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Center:2011年1月ー30代以上の引きこもりの支援方法

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
2011年3月23日 (水) 10:49時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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目次

30代以上の引きこもりの支援方法

――個人の自由な発想が全体の発展に結びつく準職場づくり――


(1)社会参加への対処方法

 引きこもり経験者の就労支援、特に30歳以上の人にどう取り組むのか、不登校情報センターがめざす方法を紹介します。

 他の支援団体の引きこもり就労支援と共通することは、引きこもり経験者は対人関係が苦手、社会経験が少ない、年齢が20代後半から40代になっているあたりでしょう。対人関係がうまくいかない、社会経験が乏しい、それ以前にもって生まれた気質・性格や心理的要素が大きい、家族関係に由来する部分を解消しないと前に進めない、生育過程の未解決の問題を置き去りにはできない…という事情は私のところに来ている人にもついて回ります。それらが違うというのではありません。

 そこを起点として仕事に向かうのですが、その支援方法や目標が他の支援団体とはか なり違います。私たちが先進的というのではなく、またとりわけ遅れているのでもありません。私たちのたどった経路は素朴な手づくり型のもので、いまは向か う先が明確になった感じがします。その独自の様子を発展させるのが今回提起する計画です。

 多 くの支援団体では対人関係づくり、社会的な作法、履歴書の書き方、パソコンなどの技術知識の修得、場合によってはSST(ソーシャルスキルトレーニング) などをプログラムに組み込んでいます。それらを身につけ就職などの形で社会参加をめざします。引きこもり経験者への支援とはそのようなところが多いはずで す。後述するように私はそれを「学校型」と呼んでいます。

 その形の取り組みは必要ですが、不登校情報センターはそのような方法は取れませんでした。それを指導する人材とか方法がなく、発想がなく、支援という面では初めからかなり素朴で原始的な方法をとりました。
 支援内容は対人関係づくり(有り体にいえば自然発生的な人間関係)とパソコンの指導(パソコンのできる経験者の知識・技術・興味関心に頼るもので、学習手順に基づくとはいいがたい)に集中しています。

 ただ不登校情報センターには設立以来、支援団体の情報提供する目的があり、これに関係して2004年にパソコンを利用したウェブサイト制作が生まれました。この方法と目的が独自のスタイルにしたのです。社会とつながる目的と方法が特殊であることが、違いの発生源といえそうです。

 この方法を私の言葉では初めは“自然体で対処している”といい、やがてもっと実態に近い“出たとこ勝負で対処”と表現してきました。
 なにしろ支援対象は引きこもり経験者です。好きでもない方向に作為的にひっぱられるのを拒否する鋭い直観力があります。感覚にフィットしない方法は空洞化します。細かなテクニックよりも素朴な人間味の発揮でしか太刀打ちできない感じを持ちました。“出たとこ勝負で対処”を意識したのはそういう経験からです。


(2)就職ねらいから準職場づくりに

 いまの私の意識では、彼ら彼女らの就職を引きこもり支援の中心にしているとはいえません。不登校情報センターの取り組みに参加する人にはこれからも就職をめざす人が出るでしょう。それを喜ぶ気持ちはありますが、それは彼ら彼女らが自ら選ぶ社会参加の一方法であり、私には活動の副産物なのです。これまでもそうでした。

 主な目的は何か。目的は不登校情報センターを引きこもり経験者にとっての職場に準ずる場にすること、準職場づくりです。  これは7~8年前に「不登校情報センターを働けるような場にしてください」と数人が言ってきたことへの、いまの時点での私の回答です。
 そういって来た人たちの、直観的な鋭さにいまさらながら驚くほどです。彼ら彼女らは、世間一般で働くことの困難さと、ここならば働ける場になるかもしれないという予感を、その時点でもっていたことになります。

