験者に限らずその人と相手の人との関係、ある環境(条件)のなかではひんぱんに発生することでそれ自体は珍しくはないし、また問題にすることではなさそうに見えます。
引きこもり経験者にとってのこの問題は、やや独特の面があります。
相手への気づかい、という点です。
自分と相手が分かたれず、相手の中に自分を見、そこで言うのをためらうのです。
そして言えなったことが自分を苦しめるのです。
さらには相手に伝えられなかったために、相手にも悪いことをしたとまたまた自分を追い込むのです。
この点で、同じ〈言いたいことを言えない〉といっても、引くこもり経験者とそうでない人とは違うように思います。
私は、このような場面に遭遇したときには、基本的には「言いたいことを言ったほうがいい」と思います。
もちろん言い方、口のきき方というのは大事です。
この面で、話す練習をする。
(ほとんど話をしたことのない人が、この場面にかぎって突然、うまい言い方ができることを期待することはできないでしょう。)
その言い方に、単一の正解があるとは思いません。
その人の人柄によります。
問題になっている事柄がどのようなものであるかにもよります。
自分と相手との関係にも左右されます。
少なくとも次の点は言えるでしょう。
常日ごろから、どの人に対しても一人の人格のある主体として認める姿勢を持って話していくことです。
そういうことの上に、自分なりの努力によって、卒直に自分の感じたこと、意見を素直に話すのがいいのではないでしょうか。
必ずしも丁寧な言い方がいいわけではありません。
もって回った言い方は遂に不快感をもたらすこともあります。
慇懃無礼というヤツです。
いつも自分は相手を人として尊重している、そういう心づかいが日頃から見えていれば、多少きつい言い方であっても、ぶっきらぼうであったり、舌足らずであっても(ときには片言片句であっても)、その誠意は伝わるのではないか、と私は信じているのです・・が。
〔3〕コミュニケーションの場
(1)「受け入れの保証を求め、確認する」
(2)「受け入れを求められたBさん」
(3)「確認を求める行動の意味」
(4)「基本的な社交性」
(5)「常識のある人との友人関係を求める」
(6)「本人のもつ力による」
(7)「何でも話し合える友達を募集」
(8)「絶対に自分を裏切らない人」
(9)「心を開けば引きこもりから抜け出せる」
(10)「引きこもりは自意識過剰なのだから」
(11)「被害者意識は自分を正当化できる」
(12)「自分を受け入れる」
(13)「いまいるところが出発点」
(14)「優柔不断であること」
(15)「迷惑をかけることになる」
(16)「断れない」
(17)「言いたいことを言えない」
(18)「相手との間に壁があると話しやすい」
(19)「親しくなるとつきあいづらい」