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カテゴリ:周辺ニュース

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不登校・引きこもり質問コーナー・部外者回答編

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エリート親でも「ひきこもり」を解決できない訳 エリート親でも「ひきこもり」を解決できない訳 ひきこもりの長期化はなぜ起きるのか。愛知教育大学の川北稔准教授は、「ひきこもりを恥ずかしいと捉える親の意識や、周囲の理解不足が一因だ。課題が家庭の内側に閉ざされてしまい、支援につながりにくい」と指摘する――。(第1回/全3回)

※本稿は、川北稔『8050問題の深層「限界家族」をどう救うか』(NHK出版新書)の一部を再編集したものです。

■40代以上のひきこもり経験者の道筋を調査 今年6月1日、東京都練馬区に住む父親(70代)が、「運動会の音がうるさい」と暴れはじめた息子(40代)の胸などを包丁で刺し、息子は搬送先の病院で死亡が確認された。父親は、ひきこもる息子からの家庭内暴力を受けていたことを捜査関係者に話したという。国家公務員として事務次官を経験した父親が、息子のことを専門の窓口に相談した形跡はなかった。なぜ、ひきこもりの悩みは家庭内に閉ざされてしまうのだろうか。 ひきこもりがどのような経緯で長期化・高年齢化しているのかは、あまり知られていない。全国55か所(2018年10月現在)の家族会が参加するNPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会では、2016年、厚生労働省の委託によって、40歳以上のひきこもり状態にある人についての聞き取り調査を実施した。その結果、全国から61の事例が寄せられ、筆者はこの調査の取りまとめを担当した。 浮かび上がってきたのは、長きにわたり試行錯誤を繰り返す家族の姿であった。以下ではこの調査の結果も交えながら、ひきこもる子をもつ家族のエピソードを紹介していく。

■ほぼ20代中盤で、最初の就労が終了している ひきこもり歴を2つのパターンに分けると、学齢期から就労定着前までにひきこもりが始まった場合と、就労定着後にひきこもりが始まった場合がある。就労前のひきこもり開始は61事例中44事例だった。学齢期の不登校・中退が関係していたり、学校を卒業後、仕事に就くまでのあいだに何らかの課題を抱えたりした人が多い。一方、1年以上就労したのちにひきこもったとみられるケースも17事例ある。 短期の就労を含めて就労経験をみると「正社員」17事例、「アルバイト」23事例などの46事例である。就労開始年齢は平均20.7歳(回答があったのは34事例)、仕事を辞めた年齢は平均27.3歳(回答は32事例)だった。最初の就労は、ほぼ20代中盤に終了していることが分かる。

■子どもが家族を避ける状態が続く では、家族はどのような場所に相談したのだろうか。同調査によれば、「病院」40事例、「保健所・保健センター」23事例、「民間のカウンセリング機関」20事例、「精神保健福祉センター」19事例、「NPO法人」18事例という結果であった(複数回答)。特に精神医療関係の窓口が多いことが分かる。 問題を解決するため家族会に参加している人たちへの調査結果ということもあり、子どもが20代のころからいくつかの窓口に相談した経験がある場合が多いといえる。たとえば内閣府の39歳までの調査(2016)では、ひきこもりについて関係機関に相談したことがある人は44.1%にとどまる。それに対し、この調査の対象者は少なくとも家族会には参加している。しかし、61事例のうち子どもが家族以外の人がいる場に参加しているケースは14事例であった。多くの家族は、子どもが外に出られない、出られてもその場が限られていることなどについて悩み続けている。 61事例のうち、ひきこもりの状態は過去の経験も含めて「昼夜逆転」が50事例、「自室閉じこもり」が31事例にみられた。これらの背景には子どもが家族を避けているという情況が隠れている。親にとっては、子どもと一緒に食事ができない、コミュニケーションがとれない状態が長く続くことになる。

■「なぜ働かないのか」は逆効果 不登校やひきこもり状態になった人は、想像のとおり人目を避ける傾向にある。「学校や仕事に行っていない自分を周りの人が責めているのではないか」と不安になり、「こんな状態では誰にも会えない」と自らを追い詰め、殻に閉じこもっていく。 ひきこもる子どもの親は、知人や親せきから陰に陽に「親がしっかりしないから子どもが甘えるんだ」と言われたり、批判的にみられたりすることも多い。何とか気持ちを奮い立たせて子どもに強い態度で接したところ、それがきっかけとなってますますひきこもるという悪循環に陥るケースもある。 注意したいのは、「自分はこのままでいいのか」と大きな不安を抱き、ひどく失望しているのは子どものほうなのだ。親の力で「何とかせねば」という思いが逆の効果を生む場合もある。 「なぜ働かないのか」といった投げかけを親はついしてしまう。正論や叱咤激励によってひきこもる子どもが発奮して元気になるのならよいが、多くの場合、親子関係は悪化する傾向にあると、ひきこもりの支援に携わる精神科医らが指摘している。 ひきこもる本人が義務教育や社会貢献の必要性を知らないわけでない。頭で理解していても、次のステップをどのように踏めばいいのかが分からないのだ。