 そのときの私にはとても手の届かないことを言われた感覚でした。引きこもり経験者には鋭い感覚があるのに加えて、若い感性が情報社会の到来をそういう感覚でとらえたのかもしれません。
 目的に向かう主な方法の概略は、比較的容量の大きなウェブサイトをつくり、それを分担します。その分担したページを収益のあがるものにし、担当者が基準により収益を受取る方法をつくります。一つの実例を挙げましょう。

〔収入の分配方法の検討案〕
 「支援者プロフィール」ページがあります。そこを例にして、最大可能なところを検討します。現在「支援者プロフィール」は無料で紹介する収益のないページです。ここを収益のあるページにつくりかえ、担当者が収益の一定割合を受取る方法にします。その基準の見本案で、他のページも同じ発想です。

〔A〕システムの設計と制作
 Facebookを1つの参考に、不登校情報センター・ウェブサイトの統合ドメイン〔futoko.co.jp〕内に独自に加工した「新・支援者プロフィール」ページをつくります。

〔B〕掲載者の募集
   「新・支援者プロフィール」ページにそって支援者プロフィール情報への掲載を募集します。現在の「支援者プロフィール」掲載者への案内から始めるのが進めやすいです。この取り組みには事務系チームが参加します。

〔C〕「新・支援者プロフィール」ページの制作
 システム設計に沿って、募集に応える支援者のページを作成します。
 後述のアフィリエイト、アドセンス等をページ内にバランスよく配置します。
 この部分も設計・制作者の協力が要るでしょう。

〔D〕「新・支援者プロフィール」ページの運営
 「新・支援者プロフィール」ページが設定されたら更新を重ねます。要望を受け、自分で気づいた点を取り入れ改善します。

 このページの収入源は、①ページが成立した後の有料の掲載費、②アフィリエイト、アドセンスなどの広告収入です。②の広告収入が掲載料より多くなることを期待するページです。
 収入の分配案は、暫定な考え方として次のようになります。

〔A〕基本ページの設計者に、収入の5~20%。設計時とその後の管理・修理(特にアフィリエイト、アドセンスおよび広告を含む設定とデザイン関連)の支払いです。設計者は多くのページの制作にかかわり、そのページ毎の分配を受取る機会ができます。

〔B〕掲載者募集という情報収集をする事務系チームには不登校情報センターの受取り分から支払われます。事務系チームの費用は「作業時間に応じて」受取りますが、その作業時間をこのページに限定してカウント出来ないからです。

〔C〕ページ運営者は通常は収入の30~45%を受取ります。日常的にそのページの様子を感じとり、より多くの人に見られ、掲載する支援者の要望を受け入れるページに工夫を続けます。

〔D〕ページの収入の50%を不登校情報センターが受取ります。家賃・光熱費などの一般管理費、パソコンなどの器材費・サーバ料・補修費、事務系チーム費、公租公課などに当てます。


(3)「自活型の社会生活」方式

 以上が実例ですが、もう少し広い視点から不登校情報センターの引きこもり経験者にとっての準職場を説明します。この準職場というのは私自身が5年前に識別した次の中で位置づけています。第一は「学校型」、第二は「社会保障型」、そして第三が「自活型」です(『対人不安の人を社会に迎える新方式の必要性』2006年1月11日)。

 この型分けは別の人に引用され、次のように簡潔に説明されています。
 「現在、ニートや引きこもりの人への支援の形は様々あります。支援の形を大きく4つに分けてみました。
 ①ハローワーク、ジョブカフェなどの仕事探しの場。
 ②学校型で個人が授業料を払い、期間を設けて社会性(対人関係など)を身につける若者自立塾などの場。
 ③社会的な保障(生活保護や障害者年金)を基盤にして、作業所などで1日1000円程度の低い収入を受け取る社会保障型。
 ④自活して社会生活を目指す、あゆみ仕事企画やフルキャストグローイングスクールなどがある」

 こう説明したのは若い職人を養成する「新華ハウジング有限会社」という建設会社の人です。引きこもりの社会参加をめざす支援団体の多くが「学校型」になるのはこの分類によりますし、「社会保障型」もそれに並びます。

