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Center:2008年5月ー対人関係支援百人の実例と支援対象の現状

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
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目次

対人関係支援百人の実例と支援対象の現状

〔『ひきコミ』第57号=2008年6月号に掲載〕


ひきこもりから社会参加への軌跡(略図)拡大画像


(1)就業支援団体としての内容

ひきこもり経験者のある人たちに関わり始めて十年以上がすぎました。
当初は彼ら彼女らの就業を目的としていたわけではなく、いつの間にかそのようなものになっていました。
ですから私は初めからこれに道筋(方式)が見えていたわけではありません。

私が彼ら彼女らとの間で積み重ねてきたこととは、実際には彼ら彼女らの側からの何らかの意思表示があり、それに応じてきたことによります。
私は”出たとこ勝負“でその提示にこたえようとしてきたのです。

その結果、あるものは形として残り、多くのものが霧散してなくなりました。
それはまさに「ぼくの前に道はなく、ぼくの後ろに道はできた」のです。
結局においてそれは私のできうる範囲のものでしかなく、私の好みのものといわれてもやむをえないものでしょう。
      

十年余の間にかなり多くの当事者が、就業または社会参加をしてきたと思いますが、それらの多くは私の手の及ばない世界のことでした。

不十分なことはいっぱいあります。
私の能力と時間とその他のいろいろな条件のなかではそうしかできなかったと考えるのです。
当事者もまた個性、好み、関心、能力、条件、希望・・・が異なり、それぞれの道を求めていったのです。

この経験を「ぼくの後ろにできた」道を語ることにします。
いったんこの道ができると途中からでもこの道に入ってくることができます。
それが成果です。
その道を作る経過では多くの試行錯誤がありました。
その経験が私の財産といえるものです。

この道を語ることは、この財産の目録を示し、現在と将来において何らかの手がかりをつかみかねている当事者に、その場所から社会につながる道を提示することになるはずです。


(2)ある程度かかわった百人余りの軌跡

当事者の対人関係づくりを中心の目的にした最初の数年のあと、就業あるいは社会参加に関わる取り組みを始めたのは、2002~2003年のころです。
ですから、社会参加とか就業支援の取り組みとはいっても、情報センターとしてはまだ5年ぐらいの経歴しかありません。

2002年ごろになって、不登校情報センターを働ける場にしてほしいという要望が出されました。
この要望に自分のできる範囲で不十分ながらこたえようとしたのが「収入につながる取り組み」です。

いまここに発表する前半は、不登校情報センターに関わった人たちの個人のところに目を据えた軌跡です。
その人たちのたどった軌跡を、いくつかのパターンに分けて示すことにしました。

一人ひとりの異なる軌跡を、任意(諮意)のいくつかのパターンにまとめるのに違和感がある人もいるでしょう。
その意味は認めなくてはなりませんが、発表においては次の2つの積極的な意味をもちます。

(1) 人間はある事柄を理解するのに、あまりにも多くの種類に分けて認識するのは困難であり、このパターン化はその困難を解決します。
たとえが虹の色は七色といわれますが、実は無数の色で構成されています。
それを七色という人間の理解可能な範囲で多種類を示したのが七色なのです。
パターン化とは、この役割をします。

(2)一人ひとりの事情を語ることとは、その人のあらゆる属性に入りこんでいく可能性をもっています。
パターン化ではそれを捨象していかなくてはなりません。
それは同時に個人のプライベートな事柄を守るという点でも有益になります。
そういう表現上の考慮をするのに、このパターン化は役に立ちます。

こういう意味において、私は不登校情報センターに関わっている人たち約100人をリストアップしました。
しかし、彼ら彼女らはいずれも若く、人生の前半にいます。
この軌跡は完成図ではありません。
また‘成功例‘に限定するのも全体を見る上では不都合でしょう。
しかし、私がある程度の事情がわかる人とは、私がある程度の期間かかわりを持った人です。
フリースペースに参加したものの早々に離脱した人や本格的な参加に至らなかった人はとりあげること自体ができないのです。
‘成功的な人‘が多くいるAパターンが半分近くいるのはそのためです。

(3)軌跡の7つのパターン分け

軌跡のパターン分けは、次の3点を基準にしました。
特に到達点のところがキーポイントです。

(1)当初の関わりをしたのが当事者なのか家族なのか。

a/当事者、b/家族、c/当事者と家族(家族の主導が多い)

