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お答え:親世代の常識を押し付けても子どもにも事情があるー赤沼侃史

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親世代の常識を押し付けても子どもにも事情がある

〔質問062〕うなずくだけと言われていますが… 
あるところに相談をしたところ、息子の言うことはうなずいて聞くことが大切であるといわれました。
息子は不安で眠れないといいます。
何かアドバイスのようなことをしたくなるのですがしない方がいいのでしょうか。
息子は30代です。
〔お答え062〕親世代の常識を押し付けても子どもにも事情がある
不登校ですが引きこもってはいない女の子の母親からの相談です。
女の子がたびたび女友達を家に泊めていましたが、今回は男の子も一緒に泊めたいと言って来ました。
母親は女の子の全てを認めてきていましたが、これだけはどうしても許せませんでした。
女の子は納得できないと言って荒れて、家を飛び出していきました。
女の子には男の子を泊める理由があったはずです。
その理由は母親がいちばんいやがるようなものでしたら、女の子は家の外でそのことをしているはずです。
わざわざ男の子を家に泊めて、母親が監視している家で母親がいちばんいやがることをしようとはしないでしょう。
女の子には女の子なりに男の子を泊めようとする理由があります。
それを無視して母親は母親の思いを優先してしまいました。
常識的には母親がきっぱりと拒否して、母親が親としてのしつけを実行して、好ましい親の姿です。
多くの大人は母親の対応をほめるでしょう。
しかし女の子は母親に強い怒りを感じています。
母親に怒りをぶつけただけでなく、母親がいない場所でその怒りからいろいろな問題行動をしていたはずです。
母親に不信感を感じて、母親の言葉がますます女の子に届かなくなっています。
母親の思いとは逆の、母親のいちばんいやがることするようになる可能性が高くなります。
母親が常識に反して男の子を家に泊めたら、女の子は女の子なりの目的を達成して翌朝を迎えたはずです。
母親がいやがることを女の子は絶対にしません。
それどころが母親との信頼関係が強まって、母親がいないところでも女の子なりの生活をして、決して母親がいやがることをしないばかりか、母親が喜ぶような行動を積極的にするようになります。
では常識的にきっぱりと男の子を泊めることが悪いかというと、それは子ども次第です
。今の常識ができあがった時代には、常識的な対応が効果的だったから、常識ができあがりました。
現在でも心が元気な子どもには常識的な対応が効果的な場合が多いと思います。
しかし現在の心がつらい子どもにとって、常識的な対応が子どもを苦しめているから、心がつらくなっています。
そのつらい心をますますつらくするような対応は、心がつらい子どもには逆効果になることを、現在の大人は認識すべきです。
〔2013年6月〕

赤沼侃史子どもの心研究所(登校拒否研究室)

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お答え:いつも親がついている姿勢を示し受けとめるー二条淳也



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