 この引用のなかの「あゆみ仕事企画」とは不登校情報センターのワークスペースのことを指します。その「自活して社会生活を目指す」方式、私は自活型と言いますが、引きこもり経験者にとっての準職場という意味の外形・外枠です。
 その内容、といっても不登校情報センターの「自活型」に限定しますが、それをいまの時点で性格づけてみます。

〔A〕不登校情報センターは独立した経営体です。国や自治体の予算執行や補助金を受けて、あるいは業務受託により運営される事業所とは違います。
 公的な支援を拒否するのではありません。公的な支援がなくても活動がストップすることはないという意味です。

〔B〕 ここに通所して作業をする人、すなわち引きこもり経験者と不登校情報センターの関係は、一般的な雇用関係ではありません。いわば自営業的個人との関係にな ります。しかし、労働者に広範に認められる就業条件は、広く認められるものになるでしょう。それでも一般の雇用関係とは違います。
 通所して作業をする人には、不登校情報センターと雇用関係に近い人も出るはずですが、どんな事業所をつくるかの計画のなかでは付属的要素です。就業条件は全体として特殊なものにならざるをえません。この理由と姿は、次に項目を改めて述べます。


(4)ハーフタイム労働とSOHOの複合

 最大の要素は通所者がフルタイムで作業をする形にはならないことです。その作業状況を私はハーフタイム労働と呼ぶことにしています。ハーフタイム労働、ハーフタイム就労とはどんなものでしょうか。

 それは引きこもりの長期経験者の多くが、その人の心身状態に合わせて仕事を続けていく方法です。30歳前後まで社会との接点が限られているタイプの引きこもり経験者には、1日7時間・週5日のフルタイム労働は心身状態としてかなり困難になると推測します。少なくとも困難な状態の人は珍しくはありません。それを見込んだ労働(就労)の形です。

 私はこれをハーフタイム労働と名づけるのです。それは主に3つのパターンがあります。
 ① 1日2~4時間、週5日の就労をつづける。
 ② 1日7時間、週2~3日の就労をつづける。
 ③ 数か月間のフルタイム就労とその後の数か月間の無就労状態をくり返す。

 これに類似するパターンを含めてこの就労形態を受入れ、就労の基本的な姿とします。準職場とすることの意味は、このパターンで就労する人たちが主に作業をし、収入を得る場にするからです。

 5年前に「自活していける社会生活を目指す」形を提示した後、私が実情理解を変えた重要な点はここです。当時は週2、3日の就労の人もいるけれど、フルタイムの人が多くなると暗黙のうちに考えていました。
 しかし、大部分の人が週2、3日の就労になるとしたら彼ら彼女らの多くは無条件に自活していけるとはいえません。しかし、それ以上に世間一般での就業が難しいのです。
 フルタイム就労できる人は(雇用条件が改善されたときには)一般企業で就業できる可能性が高くなると推察します。それが「学校型」就労支援が成り立つ背景です。そういう比較的元気タイプの人へ支援活動はより多くできるでしょう。それ以外の人への支援の形づくりが私には求められていると理解するのです。

 しかしフルタイムではないが本人なりの条件で作業できるのであれば、ハーフタイム労働を 積極的に推進するのがいいでしょう。これは引きこもりの就業支援をしている他の支援団体からも聞かれる引きこもり経験者の実情に即した方法です。そういう ハーフタイム労働を受け入れていくのが準職場です。

 仕事の内容は、不登校情報センターの分 担・委託業務と参加個人の自主的な活動を複合する自営業的な内容です。参加者はネット上に自分の収入源になるページをつくり(複数の担当ページを持つこと もできます)、そこをSOHO(小事業所)とします。そのSOHO複合の全体が不登校情報センターの業務になると見るのです。

 不登校情報センターがそうなることは、引きこもり経験者を訓練する就業支援団体ではなく、作業をする職場づくりを目的にする、少なくともそれに近いものになります。このような場は対人関係づくりの場としても不自然ではない感じがします。
 いいかえるなら不登校情報センターは就業に必要な対人コミュニケーションの力を育て、技術知識を身につける養成所よりも、仕事起こしの場です。それを意識したうえで、就職しようとする人がいればそれを声援する場になります。