(2)経過の関わりは、情報センターのどの部分が中心なのか。

a/フリースペースまたはワークスペース、b/親の会、c/相談・カウンセリング、d/訪問サポート

(3)関わっていた時点での到達点(現時点を含む)。

a/就業的な状態、b/福祉施設、c/学校・職業訓練機関、d/引きこもり・無業(無所属)、e/フリースペース、f/その他。 

情報センターとして対人関係づくりのフリースペース・ワークスペースである意図的な部分は上記の(2)の所であります。
そこをどのようにつくりあげてきたのかは省略します。
しかしこの1年間の様子を後半で述べます。

このようにパターン化していっても、一人ひとりの特性は残りますし、実際には境界が明瞭とはいえません。
それでもやや強引にパターン分けすることで、何かの特色は見えてくるのです。

その結果として次のように7つのパターンができました。

Aパターン/就業(社会参加)になっている、修業終了。

Bパターン/復学・職業訓練状態に入っている、修業終了。

Cパターン/就業・復学の途中(情報センターで修業途中)。

Dパターン/離脱し、社会参加状態は不明(未確認)。

Eパターン/離脱し、再引きこもり様相を予想。

Fパターン/訪問サポートから始まった例。

Gパターン/その他。

当人がきけば「どうして私がそのグループに入るのですか」
「どうしてあの人とあの人が同じグループになるのですか?」
と思われることもあると思います。
同一パターンであってもそれほど多様な状況を示すのです。

パターンのそれぞれについて、さらに詳しくみていくことにします。

(4)Aパダーン(社会参加に至る)

Aパターンの就業(社会参加)になっている人を私は不登校情報センターでの「修業終了」としました。
全体で半数近くの人たちです。
就業状態はまちまちです。
何らかの形で社会参加(主に就業)になっているのが共通項です。

情報センターでの修業内容は、主に対人関係の面にあると思います。
これは一生つづくテーマですが、それがある程度のところまで行けば、対人の不安状態やパニックが少なくなります。
就業または社会参加できやすくなります。
その安定感をどこにおくのかは本人それぞれの気持ちといっておきます。
どうしてあの人が仕事に就けたのかと思うくらいの人もいますし、なぜ仕事に就こうとしないのかと逆に思える人もいます。
それはそれぞれの人の気持ちのところにあり、それぞれを尊重すべきものと考えます。

不登校情報センターでの「修業終了」はこの対人的な一応の安定の到達を指します。
就業してからも情報センターに来つづける人もいます。
就業のしかたも各様であり、週何回かのパートタイムや不規則なアルバイト就業から常勤的な人までさまざまです。
家業手伝い型の人もいます。
転職をくり返している人もいます。
それらがこのAパターンに属するのです。

Aパターンに含まれる人の中には、不登校情報センターに来ていたけれども、フリースペースの役割が小さいと思える人も何人かいます。

フリースペースという対人関係づくりの場が、情報センターの外に広がっていたり(たとえば外での会食できる友人関係ができた)や特定の関心に基づく(たとえば音楽とかスポーツ)つながりによるものです。
これはむしろいいことだと思います。

親だけが相談に来ていて、当事者とは私が会っていない人もいますが、それはこの集約の対象者から外しました。
このタイプでのテーマは親と子の距離のおき方であったように思います。
フリースペースの役割が小さい人とはそれに似た様子を示す人です。

私はそれら全体を含めて当人のもっている力、潜在力とか可能性をいかに引き出せるのかが、引きこもり経験者にとって社会参加につながる最大の要素であると考えます。
フリースペースはそれに比べると二次的な役割になります。

まず当事者がいます。
日常的な言動のなかに多くの傾向が自然に表われます。
そこに少し余裕のある容れ物(おおらかな受けとめ方)を用意し、提供していく。
それがスペースであり、それを方針というか定式化するのが私のやり方です。

(5)Aパターン以外(社会参加に至る前のいくつかの形)

Aパターンに近い、就業の途上にある学校や職業訓練機関などに向かう人がいます。
私はこの人たちをBパターンとしました。
Aパターンに属する人であっても同時に何らかの技術や資格を得るために動いている人たちもいます。

