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あいさつや礼儀は最低限のマナー

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あいさつや礼儀は最低限のマナー

今日から変える子どもへの接し方 3つのポイント(3)――  ☆
子どもが不登校・ひきこもりにならない/から脱出するための子育て術
あいさつや礼儀は人を思いやる最低限のマナーです。
2019年5月。
元号が平成から令和に変わり、日本中が新しい時代の幕開けに心躍らせていた矢先に起こったのが、スクールバス襲撃や元農水省幹部の長男刺殺といった「ひきこもり」に関連した凄惨な事件の数々でした。
若者の不登校・ひきこもり問題に30年以上支援活動を続け、延べ1万人以上の生徒を立ち直らせてきた著者が、事例を踏まえて解決の糸口を贈る『不登校・ひきこもりの9割は治せる』(7月18日発売・光文社刊)より、前回に引き続き、子どもに対する親のあり方、関わり方の最後のポイントをご紹介します。
◆子どもへの関わり方(3) 甘い対応はしない
最後にもう一つ大事なのが、親が子どもに対して甘い対応をしないということです。
マナーや礼儀、生活習慣もしっかりと教え、威厳を持って、守らせることです。
例えば朝、子どもが起きてきたら、お父さんお母さんに「おはよう」とあいさつするのは当然のことです。
こうした人として当たり前のことをやらないのを、そのままにしてしまっている家庭環境が、ひきこもりを生み出す要因の一つです。
実際、ひきこもりの相談を受けると、家庭であいさつさえもしない、何カ月も口をきいていないというケースが非常に多いのです。
あいさつをしなくてもいいという甘やかした雰囲気が、ひきこもりを生む原因にもなります。
あいさつや礼儀は人を思いやる最低限のマナーです。
家族だからやらなくてもいいというわけにはいきません。
こんな光景もよく目にします。
レストランにおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんと子どもで来ました。
席に着いたとたんに、子どもがゲームをやり始めるのです。
せっかく遠方からおじいさんおばあさんが来てくれたのに、失礼ですよね。そう思いませんか。
おじいさんやおばあさんと会話を楽しむべきです。
しばらく会っていなくて会話が弾まないとしても、おじいさんおばあさんを無視してスマホをいじり始めるのは、マナー違反です。
そのような態度を注意することもない家庭が多いのに驚きます。
こうしたことの積み重ねが、ひきこもりやすい子どもにしているのです。
また、生活習慣をきちんとさせることが重要です。
夜寝て朝起きる、お風呂に入り、歯磨きをし、自分の部屋は自分で片付ける、といったごく当たり前のことです。
ひきこもりの子どもの部屋を訪ねると、ゴミ屋敷のように歩くスペースもないことがほとんどです。
私はスタッフにまず、部屋を片付けるように伝えます。
また、ひきこもりの子どもは、部屋どころか、自分自身もきれいにしていないことが多いのです。
お風呂にもずっと入っていない、歯磨きもずっとしていないことがよくあります。
しかし、スタッフと話をして打ち解けて、いざ外に出ようとなると、自分でも汚いのが恥ずかしいと思うのでしょう。
お風呂に入るようになるのです。
このときにも、変えるためには第三者が必要です。
急に親があいさつや礼儀、生活習慣を直すように言っても、変えることはできません。
あいさつや礼儀、生活習慣がきちんとしていなくても、許してしまう甘い態度が、ひきこもりになりやすい子どもを作ってしまうのです。
今に始まったことではなく、小さいころからの積み重ねです。
特に、お父さんが優しすぎる、甘すぎることが多いです。
面談をしていても、子どもに甘い対応だと感じます。
親としてバシッと言うべきところは言う、という態度で育てることが必要なのです。
一番悪いのは、金銭的に甘い親です。過去にはこんな例もありました。
月30万円のお小遣いを与えて、子どものほしいものを「爆買いさせる」という家庭がありました。
ひきこもりの相談に来たのは、家でずっとアニメを観てゲームをしている男の子のお母さんです。
月に一度は池袋のアニメイト(ゲームやアニメのグッズ専門店)に行って、息子のほしいフィギュアをどっさり買い込むというのです。
その額は30万円にものぼります。
ひきこもって好きなアニメを観ることとゲームだけをしていて、それでも好きなものを買ってもらえるのでは、外に出る気もなくなってしまいます。
このお母さんに、爆買いをやめるようにお願いしましたが、結局直してもらえませんでした。
その後は来なくなったので、どうなったのかわかりませんが、甘い対応を続けて、子どもが立ち直るきっかけをお母さん自ら放棄してしまったわけです。
親が本気にならなくては、子どもはいつまでたっても立ち直れません。
冒頭にふれた元農林水産省事務次官が長男を刺殺した事件でも、長男が働いてもいないのに月30万円以上もクレジットカードを使用していた様子が報道されました。
こうした状況を放置していたのが問題なのです。
要は子どもにとって、生活に困っていない状態が続いているのです。
「勉強しないなら、働く」。これは当たり前ではないでしょうか。
しかし、現代では働かなくても何とかなってしまう裕福な家庭が多いのです。
危機感がなく、切羽詰まった状態でないので、ひきこもりになってしまうのです。
特に中学卒業後のひきこもりになった子どもに、働いてもいないのにお金を与えるというのは、甘い対応の極みです。
お母さんが働いている場合、お昼ご飯代に毎日1000円を置いていくという話もよく聞きます。
何もしなくても、月3万円もらえてしまうわけです。
また、子どもから「〇〇を買ってきて」と言われて、その通りに買ってきたりします。
そんなことしなければいいのです。お金がなければ、自分で働こうと思うはずです。
それが外に出るきっかけになることもあるのです。
また、最近の親子関係を見ていると、仲が良すぎて、友達親子のようになっていることが多いと感じます。これも問題です。
うまくいっているときはいいのですが、一度こじれてしまうと、もう親は子どもに太刀打ちできなくなります。
こうした場合にも、第三者が必要になってきます。
〔2019年8/31(土) 本がすき。〕

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