(5)情報提供事業の収入源

 仕事の中心は支援団体の情報提供を収益事業にすることです。これまでも全国の支援団体の状況を集め、インターネット上での情報紹介を事業化してきました。それが「パソコンを収入源にする」方法として取り組んできたものです。
 インターネットが定着する情報社会はすでに実現しています。それに基づく取り組みです。業種は、情報提供業またはウェブサイト運営業です。

 いまのところ公共機関(保健所や公立高校など)と支援対象の引きこもり当事者と親の会を除いた支援団体が収益事業の対象になります。しかし収入先は支援団体に限定されません。むしろ通信販売が個人消費の最大部分を占める情報社会に対応したものです。収入先は特定しづらいほど広い範囲の人たちです。

 これまではウェブサイトに掲載する支援団体のうち多様な民間支援団体やNPO団体を有料 で情報紹介してきました。初めは情報紹介させていただくこと自体が支援団体にお願いする内容ですから無料です。ある程度ネット上のページが整ったところで 有料化を試みました。
 とはいえいまでも新しく立ち上げるページは無料で始めることが珍しくはありません。(2)項で紹介の「支援者プロフィール」も無料ページです。
 こうしてウェブサイト全体が支援団体の広報・広告に役立ち、その面で支援団体をサポートする機関に成長したのです。最近は新規の掲載希望や問い合わせが毎週数団体からあります。

〔A〕 団体紹介自体を有料にしたページは、「スクールガイド」(公立学校を除く)、「メンタル相談・各種療法」、「新聞記事スクラップ」(無料掲載も多い)、 「学校の案内書・パンフ」(無料掲載も多い)などです。「など」というのは有料化を試みながら必ずしも上手くいかないページがあるからです。今後もこのよ うなページを企画し成り立ったところで有料化する試みは続きます。

〔B〕次がリンクです。イン ターネット情報の特色の1つはリンクにより関連情報が容易につながることです。非常に多くの団体・機関および個人がウェブサイトを持つ情報社会になり、リ ンクの社会的な意味は大きくなりました。不登校情報センターのウェブサイトの信頼性が高まり、リンクの実質的な意味も出ています。このリンクも当初は無料 でしたが少しずつ有料化してきました。このリンクする団体を1000団体にするのが目標の1つです。
 *ウェブサイトの(商業的)価値は、内容面、情報量によりますが、一般にはGoogleページランクや用語検索による上位表示により理解されます。

〔C〕 広告――バナー広告といい、トップページに4団体が掲載されています。開始は2005年からで、以来わずかながら変遷がありました。トップページのバナー 広告を最大10団体まで増やすのが目標です。トップページ以外のページへの広告掲載なども試みます。現在「メンタル相談・各種療法」と「イベント情報」 ページにそのバナー広告の試みがあります。
 他にスポンサー広告の方法も検討対象になります。広告募集は本来的な営業活動が必要で、通所者には荷の重い分野です。生の営業活動ではなく、FAXの企画案内型であればできる可能性があります。

〔D〕 アフィリエイトというシステムがインターネット上にあります。現在の不登校情報センター・ウェブサイトのいちばん下にAmazonの書籍紹介が掲載されて います。これがアフィリエイトの1つです。ここでの本の売り上げの数%がときどき入金されます。これを充実させることも「パソコンを収入源にする」方法の 1つです。アフィリエイトは研究課題で、効果的な利用をめざします。