■親が悩む「恥」の意識と偏見 ひきこもりの問題の解決が容易ではないもう1つの理由は、我が子がひきこもっていることを「恥ずかしい」と考える親の意識である。子育てが間違っていたという思いをもつ親は珍しくないが、その思いが強すぎると、家族以外に相談することもはばかられるようになる。また、子どもがひきこもっていることを親せきの集まりで批判されることもある。1つの家庭のなかでも意見が分かれ、たとえば父親が「子育ては妻に任せてきたのだから、妻の責任だ」と子どもの母親を責める場合もある。 親自らが子育ての責任を感じているところへ、周囲からの批判も加わって、ひきこもる子どもがいることは恥ずかしいことだという意識が強まる。 単にひきこもりに関する恥意識ばかりではなく、精神医療や福祉制度を利用することへの偏見も加わる。親たちはひきこもりの相談をきっかけに、我が子に精神保健福祉サービスを利用してほしいと思ったが、隣町に住む親せきが「自分の子の就職や結婚に差しさわるからやめてほしい」と反対するような場合もある。

■「役所の担当者」にすら話せない地方がある ひきこもる子の存在を知られたくないと思うと、親自身の行動範囲も狭くなりがちだ。ひきこもる子をもつ母親は、友人とのお茶飲み会に参加したくても、子どもの話題が出たら対応に困るので、足が遠のくという。同じような経験をもつ家族同士であれば、気負わずに子どものことを話せるという人は多い。ただ、家族のグループに参加する親たちは、グループ以外の場では、我が子のことを話すのがいかに難しいかを吐露している。「数十年にわたって子どものひきこもり状態について悩み、各地の専門家を訪ねて相談したが、地元の知り合いには決して我が子のことを打ち明けることができなかった」と語る人もいる。 一概にはいえないが、地方のほうが、都市部に比べて人付き合いが濃密で、家族の話をうかつにできないという話を聞く。役所へ相談に行こうにも、窓口担当者が顔見知りで、身内の話などできるわけがないと感じるというのだ。 こうしてひきこもりの課題は家庭の内側に閉ざされていく。

■支援が先延ばしにされてきたという現実 幾重もの壁を乗り越え、家庭内の問題をやっと外に出したとしても、支援の窓口での相談がうまく進まなかったというエピソードも、家族会の調査では多く語られている。 支援者の側からみた問題解決の難しさについては本書でも触れているが、家族側からみた相談の困難さについてここで紹介しておこう。 40歳以上の例では、「家族が仕事などに忙しく本人の課題を相談に行くのが遅れた」「家族自身に状況を変えることへの不安や抵抗感があった」「支援の途絶に関連して窓口や相談への失望感があった」という声が聞かれる。「支援の途絶」とは家族が開始した相談が、何らかの理由で途切れることを指すが、家族会の調査では26事例みられた。 「初回相談で話したことが引き継がれていないので、何度も同じ話をしなくてはならない。やっと相談が軌道に乗ったと思ったら、担当者が異動になった」 「『何かあったらまた来てください」の繰り返しで、通い続けても役に立つアドバイスが得られない」 ひきこもる人への支援には、長期的な関わりや、本人や家族についての多角的な情報収集が必要になる。しかし、ただちに対応すべき大きな問題(暴力や自殺企図など)が起こっていないことを理由に、本格的な支援を先延ばしにするような対応が、特に過去には多かったことは否めない。

■死後を心配する、親たちの「あきらめ」 「親亡きあと」という言葉がある。ひきこもり問題の場合、高齢の両親が亡くなったあと、ひきこもっている子どもがどう生きていくかがしばしば話題にされる。しかし、少し不思議なことがある。「親亡きあと」という言葉を使って死後を心配するのは残される子どもたちではなく、当の「親」たちなのだ。親たちは人生を終えたあとまで親であることをやめられないことになる。 高齢のため相談に行くこともままならず、いざ相談に行っても根本的な対策がなく、疲弊した親たちは子どもの変化をあきらめるようになる。 ついには、ひきこもる子どもにできるだけお金を残そうと通院を控えたり、「いくらお金を用意したら子どもは困らないのか」などと、支援者に相談したりするようになる。その是非はともかく、親が子どもにできることは、もはや資産を残すことしかないという心境の親たちが多いということだろう。 ここにはいくつものあきらめがある。子どもが外に出ることも、働くことももうない。 また、これからどうするかを子どもと話し合うこともできそうにない。子どもを託しておけるような親族もいなければ、行政機関も期待できない。 「どのくらい資産を残せば自分たちの死後、子どもは生きていけるのか」 これは、不信感や絶望が幾重にも重なった結果出てくる言葉ではないだろうか。


川北 稔(かわきた・みのる) 愛知教育大学教育学部准教授 1974年、神奈川生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程単位取得修了。社会学の立場から児童生徒の不登校、若者・中高年のひきこもりなど、社会的孤立の課題について調査・研究を行う。


愛知教育大学教育学部准教授 川北 稔

〔2019年12/10(火) プレジデントオンライン〕 

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教諭のどう喝で不登校 教師から「逃走犯と一緒」、不登校に 京都の中学 京都府八幡市の市立中2年の男子生徒(14)が今年7月、教諭から恫喝(どうかつ)されたとして不登校になっていることが10日、分かった。男子生徒は市に約280万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴。八幡市教育委員会は「係争中のためコメントを差し控える」としている。 訴状によると、7月4日、教諭は校内のトラブルをめぐり、男子生徒から謝罪がなかったことに立腹。生徒に「この間ニュースで逃走犯出てるの知ってんのか、お前。やってること一緒やないけ。聞いてるかいうてるんじゃ」などと顔を近づけて怒鳴りつけたほか、机をけ飛ばしたり、椅子を壁に投げつけたりしたという。生徒は抑鬱状態の診断を受け、同8日から不登校になっている。 校長は生徒の両親に謝罪したが、生徒側は「教員の叱責行為として許容される限度を超えており、人格権を侵害している」と主張している。 〔2019年12/10(火) 産経新聞〕

