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ひきこもりになりやすいネット時代に生きてます

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ひきこもりやすいネット時代に生きています

〔体験手記=ハンドルネーム 片桐 2016年5月〕
過去6年ほど実家にひきこもった経験があります。
みなさんこんにちは、今年34歳になる年で、東京住まいの会社員をやっております。 
訪問サポートをするトカネット様に登録させていただきました。機会があればどこかでお会いすることがあるかもしれません。
その時はぜひよろしくお願いいたします。
自分自身の感じたことを適当に書いているだけです。深く考えないで読んでいただければと思います。

インターネットに関連したひきこもりについて思うこと
ひきこもることは金銭的な余裕があるのであれば悪いことではないと個人的には思うスタンスです。
ひきこもりになって当然の時代に入ってると思われるからです。
2003年にウインドウズXPが出て、インターネットが爆発的に普及しました。
情報という名の娯楽を簡単に、安く、そして時間を全くかけずに、好きなときに好きなだけ享受できるようになりました。
当初は文字や画像だけの情報も2007年ごろから動画の情報の世界に変わりました。
良くも悪くも簡単に相手との音声映像を通したコミュニケーションが取れる時代になりました。
人間が生きる活力になるのは他者との関わりだと思っておりまして、その点については孤立を防ぐというトカネット様の理念にとても共感しております。
しかし時代環境のよって、安易に他者そのものをインターネットを通して感じることができます。
知りたいことや興味があることを容易に知ることができます。
自身の欲求を簡単に自室の部屋で擬似的にでも完結させることができる環境を手にできるようになりました。
これではひきこもらないほうがおかしいと思ってしまいます。
もちろん外の世界にも楽しいことはたくさんあるのは承知しております。
ですがうまくいかないことも多く、かつ楽しさを求めるのであれば、それなりに金も労力も時間もかかります。
ネットの世界は嫌なことがあったときに簡単に休憩のために身をおく場所になりえます。
ちょっとした休憩だけですむならいいですが居心地がよすぎるためにずるずるとひきこもり、1と0の世界で長期間を過ごすことになってしまった・・・
そういう方も少なくはないだろうとは思います。

断っておきますがネットの世界はすばらしいです。
お金をかけないで情報の共有ができ、うまく使いこなせれば私たち自身の生活を間違いなく向上させてくれます。
ひきこもりの数が問題とされてますが、とりまく環境がそうなっている以上増えるのは当然だと思われます。
何もおかしいことはありません。
外にもおもしろい娯楽がたくさんあると書きました。確かにネット以外の娯楽は外の世界にもあります。
しかし、インターネット以上におもしろい娯楽はないと思います。
私は30代です。つまり多感な時期に1と0の世界が始まる「前と後」を見てきています。
言い換えればだいたいの外の娯楽は経験してきました。
私はインターネットの世界より優れた暇つぶしの世界はないと思います。
「絶対ないか?」と聞かれると、あるにはあるというのが答えです。
ただしそれは飲む・打つ・買うという非常にお金がかかり、かつ「すさまじく麻薬性」のあるものです。
ゆえに個人的な考えですがネットよりもおもしろいものはあるにはあるが、それらはノーカン(ノーカウント)とさせていただきます。
お金もそれほどかからず、けがをさせるなど人になんらかの重大な迷惑をかけたわけでもない、ひきこもっていたら外にでるよりもゴミは出ません。
地球にとって死語になりましたがとてもエコです。
外で飲んで酔っ払って周りが嫌がる行動を平気でとる人のほうがよっぽど迷惑だと私は思います。
ですのでひきこもりというものに対してそれほど重くは考える必要はないと思われます。
それよりもひきこもって情報世界を楽しめることができる健康状態が良好であるという事実に着目すべきです。
健康というのはお金で買うことができない唯一無二の財産です。
健康体で生まれてきたこと自体が数々の奇跡の上に成り立つ奇跡です。
まずそこを見つめてほしいと思います。
もし、これを読んでいるあなたがなんらかの事故などで常に頭の中の考えが自分の健康状態を気にするような身体になってしまったら、何も娯楽は楽しめません。
そのとき初めて私が書いたことが理解できると思いますがそうならないよう祈っております。