〔E〕2009年の春以 来、ウェブサイトの周辺にいくつかのブログ(日記型のウェブサイト)を設けています。これまではすべてブログ運営会社の無料提供ページを利用しています。 ブログ運営会社は各ブログ上にアドセンス(Ads by Google)の広告をおき、それにより収入を得ています。アドセンスとはGoogleが広告募集をし、ブログなどの掲示場所をつくった人が、 Googleから広告料を受取るものです。ブログが活性化すればアクセスする人も増え、あわせてアドセンスの収入も増えます。いまはその広告収入の全部が ブログ運営会社に入ります。
 ウェブサイト改造後、無料提供型のブログページを不登校情報センターのドメイン 〔futoko.co.jp〕に統合するのは、アドセンスの広告収入をブログ運営会社から不登校情報センターに移し、自らが小型の無料提供ブログ運営業を 始めることになります。引きこもり経験者の多くにとり対人関係が影響する営業活動は苦手でも〔D〕のアフィリエイトや〔E〕のアドセンスであれば、技術的 資質により支障なく実施できるでしょう。

 以上が、収入源の一覧です。これらを追求するとともに、新たな収入方法を学び、研究する道がつづきます。


(6)ページ担当制・新ページの企画と事務体制の整備

 他にも工夫すれば収入源になると思うページがあります。

〔A〕「不登校・引きこもり・発達障害のイベント」ページは無料掲載ですが、注目される可能性は高く、企画次第では有力な収入ページになります。名称を「イベント情報」に変え、バナー広告設定、利用の多い団体には相応の企画を用意し提案します。
 最近の例では、1日イベントではなく、数日間の研修の受講生募集をこのページにどのように載せるのかを考える機会がありました。「イベント情報」ページと並行して「受講生募集・生徒募集」など期間が数日から数か月の取り組みの参加者募集を独自に考えるのが解決策に結びつくと考え、その新しいページの立ち上げを検討しています。

〔B〕「支援者プロフィール」は、既に(2)項で紹介しました。Face bookに学んだ形での新しいページづくりが期待されます。

〔C〕「引きこもり生活事典」を読者との双方向化はできないか検討したいと思います。

〔D〕 「新聞記事スクラップ」―ドメインを〔futoko.co.jp〕に統合した後も前ドメイン時代の広告が掲載されたままです。これを参考にして他のページ でも生かせないか、いまのページ状態で別の広告提供者等に有料の利用を勧められないか、考える見本材料です。

〔E〕「寄贈を受けた本」―①貸し本をする、②販売できる本を「あゆみ書店」と連動させ本の販売を増やす。本の整理・管理が求められます。

〔F〕「『ひきコミ』WEB版」―SNS的な双方向の交流ページを望まれています。これは次項(7)の個人運営でふれます。

 これらのページの多くは既に出来ています。担当者を決め、あるいはページを立ち上げた人が主にそのページ運営をします。他に全体の調整役、パソコンの技術的な研究・指南役(html、wiki、ブログの特性など)、書く内容・表示デザイン・絵写真の取込みの検討、情報収集を系統的の継続する担当者がいります。その中心に事務的・企画的な作業チームの存在が欠かせません。

 2010年10月に始めた 実務教室による事務作業は続いていますが不十分です。継続し、新メンバーを加え、いろいろな実務的な作業を積み重ね、特に支援者・支援団体および引きこも り経験者からの要望を受け、それを工夫して実現にこぎつける企画力が要求されます。この事務系チームの体制づくりはこの企画発展と到達の基礎になるでしょ う。

 その事務系チームは未確立です。しかし松田がこれまで単独でしていたことを分散する形で依頼する機会が増えました。貴重な一歩前進です。

 今後は、
〔A〕新規の参加者を募りメンバーを増やし実務経験を重ねます。
〔B〕ウェブページ制作者も事務作業の加わる機会をつくります。これはウェブページ制作・企画面にも役立ちます。
〔C〕個人分担ページではその事務面も担当します。
〔D〕事務系チームづくりは実際の作業を進めるなかの中長期的な課題です。


(7)参加各人の収入にする工夫

 準職場にするときのウェブサイト活用が収入に結びつくのは、管理運用ドメイン〔futoko.co.jp〕を維持しつつサーバ移行を果たし、そのなかに参加者がページを分担することから生まれます。参加者がウェブサイト内のページを担当し、内容の更新、充実を図りながら、広告、アフィリエイト、アドセンスなどを独自に工夫します。それによりページの収入増をめざし、収入の一定割合を担当者が受取るシステムが可能になりました。(2)項の例はその一つです。