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RISE(ライズ)英語罫線ノート 英語の読み書きを応援 クラウドファンディングで出資募る つくば これまでの「RISE英語罫線ノート」 小中生向け学習ノート 不登校児を支援するNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(つくば市千現)が、英語の読み書きへの苦手意識を軽減する「RISE(ライズ)英語罫線ノート」の改訂と普及を目標に、プロジェクト「英語学習のつまずきを防ぐノートを日本中に広めたい」を始動。ノート製作の資金をクラウドファンディングで募っている。 同研究所は、2000年から元教師らが不登校や学習障害(LD)児のための学びの場「ライズ学園」を運営。子ども一人ひとりに応じた学習支援を実践しつつ、子どもが感じている困難さに耳を傾け、発達障害などへの対処法や成果をまとめ、独自の教材として販売している。 プロジェクトは、光過敏(まぶしくて見にくい)への配慮に重点を置くなど、既存の英語ノートにさらに工夫を重ねる。判型はA4判、小学校高学年から中学3年の利用を想定している。 目のちらつきを抑えて正しく文字を書くために4線内は目に優しい色をつける。また文字と文字の間隔を適切に空けて書けるように4線上部にドット記号を配置したり、語彙(ごい)を増すための学習のポイントを記すなど、つまずきを回避して学び取る力をつける工夫がされている。 公立中学の英語教諭を辞して同研究所を設立し、ライズ学園で英語を指導する小野村哲さんは「これまで出会った子は『みんな自分と同じように見えていると思っていた』と言う。目に見えない困難は当人さえも自覚できず、数学は100点なのに英語は0点というつまずきを生じてすべてに自信を失うこともある」と話す。 また「英語に限らず、入門期はとても大切です。転ばぬ先の杖として当研究所が開発した英語ノートを活用してほしい」と言葉をつないだ。 プロジェクト「英語学習のつまずきを防ぐノートを日本中に広めたい」のクラウドファンディングは目標金額は50万円、募集期間は来年2月27日まで。(橋立多美) 〔2019年12/10(火) NEWSつくば〕

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教諭のどう喝で不登校 「お前何してんねん」中学教諭がどう喝と提訴 不登校の男子生徒、慰謝料求め 京都地裁 中学教諭からの激しい叱責行為で不登校になったとして、京都府八幡市立中の男子生徒と両親が、同市に対して慰謝料など約275万円を求める訴訟を10日までに京都地裁に起こした。 提訴は11月27日付。訴状によると、原告の中学2年の男子生徒は7月、学校内での言動などを巡り、女性教諭に対して謝罪するよう指導を受けた。その際、生徒指導の男性教諭から「お前何してんねん」などと怒声で叱られた上、男性教諭は目の前のいすを蹴飛ばしたり、生徒が座っているいすを壁に投げつけたりするどう喝があったと主張。生徒は恐怖心から登校できなくなり、不安抑うつ状態との診断を受けたとしている。 その後、学校側は「行き過ぎた指導があった」として両親に対して謝罪したという。男性教諭は、過去にも別の生徒を怒鳴るなどして抗議が学校に寄せられていたとして、市教委には「再発防止義務や被害生徒の心情に配慮した行動が要求される」と訴えている。 八幡市教委は「係争中のためコメントは差し控える」としている。 〔2019年12/11(水) 京都新聞〕

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小田原市立中学校の生徒いじめ不登校 いじめで不登校「重大事態の認識不足」 小田原市教委に答申、反省求める 調査結果を発表する小田原市教委幹部=小田原市役所 小田原市教育委員会は10日、いじめが原因で不登校になったとされる市立中学校の生徒を巡り、事実関係や学校、市教委の対応などを検証してきた「市いじめ防止対策調査会」の調査結果を公表した。答申は保護者の訴えから1年以上にわたり調査しなかった学校や市教委に対し、「重大事態の認識が不十分で、反省を求める」と指摘。市教委は「事案によって対応を素早く決定するようにしたい」と再発防止策を講じる考えを示した。 市教委によると、この生徒は1年生だった2017年12月ごろから不登校ぎみになり、保護者が学校に「生徒が同級生に無視されている」などといじめの存在を訴えていた。 市いじめ防止基本方針は、こうした申し立てがあった場合は「重大事態」とみなして調査をしなければならないとしているが、市教委は「登校再開など生徒への支援に重点を置いていた」として調査に着手しなかった。18年11月ごろに保護者から「このケ-スは重大事態ではないのか」との指摘を受け、19年1月に同調査会に調査や再発防止策などについて諮問していた。 7月の答申では、学校と市教委に反省を促すとともに、再発防止に向けた生徒のケアの充実や小中学校の連携強化、教職員の資質・能力の向上などを提言。小学校時代からあった同級生からのいじめが中学校の不登校の遠因になっている可能性が大きいなどと指摘していた。 調査結果を受け市教委は、▽生徒への日常の見守り▽支援が必要な子どもについて、小学校から中学校へ確実に引き継ぎができる方法の検討▽教職員向け校内研修会の拡充─などの対策を講じるとした。市教委の報告を受け、今後は加藤憲一市長が再調査の必要性などについて市人権施策推進委員会に諮問する。 神奈川新聞社 〔2019年12/11(水) カナロコ by 神奈川新聞〕