不登校情報センターの「あゆみ仕事企画」自体もこれに近いものです。
これがCパターンです。
あゆみ仕事企画はいまのところ「対人関係能力の向上とパソコンの技術修得」を目的とする教育機関ともいえます。
だから不登校情報センター「就業支援機関」として扱われることもありますし、ときには「フリースクール」にも分類されます。

このBパターン、Cパターンは、Aパターンの人とは違って、就業という形で社会参加を遂げてはいません。
Bパターンは不登校情報センターとの関係では、「修業途中」に分かれます。
Bパターンの人も、対人関係の面も含めて修業途中なのですが、修業の場が不登校情報センターの外側にいることになります。
これがBパターンとCパターンの違いの説明です。

Cパターンの人の なかに、不登校情報センターの「引きこもりからの仕事おこし」に関わるメンバーがいます。
当人はそこまで関わるとは思っていないのかもしれませんが、これまでは実際上そのような役割をはたしてきたのです。
この取り組みの現在の到達状況は、後でもう少し詳しく説明していきます。

Dパターンは、不登校情報センターのフリースペースを離脱した人たちです。
「修業終了」した人とは形の上では似ていますが、社会参加(就業)に至ったことを確認していないという点でAパターンの人たちとは違います。

しかし離脱した後で、他の支援団体と関わっていくなかで、就職した人もいるはずです。
再び引きこもり的生活に変わっていった人たちもいると予測できます。
その点が確かめられずにいる人たちです。

離脱とは、ふつうの用語では中途退学といってもいいでしょう。
実際には、参加してはみた(見にきた)けれども本格的に通所してみる気分にはなれなかったという「参加見送り」の人もまじっています。
情報センターの関わりの中で、このような参加見送りの人は多数いると思いますが、今回の調査では‘私がある程度かかわった‘ことが前提になります。
その結果このタイプの人はごく少数です。
少数ですが、Dパターンの中に混じっています。

Eパターンの人もDパターンと同様に離脱組が中心です。
フリースペースでの関わりのなかで、離脱した後は引きこもり生活か、医療機関への受診ないしは入院の可能性が高いと思える人たちです。

もちろんこの人たちも年月を経るなかで、何らかの変化はありうると思います。
数年たっても引きこもりが続いている人も確かにいると思える人もいます。

Dパターン、Eパターンに共通して、他のパターンとの対比では女性の割合がやや多いと思います。
女性の社会参加の方法は男性とまた違うと考えられます。
女性の再び引きこもりの割合が高いという結論が出るわけではありません。

このAパターンからEパターンまでは、情報センターのフリースペース、ワークスペースなどの取り組みの過去と現在の状況を背景にしています。

(6)訪問サポートから社会参加に

次に新しく生まれてきた情報センターの取り組み状況を述べることになります。

Fパターンは、訪問サポートから始まった人たちをまとめています。
A~Eパターンの分け方とは違っており、したがって到達状況ではAパターンの人も、Eパターンの人もこのFパターンのなかには含まれます。

訪問サポートの現場を私は直接的にはタッチせず、フリースペースにきたところを見ていることになります。
人数も少ないので、あまり深く分けいったことはいえません。

このFパターンには7人が含まれます。
私も単独、単発で訪問を重ねてきましたが、不登校情報センターに来るようになった人は少数です。
単発ではそれを目標にするのは難しいです。

訪問サポート全体の対象者は十代の中学生・高校生ですが、Fパターンに入るのはそのうち20代以上の人です。
その人たちを主な視野に入れた引きこもりから社会参加への方法を定式化できそうです。
ようやくそういう経路が現実的なものになったのです。

数年前にHくんが訪ねていたKくんが来たのが初めてのケースです。
その後、似たような経路で何人かが、訪問するサポート役と一緒に来るようになりました。
基本的には情報センターでサポート役と待ち合わせをする形です。

いま定式化しようとしているのは、この流れを汲むものです。
「a/訪問サポート→b/居場所サポート→(c/ワークスペース自主参加)→社会参加(就業)」という経路が想定できます。
このコースの人が増えれば、そのなかでも多様なルートが生まれるでしょう。

この経路が現実的になったのは「居場所サポート」という内容と位置づけがはっきりしてきたためです。
サポート役がいて、居場所で何らかの作業を一緒にする方式が生まれます。
ある期間つづけば、やがてサポート役も必要がなくなり、ワークスペースに加わり、当事者がその時点で自ら社会参加に向かうと期待できます。

