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Center:2000年12月ー国勢調査で大検合格は高卒では?

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連載「進路指導のはざまで」<br>
 
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(2)[[2000年4月ー3つの選択に隠された転校処分]] <br>                        
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(3)[[2000年5月ー通信制高校に進学した理由]]<br>                        
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(4)[[2000年6月ーなぜ入学した後すぐ転校を望むのか]] <br>                        
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(5)[[2000年7月ー高校進学後に再発した登校拒否]] <br>                                               
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(6)[[2000年9月ー私は中学校を卒業してないの?]] <br>                        
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(7)[[2000年10月ー子どもの不登校が家制度を変える]] <br>                        
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(8)[[2000年11月ー専門家一任でなく背後で応援しよう]]<br>                                               
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(10)[[2001年1月ー“兄貴分”にも相談相手の役割]] <br>                        
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(11)[[2001年2月ー自分さがしの機会がなく退学]]<br>
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[[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2000年12月]]
 
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2011年4月14日 (木) 00:13時点における版

国勢調査で大検合格は高卒では?

*「進路指導のはざまで」『中学教育』2001年1月号。

 人生模索の会という若者の集まりがあります。20代、不登校や引きこもりの経験、友達がほしい……という人たちです。その会での話題が大検になりました。
「来年から年2回実施されるよ。8月と12月で、合格発表は大学入試に間に会うようにするらしい」「来年は大検を受けようと思っている」「勉強会やってくれるといいんだけど」と前向きの話しが続きます。
「就職のための履歴書には、学歴欄でなく、資格試験合格として書くのがね~」
「合格しても高卒じゃなく、中途半端なところがあるよ」
「合格したら、ともかく大学に入ることだよ。それで中退したら大学中退が最終学歴になるんだから。専門学校でも同じ」
「放送大学は入学料や授業料が安くてねらい目だよ。陽一君は放送大学に入っているから、国勢調査では大学在学中になるはずだよ。時間をかけて卒業をめざしてもいいし、退学したら大学中退が学歴になるし……」
 こんな話しが続いているときに、「この前の国勢調査のとき、学歴のところを中学校卒業に印つけたんだけどいいのかな───」と達明君が加わりました。達明君は大検に合格し、大学受験をめざす受験生です。
 ぼんやりと話しの流れを耳にしていた私は、目の前でパチンと手を打たれたような気がしました。大検を「高校卒業同等」と説明し、その会の何人かに大検を勧めてきているのです。
 大検合格者は、国勢調査で高校卒業に印をつけるべきではなかったのでしょうか? 国勢調査で大検合格者は中学校卒業か高校卒業か迷い、記載が分れたように思います。文部省の大検担当はどう思うでしょうか。国勢調査の学歴項目作成者は、どう考えているのでしょうか。
 問題は、国勢調査実施者を含め、大検に関する社会的理解が不十分で定着していないことに起因すると思います。達明君の問題ではないでしょう。
 「高校卒業程度認定試験(高校)にすればすっきりするんじゃない……」という意見も出ました。中検(中学校卒業程度認定試験)があるので、それを連想したのでしょう。案外いいかもしれません。
 実は中学校の先生はもちろん、中退者の多い高校の先生も、大検についてはよく知りません。大検は難しいという古いイメージをもっていて「君にはとても無理」と言っているのをきいたことがあります。
 文部省は、高校卒業生の学力の現状を参考にして、大検合格レベルをかなり下げています。科目により違いますが、40 点程度で合格できる、というのは的外れとは思えない程度です。むしろ大検合格は、さほど難しくない、と考えた方が当たっているし、生徒に希望をもたせるこ とになるでしょう。不登校生や中退者のいる中学校や高校の先生には、大検の実情を研究し、進路指導にいかしてほしいものです。
*2004年から大検は、高校卒業程度認定資格になりました。


連載「進路指導のはざまで」
  (1)2000年3月ー進学先がフリースクール?
  (2)2000年4月ー3つの選択に隠された転校処分
  (3)2000年5月ー通信制高校に進学した理由
  (4)2000年6月ーなぜ入学した後すぐ転校を望むのか
  (5)2000年7月ー高校進学後に再発した登校拒否
  (6)2000年9月ー私は中学校を卒業してないの?
  (7)2000年10月ー子どもの不登校が家制度を変える
  (8)2000年11月ー専門家一任でなく背後で応援しよう
  (10)2001年1月ー“兄貴分”にも相談相手の役割
  (11)2001年2月ー自分さがしの機会がなく退学

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