 それは不登校情報センターとして既に設定してあるページだけに通用するものではありませ ん。新ページづくりをまず会員に開放し(通所できない環境の引きこもり経験者にも開放する方式も用意します)、それに応える人がこの不登校情報センター 〔futoko.co.jp〕に自分のページを設定できる形にします。
 会報『ひきコミ』連載をウェブページに載せる 企画はその端緒になるはずです。連載「随筆文」を〔futoko.co.jp〕内のブログページに転載する試みを始めました。自分が運営するページが生ま れれば、これらの広告機能を生かして自分の収入にすることが可能になります。
 パソコンの技術的ノウハウがなくても、パソコン自体が苦手でも、書く、描く、作る…創作活動に関心がありそれが作品にまとまれば、パソコンを扱える人と協力して自分のページを持ち、収入源にできる可能性がでてきました。

 そうできるのは必ずしもブログページに限りません。wikiページでも、htmlページでも同じです。そこには一定のルールが必要ですが事態が進行していけばルールに必要な条件はおのずと明確になります。個人ページにおける収入の受取り割合、広告スペースがページ全体に占める割合、広告の範囲(たとえば公序良俗に反する広告の禁止)などがルールで取り扱う内容です。

 これは不登校情報センターの ウェブサイトを特定分野のポータルサイトにすることです。ポータルサイトとは大きなウェブサイトがもちうる性格で、ポータルとはその入り口の意味です。入 り口の奥に引きこもり経験者や支援者が個人ページをつくるのです。それにより個人ページ運営者は収入を得られますし、不登校情報センターのウェブサイトは 不登校・引きこもり・発達障害とその周辺事情という特定分野のポータルサイトとしてさらに成長していきます。

 このような多数のテーマ全体を不登校情報センターが独力で制作しつづけることはできません。関係者の、とりわけ引きこもり経験者と支援者の応援を頼まなくてはなりません。そういう応援を受ける特別な場所をウェブサイトの形でつくり、引きこもり経験者に開放し、広義の引きこもり支援にします。

 会員をはじめ、引きこもり経験者・支援者に提起する実例を挙げてみます。

〔A〕 さしあたりは不登校情報センター〔futoko.co.jp〕内に無料で利用できるページを提供します。①会員をはじめ引きこもり経験者に個人ページ(ブ ログページでもhtmlページでもよい)をつくるように勧めます。②不登校や引きこもりの周辺事情のテーマを考えてつくるように勧めます――たとえば、 「向精神薬依存」、「代替医療」または「スピリチュアル」、「農業・林業・水産業体験」、「動物・アニマルセラピーと周辺」、「音楽・芸術関係」、「書 評・映画レビュー・美術評論」あるいは「引きこもり生活日記」、「新小岩界隈」などはどうでしょうか。
 個人が制作・運営するとなれば、さらにテーマを限定したほうがいいでしょう。たとえば「代替医療」よりもその一部の「オステオパシー」ページです。何かが一つ加わるごとに不登校情報センターのウェブサイトの価値と役割は高まります。

〔B〕 別に期待している分野の1つが、創作活動です。その創作品を販売しようとする人に参加を呼びかけるページです。自分のページをつくり、自作品を陳列して販 売する方法とネットショップ(あゆみ書店・あゆみ雑貨店)を通して販売する方法の2つが予定されています。作品づくりだけの人にも、前に書いたパソコンの できる人との協力でページ運営者になる道があります。

〔C〕ネットショップとして「あゆみ書 店」と「あゆみ雑貨店」がありますが、自分なりのリサイクルショップ、古本ショップ、アニメやDVDなどを販売するショップページをつくる人が現われるか もしれません。それらは歓迎すべきことです。ただネットショップを〔futoko.co.jp〕内にどうつくるかのデザイン・技術的な問題はいまのところ 未解決です。

