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ひきこもり支援策の改善(1)

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ひきこもり支援策の改善(1)

2月の初めに「ひきこもり支援について」と題するブログを挙げました。1ヵ月ほどして紀有文さんからそこにコメントが入りました。
現在のひきこもり支援については改善すべき点があり、そこが重要になると現場にいる人の意見です。
ご指摘のとおりですが、ここは家族関係に関わることであり、私はもう少し勉強したところを折り込んで書こうと思っていたわけです。
しかし、現場での現実的な対応を優先するのはもっともなことです。
不十分な面もあるけれども今現在私が考えていることを発表しようと思い直したのです。端的に書くつもりですが、3回になります。
紀さんは、長期ひきこもりには外から支援の手が入ることを肯定します。その通りで、それがないことには始まらないことが多いです。
しかし、親と子の共依存関係の壁に妨まれ、そこからはなかなか前進しない、だからそこからどう進むのかが改善された支援策になると見ています。

はじめの家族内に支援者が介在する過程があります。信頼関係づくり、とくにひきこもっている当事者との信頼関係づくりが大事です。
ここは言うはやすく、かなり難しいときもあります。それを超えたところの難関が、紀さんが指摘する親子間の共依存関係です。
この共依存関係の時期とはどういうものでしょうか。
それまで対立一辺倒の親子関係だったところに、ひとときの安らぎの時期が訪れる。
それが支援者の介在によって(それだけとは言えないですが)、その平穏な時期を大切にしたいと思うのは、人の情としてはわかります。
しかし、ぎすぎす状態で家族内にひきこもり生活をする一人がいるという状態を乗り越えたことにはなりません。
ひきこもりから抜け出すには、その平穏な家族関係を維持しながらの道をたどっていくのを願う―それもまたよくわかる話です。
そこから、ある程度年齢を重ねたひきこもりの当事者、私はここでは30代を想定しますが、下は20代前半から上は50代にまで及ぶ広い年齢層です。
そのひきこもる彼ら彼女らには、外の世界、社会、世間は、よく知らない世界です。これも個人差があるので、いろんなバリエーションがあります。
その場に「命がけの気持ちで」入るようにすすめるのが、ひきこもりからの脱出になります。
この場合の当事者は世間一般の30代の男女とは違います。年齢にして10歳は年下の社会経験しかない人です。いやもっと少年少女っぽい人もいます。
そういう人を世間に押し出す役割を家族は、支援者の手をかりてすすめるのです。
家族がこれをもう1つの危険と感じても不思議ではないでしょう。
せっかく手にした平穏な家族関係を再び以前の、ときには破壊や暴言のある家族に戻してしまうおそれを感じるのです。
親と子の共依存関係といわれる内容には、この状態が全てに共通するとは言いませんが、かなり広くある、という点は理解しておきたいものです。
*ここまで書いて改めて思うのは、親が家族会等に定期的に参加し、同じ親同士で経験を語り合う機会を重ねることの大切さです。
もう1つは当事者がひきこもり経験者の集まる居場所に通い、比較的世代が近い、性格にも似たところがある人たちと交流を重ねることの大切さです。
多くのばあいは支援者の介在するときは、こういう親も当事者も家族会や居場所につながる時期と重なります。
この部分だけで、多くの内容はあります。紀さんが言うのはその先にあると考えるからです。

この状態はどのように打破されたのか。私が知る数人の例を紹介します。
成功といえるものもあるし、成功かどうかを疑わしいものもあります。
ひきこもっていた当事者が、社会に出て生活できるようになったら、成功というのを基準にします。
しかし壮絶なものもあり、すべてをお勧めできるわけでもないし、逆にやめた方がいいというわけでもありません。
しかし、それらはおくとして参考に考えていただきたいのです。ここまでが第1回で次回にこのつづき、いわば本論を書きます。

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