インターネット世界の弱点
ただしそんなに絶賛してきたインターネットの世界は、金銭的な面で防御には特化しますが攻撃には向いていません。
これはまとまった定期収入やそれなりに貯金のある人が使うと絶大な格安ひまつぶし武器になります。
それ以外の人にしてみればじりじりと自分の立場が追い込まれていく感覚になります。
ひきこもりを危惧する周りの家族を含む関係者及びひきこもり自身がやきもきする理由の一つだと思います。
インターネットを使い金銭を稼ぐという意見がいつも出てきます。
いつの時代も新たなサービスが出た初動をつかんだ者がおいしい思いをできるのです。
後追いで始めたとしても自身の思い描いた報酬は手にできない確率が高いです。
いまさらユーチューバーになっても他の圧倒的多数に埋もれて終わりという予測が簡単にできます。
またコミュニケーションが容易になったとはいえ、他者に触れることはいまの時代の技術では不可能です。
オカルト的になりますが実際に会って話す際に感じる相手からの人間性そのものも、PC及びスマホのモニターからは感じられないと思います。
というのも私は仕事で外に出て職場の人としゃべると意識が覚醒した状態になります。
家でひきこもってネットをやってる時はたとえその世界で人と関わっていたとしてもずっとその逆の状態でいるからです。
やはり会って話すというのはとても大きな刺激になるのです。
情報の面においても欠点はあります。
PCもしくはスマホで自身の望む情報を得やすくはなりました。
自分一人の部屋で自分自身だけが考える世界というのはとても狭く思考が貧弱になりがちです。
結局インターネットの世界でも見るサイトは代わり映えのしない内容になりがちです。
現実の世界で他者とダイレクトに関わって、自分では全く考えることができない意見を自分の脳に送り込むからこそ世界が広がるということを認識すべきだと思います。
インターネットの世界も現時点ではよい娯楽ではありますが、依然として完璧な娯楽ではありません。
まさにそこにひきこもりの方をそうでなくさせる、つけいる隙があるのではないかと思う今日この頃です。
いろいろ述べてきましたが「そんなことはどうでもいい! 身内(関係者)がひきこもりは嫌ったら嫌なんや! どうすればいいかお前の意見を早く述べろ!」と当事者はおっしゃられると思います。
非常にごもっともです。私もそう思います。
上記のインターネットの弱点を考慮した上であくまで私の意見ですが、私なりの答えは次の内容になります。
1番目に大事なこと 栄養状態を良好にし、お風呂に定期的に入る。
2番目に大事なこと 他者との関わりを持つ。
3番目に大事なこと 野心を持つ。

1番目は異論を唱える方はいないと思います。健康状態が良好でなければどんなこともできません。
他者と関わることなど絶対にできません。
人間は所詮ただの動物の一つにすぎません。
必要な栄養素がそろっていなければいらいらしたり気落ちしたり落ち着かなくなることが簡単におきます。
いま一度バランスのよい食事が取れているか確認してみましょう。重要なのはメンタルを安定させることになります。
またお風呂にも極力毎日入り心身ともに清潔にしましょう。 睡眠を取りましょう。部屋を片付けましょう。
他にもいろいろありますが、どうせ当人はめんどくさがって絶対やりませんからここではいいです。
栄養だけは特に野菜関連をちゃんととらせ、定期的にお風呂に入るようにしましょう。

2番目に関しては上記の通り、人間は他者と現実の世界で関わることがなければどんな人間でも荒廃していきます。
自室でのモニター画面でのやり取りとは異なり、外に出て実際に会って話すというのはよい意味での緊張と刺激を充分に与えてくれます。
私の知り合いに78歳で未だに現役で働いてる方がいます。
なぜそんなに働くんですか?と聞いたら「やめたらボケてすぐ死ぬから」という答えが返ってきました。真理だと思います。
ひきこもりの方にはやはり「ひきこもりフューチャーセッション庵」のように定期的に開かれる会合に参加するのがよいと思います。
周りに同じような境遇の方々も多いでしょうし、ひきこもりを肯定的に受けとめる外部の方々と話す機会を得ることができるのは貴重です。
そして他者と関わりを持つことが自分自身の欲望を脳の中に具現化することに自然とつながるものだと私は思っています。

3番目の野心を持つ、というのは私が感銘を受けた言葉です。
夢や希望といった耳障りのよい代替語はあります。あえて野心という言葉を使わせていただきました。
これ自身は結局のところ他者との関わりの中で勝手に出てくるものだと思います。
出てきたらその欲望に耳を傾ければ後は身体が勝手に動くと思います。
大事なのはいかに身体の健康状態を保ち、定期的に他者と現実世界で会話をして意見を述べ、意見を聞くことだと思います。
取り返しのつかない失敗というものは避けなければいけません。
安易に不可逆的な手術を受けたり、けがをしたり、けがをさせたり、堀の中で10年単位の時間を無駄にするなどは絶対にないようにしなければいけません。
それを踏まえた上でひきこもりの方には毎日を生きさせればいいとは思います。
人生は運です。深く考えてはいけません。やりたいことをやらせればいいのです。

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