〔D〕「引きこもり経験者による引きこもり相談室」と「不登校・中退と進路相談 室」の2つのネット相談室が考えられます。ともに経験者を中心に支援者が加わるのがいいでしょう。主に家族向けの「不登校・中退と進路相談室」をまず私が 試してみるところから準備開始です。

〔E〕期待するもう一つは、双方向の主に個人間の情報交換 ページの運営です。『ひきコミ』WEB版と「引きこもり生活事典」にその可能性を感じています。文通ボランティアを希望する人の協力、ネット上の情報を生 かし文通自体を活性化する取り組みと結びつけるといいかもしれません。やはり企画の問題が出てきます。同時に本格的なSNSページの運営者の出現も期待し ます。

〔F〕支援者が〔A〕範囲のテーマを独自のウェブサイトやブログページでつくっているときは、〔futoko.co.jp〕内に有料のリンク設定を案内する企画が可能でしょう。

 これらの新参加者、新企画を含めてウェブサイト改造の後は、新しいページを統合ドメイン〔futoko.co.jp〕の中に積極的につくるよう呼びかけ、追求します。それぞれのページを収入源にする方法は(5)項に並べた収入源の例などを参考に各自が研究工夫するテーマです。
 個人のウェブページが充実するにつれ一般には収入レベルも増えます。個人のウェブページが充実するにつれ、不登校情報センターのウェブサイトの価値と役割は高まります。反対に不登校情報センターのウェブサイトの価値と役割が高まるにつれ個人のウェブページへのアクセスも増え、収入も増える可能性が高くなります。この相互関係のバランスをとり運営します。


(8)参加個人の収入はどう決まるのか

 このようなウェブサイトを引きこもり経験者がつくること、それが不登校情報センターの就業支援です。このような準職場をつくることは一種の仕事起こし型の就業支援です。
 このタイプの就業支援方法を他では知りませんが、仕事起こし型は増えていくと予測します。不登校情報センターでの自立とは集団的自立というのがいいかもしれません。お互いにサポートし合える自立の場づくりです。

 ところで参加する引きこもり経験者一人ひとりは、これにより自活できる収入を得られるのでしょうか。彼ら彼女らの収入源は、①不登校情報センターの収入からの受け取り分、②各自のウェブサイト運営による収入の受け取り分の2種類になります。
 はたしてそれが生活できるほどの収入のレベルに到達するのでしょうか――それはわかりません。保証できる条件はありませんが、全く問題にならないとまではいえない、これがいまの時点での予測です。ワークスペースで作業をし、①の不登校情報センターからの受取り分に限られる「あゆみ企画」の現状では、数人が小遣い程度を得ているところです。

 月1~2回のウェブページ制作や関連作業では十分なページ 運営にはなりませんが、週1~2回以上の更新・点検・改善作業が定着すれば運営できるレベルになります。作業時間数よりもウェブサイト全体の内容、各人の ウェブページ内容と運営がアクセスする人の数を左右し、それが収入に影響を与えます。

 計画が発展した段階では、各人の収入レベルは作業時間数には比例しなくなります。事務的作業は最低賃金レベル以上を目標にしますが、それでも作業時間数を考えると事務的作業だけでは生活に十分な収入に届きません。
 この方法で運営する参加者の個人ページの収入が大きくなれば、ハーフタイム労働をする人に自活できるだけの収入の道を開くかもしれません。しかし、必要な収入レベルに到達しない人も出てくると予測しないわけにはいきません。不十分な収入しかない人への社会的保障を考えておかなくてはならない理由がそこにもあります。これは日本の福祉制度全体に共通します。不登校情報センターの引きこもり経験者への取り組みはその枠から外れるのではありません。

 このような方法は十分な引きこもりの就業支援ではないといわれれば認めましょう。引きこもり支援策は多様な方法が必要であり、これは「柔軟でしなやかな」方法の1つです。それでも社会福祉型の一方法になるかもしれません。

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