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Center:2010年11月ー活動のまた一歩前進を確認しておきたい

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
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目次

活動のまた一歩前進を確認しておきたい

――実務教室の成果、ホームページの改造の先にあるものを考える

『ひきコミ』2010年11月号(第84号)

〔1〕情報収集の実務教室

 初めての試みとして「情報収集の実務教室」を開きました。背景としては私(松田)の年齢が関係します。不登校情報センターを松田なき後も何らかの形で継続するためにその条件をいまのうちにつくっておく必要があります。
 条件はいろんな面が必要ですが、(1)“情報提供業務”が経営収支としてあるレベルに達していること、(2)中心になる情報収集と情報提供の業務の方式、技術的な問題などが確立していること、少なくともこの2点が欠かせません。

(1) の経営収支は取り組みの到達点になるもので、まだそこには到達していません。到達するために、どんな取り組みをしてきたのか・これから何をするのかが (2)です。そのうち情報提供の技術的問題はある程度できています。こちらは受け取った情報をウェブサイトに制作掲載する受身の取り組みです。技術があれ ばできます。技術はおおよそテキストにより学んでいけます。

(2)の情報収集は、企画的な取 り組みです。テキストはありません。画家が絵を描くように、音楽家が曲をつくるように、確かにある様式は存在するのですが、何をどうするのかは世の中を見 て(新聞、テレビ、事件、うわさ、町中、体験……)自分なりの発想を形にしていくもの、創造活動です。受身を含むけれども思いつきを攻勢的に企画の形にし ないと実現しません。

 不登校情報センターにとってこの部分を放置しておける事態ではないようです。何かが生じてくるのを待っていては時間切れになります。松田が不登校情報センターから手を引くと同時に、このような取り組みは消滅するしかありません。
 ようやく可能な手段として情報収集の実務教室の形を考えたのです。上手くいくかどうかはまだわかりません。実務教室の形で必要な企画場面にどこまで迫れるのかは未知数です。

 とはいいながら今回の情報収集の実務教室はいろんなことを教えてくれました。本来の目標とは違うものもありますが、それを含めて不登校情報センターの活動の裾野を広げ、活動レベルを上げる条件にはなりました。それを見ていきます。
 今回の情報収集の実務教室は「基本的には初めて参加する数人の、テーマを主に事務作業に設定した、連続的な短時間の集まり・教室」でした。これを一つずつ考えていきます。

(1)「初めて参加する数人」…参加者は、回ごとに4人,2人,5人,3人、5人…です。互いにはじめて顔を合わす関係です。先輩はいません(?)、既に出来上がった人間関係のなかに新人として一人入っていく条件はありません。  途中参加の2人はそれでも何かを感じたのかもしれませんが、その雰囲気は少なかったと思います。逆にグループとしての“熱”が物足りなかったかもしれません。この方法は他の取り組みを企画するときにも有効になると思います。

(2) 「テーマを主に事務作業に設定した」…当初は情報収集の体系から説明する気持ちでした。不登校情報センターの継続を目的とするには全体を理解することが必 要であると考えたからです。しかし、「何をするのですか・どんな内容ですか」と参加を呼びかけた人から問われたときに、抽象的な内容が多くなるものではな く、実際の作業から始めないと続かない、発展の前に消滅すると感じました。
 それで実務を中心にしました。ところが 実務を中心にするなかでわかったことがあります。実務は活動の事務処理だけではなく、支援団体とのやり取りの中に企画があるとわかりました。これまで意識 していなかったことです。ここから進んでいけば目的に近づいていけると感じています。
 言葉による話し合う交流的なコミュニケーションには進みませんが、作業に必要な質問へ受け答えの形で会話が生まれます。対人コミュニケーションの初歩には向いていると思います。

(3) 「連続的な短時間の集まり・教室」…回数が決められていることは、参加しやすい一つの条件かもしれません。仮にそれが後に継続的に参加するきっかけになる としてもです。週1回もおそらく自分の生活サイクルをつくるのに役立てることができるでしょう。1日2時間は短いかもしれませんが、やや短いと思えるの が、やや長いと思うものよりはいいと判断しています。内容的な物足りなさは離れていく原因になりやすいですが、時間的な物足りなさはそうはならないと思う からです。

 こう書くと時間的な条件は問題なしとしているかもしれませんが、そうではありません。時間的な不満足感は物事の有無に関係し、有であることは気付かないけれども前提になっています。

