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Center:1998年ー人間関係づくりのスペースを紹介して

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Center:1998年―人間関係づくりのスペースを紹介して

〔相談者・本人、年齢・学年・22歳、性別・女、家族構成・?〕

初めまして。私は、二十歳を越えてる人でも通えるフリースペースのようなところと、そういう子に理解のある病院を紹介してもらいたくて、手紙を書きました。
私はもう22才になるのですが、家に閉じこもっています。
形では、半年くらい前まで短大に行っていたということになるのですが、ぜんぜん学校生活に適応できず、でかけるのがつらく、出かけた後はずっと緊張していて自分が何をやっているのかもわからないような状態でした。
同年代の子には、あからさまに軽蔑されたり、気持ちわるがられたり無視されるかで、そうでない人が話しかけてくれても、まともに会話もできず、結局友だちもいません。
友だちがいなくても働くことはできるだろう、と家族には言われるのですが、本当に基本的な人との接し方がわからないという感じで、ちょっと買い物をするのでも本当に緊張するし、緊張が高まるとまたパニックになります。
アルバイトもやってみましたが、とてもできません。
人の中にいても自分で居られることが必要だと思いました。
その自分は、子どもみたいで未熟だし、考え方もゆがんでいたり、非現実的だったりしますし、そのへんを医者の人に見てもらいたいと思います。
不登校関係の本や資料は最近多いみたいですが、20才を越えていて、となると、あたり前かもしれないけど、あまり見あたりません。
私は関西に住んでいるので、関西圏であれば幸いです。
お忙しいところ、すみません。
よろしくお願いします。文面が汚くなってしまってごめんなさい。

【回答】
お手紙をいただきました。
とてもつらい毎日だと思います。
自分を大事にしながら、耐えていくことが必要です。
お手紙を読んだ感じでは、適応しよう→周囲の人にあわせよう、としていると思います。
そういう場面も社会生活ではあると思いますが、そればかりに頭が働いていると、いったい自分は何をしたいのか、何を望んでいるのか、はたして自分は何なのかがわからなくなります。
その場面、場面での自分の感情や受けとめ方、――心の奥にある真実の声――イヤなものか、ひかれるものか、気分のいいものか、近づいてはいけないものか、等々――に、素直になることが基本のように思います。
自分の真実の感情に素直になること、それが自分を大事にすることです。
その上で、それをどう表現するのかが次のテーマです。
あんまり近づかない方がいいと思っている人に、ストレートにそれを告げる、ぶつけるのは、相手の気持ちやプライドを無視するやり方になります。
相手も人間ですから、それは尊重した上で、近づかない意志を伝えることでしょう。
この人とはいろんなことを一緒にやってみたい、と思えば、そのことを伝えればいいでしょう。
その場に適応しようという気持ちではなく、自分の感情に素直になる、しかも周囲の人を人間として尊重していく姿勢、これが人間関係をつくっていく土台のように思います。
それ以降のことは、またいろいろありますし、個人差や人間の持ち味が加わってくるでしょう。

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