あるいは別の可能性もあります。
サポート役と当事者が一緒に同じ会社に(アルバイトや登録社員の形で)働くという実例もあります。
当事者の自宅を訪問し、そこで何らかの作業をしていく方法も生まれるかもしれません。
こういう方向が少しずつ鮮明になってきています。

この取り組みは、強引であれば実らず、緩慢であれば息切れします。
時間は必要としますが、少し遠回りする程度の柔軟な提案を比較的短期間に重ねていけることがいろいろな波をつくりながらも着実な前進を得させると思います。


(7)創作活動の可能性

以上のパターン分けとは違う目のつけ方もあります。
それが創作活動です。
ここにいう創作活動というのは、必ずしも芸術的な創作活動ではありません。
小説、文芸、絵画、音楽などとともに手芸・工芸制作も入ります。

このような取り組み(あるいは趣味、コレクション)をしている人を特別に調べてきたわけではありません。
いわば自主申告のような形で知らせてくれた人たちです。
それは、以上に紹介したパターンの特定のどれかに属するのではなく、全部のパターンに分かれてそれぞれいます。
たぶん私がまだ知らないけれども何らかのその形の取り組みはしている人がいると推測できます。
本人が意識するしないも別です。
引きこもりになる人には、そういう創作活動に向かう要素をもつ人が多いと確信できます。

2007年12月に第2回創作展を開き、ここに何人かが作品を出しました。
この場は絵画的な作品でしたが、それだけでなく文芸的なものや音楽的なことをしている人もいます。
この人たちに適当な発表条件があれば、それは社会参加の特別の形になりうると考えています。

しかし、まだそれだけの条件をつくる力量は不登校情報センターにはなさそうです。
従ってこれを定式化することはできません。

この方向は、引きこもり経験者のかなりの割合が持続しています。
それを発表できる場を設けて、なんらかの動機を高めることができれば、具体化できる要件はもっているとみてさしつかえないでしょう。

(8)広告業としてのウェブサイト制作

次にこの1年間でできたワークスペースの内容について話します。

不登校情報センターにおいて、引きこもり経験者(当事者)が‘仕事起こし‘をする中心は、ウェブサイト制作です。
それにより収入が得られれば仕事起こしになります。
いまその入り口にたどりついたところです。

ウェブサイト制作が仕事になることとは、事業者や個人からの依頼により、その事業者や個人のウェブサイトを制作する形です。
この委託作業が収入になります。
それができるのは広告会社の方法です。
広告業とは他社(ほかの事業者)の広告制作を代行あるいは手伝う業種です。

不登校情報センターは、不登校、引きこもり、発達障害、ニート・・・に関係して当事者を支援する団体です。
それとともに、同業者ともいえるフリースクール、カウンセラー、就業支援団体等の広報(広告)業務を手伝い、その代価を得る方法でこの問題を打開しつつあるといえます。

これら多くの支援団体の取り組む内容を、情報センターのホームページを場にして広く普及していくのです。
それがひきこもり経験者の「収入になる取り組み」の内容になります。
その作業は同時に、当事者の対人関係づくりの場、ワークスペースをつくり、より本格的な社会参加に結びつけようとする試みです。

これは私が、情報出版物の編集者として行っていたことです。
出版物からウェブサイトに置きかえていくことになります。
支援団体の情報提供の方法が出版物からウェブサイトに代わります。
情報提供のしかたは代わりますが、情報収集の基本は同じところから出発し、やがて少しずつ変化していくものと感じているところです。

より多くの支援団体の情報を集める-実際にそのような支援団体は増えていますし、支援に関わっている団体が所属する分野も広がっています。
それを視野におき、理解を広げ、企画として具体化することで広告業の役割が大きくなります。

出版物発行の作業がある時期に集中していたのに対して、ウェブサイト制作の作業は継続的に一年中可能になります。
企画を広げることで、間断なくワークスペースの作動が可能になります。

出版物は、「出版社―印刷会社―取次店(問屋)―書店」という流れの初めの部分を担当します。
他方ウェブサイト制作では、この全過程を一つの事業者として行うことになります。
(書店などの利用と併行するのを排除するわけではありません)。

