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ひきこもりの状態像

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
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ひきこもりになる理由と対応・もくじ
(1)感覚の繊細性と発達障害
(2)虐待・いじめと押し付け(しつけ)
(3)ひきこもりの状態像
(4)ひきこもりへの対応策


ひきこもる理由と対応(3) ひきこもりの状態像

どういう形で表われ意識されるのか

ひきこもりにはいくつかの背景が絡んでいます。
ひきこもりを経験した人の言葉で紹介してみます。
よく聞くのは、対人関係が苦手、コミュ障、生きづらい当たりです。
それを含めて当事者が語った典型的と思える感覚・意識になっています。
これは『ひきこもり国語辞典』にまとめた中から抜き出しました。
辞典には300以上の言葉があります。
関心のある向きには『ひきこもり国語辞典』を見てください。

(1)秀逸な2語
◎西日(にしび)
夕方、水平線(地平近く)にある太陽。昼夜逆転の生活になり、午後遅くなって目が覚めます。
ぐずぐずしていると西日がさしてきます。
西日は妙にまぶしく、少しもの悲しい。自分の人生が少なくなっていくような気がします。
◎時計(とけい)
世の中には目に見えないものを、目に見えるようにする役目をするものがいろいろあります。
たとえば学業成績を示すテストの点、金をもっているかどうかの不動産所有。
そして時間が過ぎていくのを突きつけてくるのが時計です。
家中にある時計を全て止めてしまったこともあります。
*どちらも時間に関係する感覚を示しています。
ひきこもりとは時間を意識する体験かもしれません。

(2)対人関係を示す
◎ひとアレルギー
食べ物にアレルギーがあるように人に対してアレルギー症状が出る感じです。
食べ物アレルギーの場合は全てのものにアレルギーが出るわけではないように、人に対しても同じです。
症状が出る相手と出ない相手がいます。
症状が出ない人と関わるなかで徐々に抗体をつくるように取り組んでいるのかもしれません。
対人アレルギー、人間アレルギーといってもいいでしょう。
◎既知との遭遇(きちとのそうぐう)
未知との遭遇の反対語(?)。未知との遭遇は、少しわくわく何となく怖いものです。
既知との遭遇は、散歩していて既に知っている人と思わぬところでバッタリ会ったときです。
どんな顔つき、ことば、挙動をすればいいのか戸惑います。
未知との遭遇よりも、知った人との遭遇の衝動は大きいです。
衝撃が少ないのではなく、程度はさらに大きいのです。
*対人関係を感じる言葉は国語辞典に多くあります。2語に絞るのは難しい。

(3)コミュ障(コミュニケーション障害)
◎木っ端微塵(こっぱみじん)
私にとって言い争いになるなどとんでもないことです。
争う前から、ことの正当性がどうであれ、徹底的に打ちのめされてしまう予感がします。
これは木っ端微塵の目に会うことです。
◎時間オンチ(じかんおんち)
時間感覚がずれていると自覚しています。
相手が何のことだかわからないくらいすっかり忘れたころに返事をしてしまいます。
いろいろなことを考えるとどうしても返事が遅くなってしまうのです。
時間オンチだと思います。
*コミュ障を感じる言葉も国語辞典に多くあります。短いのを挙げてみました。

(4)生きづらい
◎溺れる(おぼれる)
社会では溺れそうです。
水におぼれるとか、酒におぼれるとかいうでしょ。
溺れるというのは自分の力や意思ではできないときに追い込まれてなるのです。
私が社会で溺れそうに感じるのはそれです。
自分の力や意思ではどうにもならないです。
◎返品(へんぴん)
仕事につこうと考え派遣会社に登録しようと思い立ちました。
でも、その派遣会社からどこかに紹介された私はすぐに返品されるのではないかと怖くなりました。
超えられない壁のような気がします。
結婚することを考えても相手から返品されるのではないかと消極的になってしまいます。
*対人関係にしてもコミュ障にしても、ついには社会は生きづらいところにたどり着きます。
1つに選びきれなくて2語にしました。

ひきこもり経験者もいろいろですから、ここに上げた言葉が代表するわけでもありません。
ひきこもりを、あるいは自分を理解するつもりで参考にしていただければいいのです。

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