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多様な性と基準服 「多様な性」制服も対応を 浜松のLGBT団体、中学男女別規定に異議 市教委に要望へ 男女を問わず自由に組み合わせられる「基準服」を提案する鈴木げん代表=10日午後、浜松市役所 浜松市のトランスジェンダー(性別越境者)当事者らでつくる浜松TG研究会は10日、市立中学全48校を対象に実施した校則などの調査結果を発表し、全校が男女別に制服を規定していることに異議を唱えた。心と体の性別が一致しないなどのトランスジェンダーの生徒のため、スカートかズボン、リボンかネクタイを選んで組み合わせられる「基準服」の導入を求める要望書を近く市教委に提出する。 同研究会の鈴木げん代表(45)=同市天竜区=らが市役所で記者会見した。調査は9~11月、市への情報公開請求などで各校の校則や生徒指導の規定を収集した。全校が制服での登下校を規定し、47校は女子の制服をスカートに限定している実態を明らかにした。 30校は頭髪にも男女別の規定を設けている一方、トランスジェンダーら性的少数者(LGBT)の生徒に配慮し、本人の心の性別に合った制服を選べる学校は1校もなかった。下着の色を「白」などと定めるケースが10校あり、人権侵害の恐れもあると指摘した。 戸籍上は女性で社会では男性として生活する鈴木代表は「自分も我慢してスカートをはいていた。中学で制服に苦しみ、不登校になる子もいる」と訴え、制服の在り方の見直しを促す要望書を市教委に提出すると語った。 市教委の花井和徳教育長は同日の市議会一般質問で制服の見直しを問われ、「多様な価値観を尊重する社会の変化に対応するよう校則も見直されるべき」と答弁。生徒や保護者の意見を踏まえて校長が判断すれば変更可能との見方を示した。 静岡新聞社 〔2019年12/11(水) @S[アットエス] by 静岡新聞SBS〕

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教諭のどう喝で不登校 教諭「ニュースの逃走犯と一緒やで、お前」…中2不登校に 男性教諭から罵声を浴びせられるなどし、抑うつ状態に陥って登校できなくなったとして、京都府八幡市の市立中学2年の男子生徒が市を相手取り、約280万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことがわかった。提訴は11月27日。 訴状などによると、男子生徒は7月4日、校内で起こしたトラブルを巡り、生徒指導の男性教諭から別室に呼び出された。教諭からは、謝罪をせずに逃げたなどと怒られ、「ニュースで、逃走犯出てるの知ってんのか、お前。一緒やで、やってること」「立てや。立って話しせえ」などと顔を近づけて罵倒された。肩をわしづかみにされたり、椅子を壁に投げつけられたりした。生徒が泣いたため、叱責(しっせき)は数分で終わったが、指導は約50分間に及んだ。 生徒は数日後に「先生が怖い」と言って学校を休み、心療内科で不安抑うつ状態と診断された。現在も登校できていない。学校側は叱責の1週間後、校長が両親に謝罪した。 市教育委員会は「係争中のため、コメントは差し控える」としている。 〔2019年12/12(木) 読売新聞オンライン〕

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NPO法人キドックス 引きこもり理解へ 神栖で対話交流会 支援の在り方考える NPO法人キドックスの活動内容の説明をする同法人代表理事の上山琴美さん 引きこもりや不登校に関する理解を深めようと「ひきこもり・不登校/つながり・考える対話交流会in神栖」が7日、神栖市溝口の市中央公民館で開催された。鹿行地域を中心に、引きこもりの家族や関心を持つ市民らが参加。講話やグループ交流を通じて、支援の在り方を考えた。 講話には、保護犬の世話や里親探しを通じて引きこもりや不登校の若者を支援するNPO法人キドックス(土浦市)代表理事の上山琴美さんと、息子が約10年間引きこもり状態にあるHさんが登壇した。 上山さんは、引きこもりの若者が犬の世話をきっかけに立ち直った事例を紹介。「(引きこもりを)自分や家族のせいにしない人は支援が順調にいくことが多い」と、自立に向かいやすい人の傾向を説明した。家族についても「(引きこもり当事者に)かかりきりにならず、自分の人生を楽しみながらやっている人の方がうまくいく」と肩の荷を下ろすよう促した。 Hさんの息子は、クラス委員を務めたり、寝る間を惜しんで勉強や部活動に励んだりするなど学校生活に打ち込んでいたが、中学2年時のある日から不登校になってしまったという。Hさんは当時を振り返り「きのうまではできたじゃない。というふうに接してしまった」と後悔。「今思えばあれだけ頑張って、もう(心の)風船が割れそうだったんだと思う」と息子の当時の心境を思いやった。 それから数年、Hさんの働き掛けもあり、息子は信頼できる医師を見つけ、徐々に回復してきているという。現在はカウンセリングを受けながら、就労を目指していくつかの職場を見学しに行っている。Hさんは「みんな同じように、ではなく、いまある存在を大事にしなくてはいけない」とかみしめた。 講話後は支援団体の紹介や、引きこもりの現状などについて意見を交わすグループ交流会が行われた。(矢幡佳那子) 茨城新聞社 〔2019年12/11(水) 茨城新聞クロスアイ〕

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教諭のどう喝で不登校 「教諭のどう喝で不登校」と提訴 京都・八幡、中2生徒が市を 男性教諭からどう喝されて不登校になったとして、京都府八幡市の市立中2年の男子生徒(14)が、市に約275万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしたことが11日、分かった。 訴状によると、男性教諭は7月4日、校内でのトラブルを巡って男子生徒を呼び出し叱責。謝罪せず帰宅したとして「ニュースで逃走犯出てるの知ってんのか、おまえ。一緒やで、やってること」と罵倒したり、男子生徒が座っていた椅子を投げたりしたとしている。男子生徒は不安抑うつ状態と診断され、登校できなくなった。 八幡市教育委員会は「係争中のためコメントは差し控える」としている。 〔2019年12/11(水) 共同通信〕