こういう背景を生かして、ワークスペースを安定的の継続させていくこと、これがようやく形づくられたように思います。
そのワークスペースがあゆみ仕事企画であり、その中心がパソコン教室です。
この1年に生じた内容を次に見ていきます。

(9)ウェブサイト制作までのいくつかの作業

不登校情報センターのウェブサイト(支援団体の情報提供)づくりには、次の手順が含まれます。
この手順それぞれの部分ができる人材が求められます。

(1)支援団体の情報収集・・・支援団体(候補)のリストアップと整理。

(2)企画・・・どのようなウェブページをつくるのか。
それに基づいて個別の支援団体向けアンケート調査用紙の作成。

(3)調査アンケート用紙の回収と、文書作成(入力)。

(4)情報提供するウェブページの制作・・・全体の構成(地域別・種類別、検索またはアクセス、見やすさと作りやすさ・更新のしやすさ)、情報センターの他のウェブページとの内部リンク・関連づくり。

(5)収入につながる仕組みの企画・・・全部が収入になるわけではないし、初めから料金設定ができるわけでもありません。
それをふまえての収入につながる方式の追求。

●個別の支援団体の情報掲載、掲載料の検討。

●個別の支援団体の開設するウェブサイトとのリンク、リンク料の検討。

●イベント情報全国版・・・支援団体などが企画するさまざまな催し物案内です。
将来は何らかの有料化(それが可能になるだけの信頼性があるものができたばあい)を検討。

●個別支援団体の案内書・・・ウェブサイト上での紹介。必要な人への配布と結びつけた「案内書コーナー」利用料。

●このほかに「Q&A」、「出版物」、「人物」などの企画の立案。

(6)各部分の作業者・制作者の養成(編集者的情報収集とウェブページの企画立案、パソコンの初級からホームページホームページ制作の技術修得まで)。

(10)ウェブサイト制作のグループ

これら全体が、あゆみ仕事企画のワークスペースの内容になります。
過去1年間にできたこと(できないこと)は次のようになります。

〔A〕「スクールガイド」チーム

毎週水曜日にチームで行います。
そのうえで、メンバーそれぞれ「メンタル相談・各種療法」「学校案内書」などのウェブページを制作しています。
このグループに「Q&A」および「自立支援・就業支援」を担当する人が1人加わりました。

〔B〕「メンタル相談・各種療法」

火曜日にチームとして作業を行う方向で始めましたが、チームになっていません。
しかしウェブページの原形はほぼできました。
これまでは情報センターとこの分野の支援団体との結びつきは比較的弱くて、情報入手に手間取りました。
これが作業日程を確立させるのに不十分にした面もあります。
ウェブページの充実とともに、これをチームとして確立させたいところです。

〔C〕「イベント情報全国版」チーム

チームとしては不十分です。
情報量(従って作業量)がまだ少ないこととメンバーの参加日が不定期になりやすいためでした。
このチームのメンバーには「親の会ネットワーク」「創作活動」およびパソコンのハード面担当をしてもらっています。
チームとしての確立ができると、他の機関(可能性としては新聞社)と協力して、このページを充実させる方向が考えられます。
しかし体制が不十分な現状ではそう先に進むと逆に情報を処理できなくなる心配もあり、ふみ出せないでいます。

〔D〕初級パソコン教室

金曜日に実施しています。「スクールガイド」チームの2人を講師役にお願いし、パソコンの初歩からの教室です。
人数の入れかわりはかなり多く、ワード、エクセルとそれにつづく文書入力が内容になっています。

ワードが上達すれば、情報センターの作業である文書入力に移行できるようにしています。
その点は少しずつ実現しているように思います。
さらにウェブサイト制作のできる人を養成していくのが目的になります。

以上のホームページ制作と関連する文書入力作業、これらがワークスペースの内容になっています。
パソコンは6台になりました(この1年間に2台増加)。

このようなワークスペースが、不十分ながらもできつつある、ある程度の形が整った、それがこの1年間のことです。
この内容があるので、対人関係の面で不安をもつ人にとっても、パソコンに関心を向ける人にはコミュニケーションや対人関係の不安や緊張をいくぶん緩和する場になっています。

不登校情報センターの対人関係づくりと就業支援の内容が、このようにしてきたところです。

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