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ひきこもりの働く意欲の不足は身体的成長の停滞によるかも

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ひきこもりの働く意欲の不足は身体的成長の停滞によるかも

母親に誘われてQくんが居場所に来始めました。やがて好みのティータイムを考えつきました。
人に囲まれている状態を「まるで修行しているみたい」といったことがあります。
その修行を重ねた後、ある会社にパートで働くようになりました。来はじめてからこの間3年近くが過ぎました。
パートタイムは初めのうちは週1回くらいでしたが、その前日の夕方になると「明日は仕事に行くから……」と言って、早い時間に帰りました。
心の準備だけではなく、私にはからだの準備もしていると思いました。
その後パートタイムの回数は週3~4日に増えました。
Jくんのばあいも似ています。
2週で5日働く(月水金火木)というやや変則型サイクルのパート労働です。
彼のパターンでは金曜日から次の火曜日まで3日間空くのですが、日曜日になると「明後日仕事があると感じてからだが緊張し出す」というのです。
Qくん、Jくんともに30歳前後です。彼らを見るにつけ、子ども時代の広義のハラスメントを受けた体験とたぶん「愛着障害の身体的後遺症」によるものと思います。
働く意欲を伸ばすのに通じる成長がどこかで停滞していると考えられるのです。
疲れやすく、相当の努力によって仕事に就いていたと思えます。
これは後天的な身体条件ですが先天的である発達障害の一部といくぶん似た状態ともいえるのです。
これが確認されるならば身体的な意味での障害があると判断できます。
この成人後の回復・成長は身体科学のテーマとして追求すべきだと思い続けています。

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