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パラスイマーの一ノ瀬メイ選手。 クラブから門前払い…ハンディを背負うスイマーを立ち直らせた“ゴッド・マザー”の教え 現在日本記録を5つ保持し、東京2020パラリンピックのメダル候補として注目を集めているパラスイマーの一ノ瀬メイ選手。ノンフィクション作家の山田精機氏の著書『パラアスリート』ではそんな一ノ瀬選手の知られざるエピソードも詳細に描かれている。 2019年11月23日、24日「日本パラ水泳選手権大会」が開催された。500名を超えるパラスイマーが出場し、日本記録や大会記録が次々と更新された。 来年の2020東京パラリンピック気運が高まるなか、代表の座を争う競争も激しさを増している。東京パラリンピックのメダル候補の一人として注目される一ノ瀬メイ選手は、現在日本記録を5つ保持している。片腕のない一ノ瀬選手が飛び込み台に立つまでには紆余曲折があった。本稿ではその知られざるエピソードを紹介する。 ※本稿は、山田清機著『パラアスリート』の内容を編集したものです 目覚ましい活躍を見せる一ノ瀬メイ選手も様々な苦労を乗り越えて今に至っている。 「理由のないルールって嫌い」 2017年7月19日午前6時、近畿大学東大阪キャンパス。 降りしきるような蝉時雨のなか、水上競技部の部員たちが続々と屋内プールに集まってくる。プールサイドのいすに腰をかけていると、部員ひとりひとりが1メートルほどの距離まで近づいてきて、90度に腰を折る。 「お早うございます!」 こちらは何か悪いことでもしたかとドギマギしてしまうが、1955年創部という長い歴史をもち、入江陵介や寺川綾など数多くのメダリストを輩出してきた水上競技部伝統の挨拶だという。 3回生の一ノ瀬メイは体育会的な世界が初めてだったこともあり、当初、来客者全員へのマンツーマンの挨拶に馴染めなかった。 「私、理由のないルールって嫌いなんです。挨拶もそうやし、掃除だってなんで下級生だけがすんの、みんな使ってるやんって……」 新人のころに感じた上下関係やしきたりへの疑問を一通り並べ立てた後、一ノ瀬はこう付け加えた。 「マジで精神的に苦痛で、やめそうやった」 疑問の数々を山本晴基コーチにストレートにぶつけると、こんな答えが返ってきたという。 「日本社会がそうなんだから、大学の水泳部だけ違うやり方をしても社会に出たときに困るだけだ」 一ノ瀬が言う。 「なるほどなと思いました。体育会の人が企業から好かれるのは、だからなんやって。そういうことを知るのも大事かもって心のどこかで思っていたので、いまは納得しています」 一ノ瀬メイは、1997年にイギリス人の父親と日本人の母親のあいだに生まれたミックスである。生まれながらに右肘から先がない。 幼児のころから水泳を始め、中学2年で2010年アジアパラ競技大会(中国・広州)に出場し、50m自由形(S9)で銀メダルを獲得。2014年アジアパラ競技大会(韓国・仁川)では、銀メダル2個、銅メダル2個を獲得し、現在、パラの日本記録を4つ保持している。 その一方で、高校3年のときには全国高等学校英語スピーチコンテストに参加し、「障害って何?」というスピーチで全国優勝を飾った。 近畿大学の入学式でも新入生代表で挨拶をし、挨拶の最後に自分の好きな英語のフレーズ、“You don't have to be great to start, but you just have to start to be great.”を付け加えたが、日本語訳をしなかったこともあって、会場から「おーっ」とどよめきが起こったという。 門前払いからの渡英 一ノ瀬は小学校4年生の秋から1年間、イギリスのスカンソープという町の小学校に通っていた。母親のトシ美が、障害学を学ぶためにイギリスのリーズ大学大学院に留学したからだ。リーズ大学は障害学研究の世界的な拠点である。 渡英直前の夏休み、一ノ瀬は本格的な競泳の練習を始めようと、トシ美と一緒に京都のあるスイミングクラブの門を叩いている。だが、スイミングクラブは、なぜか一ノ瀬母子に門前払いを食らわせた。一ノ瀬が言う。 「受付の人が私の腕をちらっと見て2階に駆け上がったと思ったら、コーチらしき人を連れてきて、ダメやと。自分のことは全部自分でできるし、他の子と同じタイムで泳げるから、とにかく泳ぐとこ見てから決めてほしいと言ってもダメでした」 コーチらしき人物は、競泳のクラスではなく障がい者向けの特別クラスに入れと言う。トシ美が「そこは何のクラスですか」と尋ねると、「美容と健康のためのクラスです」という答えが返ってきた。 「障害者に競泳させるのは危ないと思ったんかどうか知らんけど、これはおかしいやろーって、泣きながらお母さんとバイクに2人乗りして帰りました」 しかし、一ノ瀬母子は並みの親子ではなかった。翌日、京都の弁護士会に相談に行き、件のスイミングクラブの対応が人権侵害に当たるか否かを、人権擁護委員会に調査してくれるよう依頼したのだ。弁護士が調査申請の書類を一緒に作成してくれた。 だが、調査を終えた人権擁護委員会の答えは、「人権侵害には当たらない」であった。一ノ瀬母子の目的は「おかしい」と声を上げること自体にあったから、結果は残念なものだったが、それ以上の深追いはしなかった。わずか10年前の出来事である。 イギリスに渡った一ノ瀬母子は、メイの父親グレアムの実家に寄宿することになった。一ノ瀬は家庭で英語を使っていたから英会話は得意だったが、読み書きはほとんどできなかった。 「普通の公立小学校に入ったんですが、日本と違って個を大切にしてくれる文化があって、メッチャ楽しかったんです。私は英語の教科書も読めなかったんやけど、英語と算数だけは、学年に関係なく能力別のクラス分けになっていて、私、英語は最初3年生のクラスに入って、1年間で6年生のクラスまで上がったんです」 年中行事にはタレントショーやディスコイベントなどもあって、誰もが何らかの形で活躍できる場面が数多く設けられていた。そして、何かに秀でた生徒のことを素直に評価する雰囲気が、生徒のあいだにも浸透していたという。 「日本で、水泳大会で優勝したとかいうと、すぐにあの子自慢してるとか言われるけど、イギリスではすごいねってみんなが言ってくれるんです」 パラリンピック発祥の地であるイギリスでさえ、障がい者に対する差別やいじめは存在したが、対処の仕方が日本とはまったく違った。 あるとき、一ノ瀬の同級生の女子が右腕のことをからかった。同級生の発言を聞きつけた教師が校長に報告すると、校長自ら解決に乗り出してきたという。 「からかった子に反省文を書かせて、私に読ませるんです。ここが納得できないって言うと、その部分を書き直させて、また私に読ませる。そういうやり取りを何度も繰り返すのです。反省文って、相手のことを本当に考えないと書けないでしょう。表面的に謝らせるんじゃなくて、ものの見方を根本的に正すんです」 スイミングクラブの対応も、日本とはまるで違った。腕の障がいではなく、あくまでもタイムを基準にしてコースを決めてくれたのだ。パラの競技人口もはるかに多く、一ノ瀬は子どもながらに、いつか日本のパラの世界をイギリスのように変えていきたいという夢を抱いた。