〔2〕情報収集事務体制と企画部門について

 次回(11月7日)でこの「情報収集の実務教室」は終了します。しかし、情報収集の実務を引き継いだのではありません。事務作業を重ねる過程で引継ぎは徐々にできることです。それを「情報提供のホームページ制作」と並んで定期的に集団で継続していかなくてはなりません。

 それをどうつくるのかはこれからのテーマです。まず「情報収集の実務教室」の参加者に継続的な参加を求めます。次に「情報提供のホームページ制作」に関わる人に参加を求めます(逆に、情報収集のグループから情報提供のホームページ制作に加わる人もいるでしょう=相互の乗り入れです)。さらに新たにこの作業への参加者を募集します。

 前段では情報収集の延長に企画を設定しました。情報収集は「自分 なりの発想を形にしていく創造活動」だからです。情報提供のホームページ制作面からも企画ることも期待しなくてはなりません。これまではそこに見るべきも のはありません。「情報収集の実務教室」をしてわかったことは、支援団体から要望があり、それに応えていく過程に“企画らしいもの”が生まれていたという 発見です。

 確かに不登校情報センターに掲載されている情報ページの多くが支援団体からの提起や要望を受けて形をなしてきたものです。はじめはとんでもないことを言われていると思ったのに、こうすれば要望に近いものができるとやがて実現したものもあります。
 企画には、それに関する多くの雑多な知識と情報が必要です。実現するには表現する技術的なことにも通じていなくてはなりません。ただパソコンの技術知識がなかった松田がこのホームページの基本を考えて進んできたことを考えるならば、必ずしも高度なパソコンの知識がなくても1つの企画という面では知識が不足するとは思えません。ある程度のイメージができ技術知識のある人に話ができれば、可能なことはありえます。

 そういう立場から、企画を考える、むしろ発想するための不登校、引きこもり、発達障害の支援団体の動向に関する経過や現在の状況をテキスト様にまとめたものはつくりたいと思います。そのつど考えてきたことは既に“解説”などの文章としてホームページ内に載せています。

〔3〕経営収支レベルを高める

 これらを成り立たせるのに欠かせないのは収入面です。当面は作業の程度による小遣いが支払えるレベルが目標になります。目標ではありますがすぐに到達するわけではありません。収支が苦しい時期を時間をかけて通過しなくてはならないでしょう。
 収入項目は、

(1) 広告料――ホームページのトップページ広告だけではなく、他のページにも設定していきます。しかし、広告を掲載する事業者にとってそれが有益でなければ、 継続しませんし、広告過多はホームページへの嫌悪感を生みますから、抑制的でもなくてはなりません。

(2)リンク料――掲載する団体支援へのリンクを有料にしています。その金額は業界のレベルから言えばおそらくかなり低額になると思いますが、支援団体にとって有益なものでなくてはならないことは同じです。

(3) 「Ads by Google」広告――無料借用ブログページに置かれています。サーバー変更を機会に可能なページを選択して独自に「Ads by Google」を設定します。これは不登校情報センターとGoogle間の契約になり、広告収入源になります。無料借用ブログページのドメインを同一化す るメリットはホームページの質量・価値を高めるだけではなく、この収入面でも有利になります。

(4) そのほか多数のページが上手く利用されないままに置かれてきました。ホームページの改造に機会に有効に、より広く活用することで収入に結び付けられる可能 性が生まれます。これらも企画ではありますが、アクセスする人に役立ち、情報提供する事業者に有益であることにより成り立つという原点から発想すべきもの です。

(5)不登校情報センターのホームページは、特定分野に集中したポータルサイトの様相 を示し始めています。各ページを独自に活用する企画により、担当者が準事業者として発展させていく道も考えられると思います。特定ページが突き抜けること で全体が嵩上げされる状態になれば大きな発展につながります。たとえば「支援者プロフィール」「イベント情報」「ヒキペディア」および“ネットショップと 創作活動”などは、それを単独で見ている限りは改善以上の企画は出ないでしょうが、異なるものとの組み合わせにより大きく変わる可能性を感じます(これを “化ける”といいます)。

 いずれにしてもこれらの収支を改善する取り組み、それが成果を見 せるのはまだ先のことです。そこをめざして焦らず、止まらず、少しずつ進んでいくばかりです。それぞれの人の置かれた状態・条件によってはそれを待っては おれない事態もあると思います。各自の状態はそれぞれが判断し、就職などの進むべき道をとってください。しかし、進んだ先で行き詰まったときは、また帰っ てきてください。そのときは前よりは進んでいる状態にしておきたいものです。

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