一年後、日本の元の小学校に戻ったが、一ノ瀬は完全に浮いた存在になってしまった。 「いまになって、メッチャ自己主張が強くなって帰ってきたんやと思うけど……」 浮いた状態は地元の公立中学に進学した後も続き、一ノ瀬はついぞ中学校に馴染むことができなかった。そして、陰湿ないじめに遭うことになる。 同じクラスの女子が、一ノ瀬の腕のことをからかう文章をSNSで拡散したのだ。友人たちが教師に知らせ、教師の立ち合いのもと、一ノ瀬と拡散した女生徒のあいだで話し合いがもたれた。一ノ瀬がそれを希望したのだ。 女生徒は、一ノ瀬が自分の友達を取ってしまったとか、水泳で世界遠征をしているのが羨ましかったとか、要するに一ノ瀬を妬んでいたことを告白したが、それでも一ノ瀬は女生徒を許さず、徹底的に糾弾した。 「私のことを悪く書こうと思ったとき、腕しか悪いところが見つからんかったって言われて、一瞬褒められてんのかと思ったけど、私、気が強かったんで、なんでそんなことしたんってメッチャ言ったら、その子、不登校になってしまったんです。いまは悪かったなって思います」 当事者同士を和解させることに主眼を置く日本の教育と、差別について徹底的に掘り下げさせるイギリスの教育。日本のやり方は、結果的に遺恨を残すことになってしまった。 個人モデルと社会モデル 京都市立紫野高校に進学した一ノ瀬は、この学校で初めて、自由な空気を吸うことになった。作家の綿矢りさを生んだ紫野高校には制服がなく、ハロウィンの日には生徒も教師も(全員ではないが)仮装して登校する伝統があるという。 高校時代の友人・中村有沙によれば、一ノ瀬は「紫野のヒーロー」だった。 「メイちゃん自身が障がいのことを引け目にも何とも思っていなかったので、私、出会ってから一カ月近く、メイちゃんの右腕が短いことに気づかなかったんです」 3年生のとき、一ノ瀬が全国高等学校英語スピーチコンテストで優勝したことはすでに述べたが、その凱旋スピーチが学校の中庭で行なわれると、たくさんの生徒が集まった。校舎の窓からも何人もの生徒が身を乗り出して一ノ瀬のスピーチに聞き入った。 「あれは、メイちゃんがパラに関心をもってもらうために、3年間いろんなことをやってきた結果だったと思います」 スピーチのタイトルは「障害って何?」。スピーチのなかに、以下のフレーズがある(原文は英語)。 「私はイギリスで、障害におもにふたつのモデルがあることを知りました。個人モデルと社会モデルです。個人モデルはその人の障害の問題を個人的な能力の問題だとする考え方です。 (中略)社会モデルは、イギリスではよく知られるようになってきた考え方で、障害を生むのは個人の機能的な問題ではなく、社会が障害をつくり出しているのだという考え方です」

一ノ瀬は例のスイミングクラブでの一件を引き合いに出しながら、十分に泳ぐ能力のある自分が、そのスイミングスクール(=社会)によって障がい者にされたのだと述べている。 実は、この個人モデルと社会モデルという概念は、トシ美がリーズ大学で学んできたものだった。おそらく中村たち級友から「マミー」と呼ばれて親しまれていたトシ美こそ、一ノ瀬の強気な生き方に大きな影響を与えたゴッド・マザーに違いない。そんな予想を立てて、トシ美に取材を申し込んだ。 トシ美がインタビュー場所として指定してきたのは、京都のバーガーキング・河原町三条店であった。“バーキン“を指定するところからして、タダ者ではなさそうだ。 「うーん、メイは、ひと言で言うと適当な子ですね(笑)」 バーキンに現れたのはショートカットで目の大きな、意外に小柄な女性だった。どこか飄々とした雰囲気がある。トシ美はなぜ障害学を学ぶことにしたのだろう。 「そりゃ、障がいのある子を産んだからですよ。京都市障害者スポーツセンターで出会うお母さんたちはみんな、センターの中では何も感じないでいられるのに、一歩外に出て子どもと一緒にバスに乗ると、ごめんなさいごめんなさいって謝ってばかりなんです。いったい障がいって何なのか? それをハッキリさせたかったんです」 「障害って何?」。まさに、一ノ瀬のスピーチのタイトルそのものである。 「でも、メイの理解はまだまだ薄っぺらいと思いますよ(笑)。個人モデルはメディカルモデルともいうんですが、障がいを医療の対象と考える。悪いのは障がいをもっている人であり、悪い部分は治せばいいと。 一方の社会モデルは障がい者本人に原因を求めず、本人はそのままでOK。その人が障がい者であるのは社会に問題があるからであって、社会が変われば障がい者ではなくなると考えるんです」 一ノ瀬を描いた本、『私が今日も、泳ぐ理由』(金治直美著・学研プラス刊)には、一ノ瀬の右腕を見た通りすがりの人が、「iPS細胞があるから大丈夫や」と声をかけてきたというエピソードが出てくる。まさに、個人モデル=メディカルモデルを象徴する発想だ。 「大切なのは、健常者と障がい者の混じり具合だと思いますよ。日本の障がい者はマージナル(周辺的)な存在ですが、他の国では一緒に生きている感じがします。障がい者を特別な目で見ない。 日本は特別支援学校をつくって分けてしまったでしょう。メイがよく、支援学校の子との交流会ってなんか変だって言っていたけれど、最初に分けておいて、後から交流させるなんておかしいじゃないですか」 理想は、障がい者とビールを飲んで語らう関係 トシ美は、社会モデルという概念を社会学者・石川准(現・静岡県立大学国際関係学部教授)の書籍で知ったという。石川は長瀬修との共著『障害学への招待』(明石書店刊)によって、日本に初めて障害学を紹介した研究者である。静岡県立大学に石川を訪ねることにした。 「日本には『障がい』というひとつの言葉しかありませんよね。しかし、障害学ではdisabilityとimpairmentという言葉を厳格に使い分けるのです」

石川によれば、障害学におけるdisabilityは「その人が直面している社会的な困難」を指し、impairmentは「見えない、聞こえない、手足が動かないといった心身の障がい」を指す。そしてdisabilityは、impairmentと環境の不整合から生じると考える。 「disabilityは、impairmentと“環境にある障壁“との掛け算だと考えると、わかりやすいと思います」つまり、impairment×障壁=disabilityだとすると、impairmentか障壁のどちらかがゼロになれば、disabilityはゼロになる。そして、個人モデルはimpairmentのほうをゼロにしようと考え、社会モデルは障壁のほうをゼロにしようと考える。

「個人モデルでは個人にリソースを投入して、自助努力とサポートによって障がいを克服せよと言う。克服したら雇用してあげますよと。あるいは、特別支援学校に通っている子でも、障がいが軽度で親が通学をサポートするなら普通校に通ってもいいですよというわけです。 日本の普通校では長いあいだ、本人と家族の努力だけでやっていけるような障がい児だけを受け入れてきました。私はそれを“認定健常児“と呼んできましたが、社会モデルの浸透はまだまだこれからです」 国連障害者権利委員会の委員(現在は副委員長)でもある石川は、こうした日本の教育現場の現状を、「国連が定めた障害者権利条約から見たらとんでもないこと」だと言う。 「日本の学校はみんなに同じことをさせようとして、個別性に対応しませんね。第二次産業が中心の時代は誰もが同じであることに意味があったかもしれませんが、多様性尊重原則が大切なこの時代に、日本の教育は産業分野ばかりでなく、障がいの分野にも影を落としているのです」

石川はこう続けた。 「障がい者のもっている能力を最も低く決めつけるのは、もしかすると学校や病院など、障がい者と専門にかかわっている機関かもしれません。専門機関だからこそ、あなたはこういう障がいがあるからこれはできませんよと決めつけるのです。 実は、障がい者とのかかわり方において一番大切なのは、そうした決めつけをせず、まさに戸惑いながらも建設的な対話を重ねていくことではないかと私は思っているのです」 自身、全盲者である石川は、 「(障がい者と)一緒にビールでも飲みながら語り合うのが一番いいですね」 と言って、穏やかに笑った。 静岡県立大学の緑豊かな美しいキャンパスを歩きながら、私は頭の中の霧が晴れていくのを感じた。 山田精機 〔2019年12/11(水) PHP Online 衆知〕

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小中一貫教育の問題点 「小中一貫」効果を疑問視 統合計画の二宮町で専門家講演 神奈川県二宮町教育委員会が町立小中学校5校を小中一貫学校2校に統合する計画を巡り、小中一貫教育の問題点について考える講演会が8日、同町内で行われた。町教委が強調する一貫教育の効果について、専門家は「科学的根拠はない」とした上で「児童の自己肯定感が低くなる傾向がある」と指摘、教育上の効果を疑問視した。小中学校の統廃合には、「学校がなくなった地域のコミュニティーは一瞬で失われる」と警鐘を鳴らした。 小中一貫教育によるメリットやデメリットについて理解を深めようと、教育関係者ら町民有志による実行委員会が主催した。学校統廃合の問題に詳しい和光大学の山本由美教授の解説に、約40人が耳を傾けた。 小中一貫学校のうち校長を1人のみ置く義務教育学校は、2015年の学校教育法改正により制度化。18年度で全国82校(県内2校)が設置されるが、二宮町と同様に人口減に苦しむ地方で“縦の統廃合”に踏み切る例が多いという。 茨城県内では計9校の小中学校が1校に統合され、広大な通学圏を20台のスクールバスでカバーするケースも。国の財政誘導もあり、山本教授は「小中一貫教育が学校再配置の口実になっている」と指摘する。 町教委は進学時にいじめや不登校が増える「中1ギャップ」の解消を一貫教育の目的に挙げるが、山本教授は「中1の不登校などの問題は小学校高学年から潜在化していたもの。中1ギャップに科学的根拠はない」と疑問視した。 一方、山本教授は、自身も参加した研究グループが13年に全国の一貫校と一般校の子ども計約9千人に実施したアンケート結果も報告。一貫校の小学4~6年生は一般校の児童より「自分自身の能力への自信」が低かったが、中学3年になると両者の差は解消されたという。 原因として、小学校では高学年の児童がリーダーシップを発揮することで自らの自信につながるが、中学生もいる一貫校では活躍の場がないとした。山本教授は「小学校高学年は自分に夢を見る時期。成長するにつれ現実を知るが、この時期に築かれた自信がベースとなる。最初からネガティブなのは、成長する上で問題」と強調した。 町教委が1学年1クラスの単級化の解消を統廃合の理由に挙げていることに対しても、「学校規模と教育的効果に相関関係はない」と指摘。一貫校では小中の教員が連携するメリットもあるとしながらも、「学校の存在は地域コミュニティーで何よりも大事。単純に学校の規模だけで統廃合を判断してはいけない」と警告した。 神奈川新聞社 〔2019年12/11(水) カナロコ by 神奈川新聞〕

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元農林水産事務次官息子刺殺事件の裁判員裁判の初公判 妻涙声で「刑を軽くしてください」元次官息子刺殺 東京都練馬区の自宅で長男熊沢英一郎さん(当時44)を刺殺したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の初公判が11日、東京地裁(中山大行裁判長)で開かれた。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は長男の家庭内暴力から殺害に至ったと指摘。妻宛てに書いた「これしか他に方法はないと思います」と長男殺害をほのめかしていた手紙も読み上げられた。     ◇  ◇  ◇ 熊沢被告は黒いスーツに青色のネクタイ姿で出廷。罪状認否ははっきり応じたが、やつれた様子だった。 冒頭陳述によると、長男は中学時代にいじめを受け、母親に家庭内暴力を振るった。大学進学後は1人暮らしを始めたが、事件1週間前に実家に戻った。1人暮らししていた家のゴミをめぐり立腹し、被告に暴力を振るった。被告は長男を恐れ、妻と2階の寝室にこもった。検察側は事件直前、被告がインターネットで「殺人罪」や「量刑」を何度も検索した履歴があったとし、計画性を主張した。凶器の包丁は農水省の治水事業の記念品だった。 弁護側は長男が統合失調症やアスペルガー症候群と診断されていたと明かし「長年、必死で長男を支えていたが、暴行を受けて殺されると思い、とっさにやむを得ず刺してしまった」と主張した。 検察側は被告が事件前、原稿用紙に書いた妻宛ての手紙を読み上げた。「これしか他に方法はないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」。 証人尋問では弁護側証人として被告の妻が長男が中学2年~大学時代の7年間にわたり家庭内暴力を受けたと証言。被告が長男が住む家のゴミ出しをしたり、持病の薬を届けていたが、事件1週間前、被告が長男から激しい暴行を受けた。「(息子は)『殺すぞ』以外は言葉を発しなかった。本当に殺されると思いました」。 妻は、長男の妹は兄が原因で縁談が破談となり、数年前に自殺したと証言。妻も昨年12月に自殺を試みたが未遂だった。事件前に自殺未遂について被告に伝えると、原稿用紙の手紙を渡された。「長男のことを本当に一生懸命やってくれた。刑を軽くしてください。お願いします」。被告はギュッと目をつぶっていたが、妻が涙声で減刑を訴えると、思わず顔を伏せた。 事件後、被告が川崎市の私立カリタス小の児童ら20人殺傷事件に触れ「事件を知り、長男が人に危害を加えるかもしれないと思った」と供述したと報じられたが、公判では言及はなかった。【近藤由美子】

◆元農水次官息子刺殺事件 6月1日午後3時15分ごろ、熊沢被告は自宅で英一郎さんの首などを包丁で多数回突き刺し、失血死させた。英一郎さんは、いじめをきっかけに中学2年から不登校となり、家庭内暴力を始めた。10年以上前に実家を出たが、5月下旬から再び同居すると暴力が再開。熊沢被告は5月26日ごろ、妻に英一郎さんへの殺意を打ち明けていた。

◆8050問題 高齢の親が無収入の引きこもり中高年の面倒を見続ける中、親が要介護者となったり、経済的に苦しくなるなどの社会的問題。「8050」は双方の年代を意味し、大阪府豊中市社会福祉協議会福祉推進室長の勝部麗子氏が名付けた。 〔2019年12/13(金) 日刊スポーツ〕

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第12回子供の心を考える都民フォーラム 子供の心を考える都民フォーラム2/1、参加者500名募集 第12回子供の心を考える都民フォーラム 東京都立小児総合医療センターと東京都福祉保健局は2020年2月1日、イイノホール&カンファレンスセンター4階ホールにて「第12回子供の心を考える都民フォーラム」を開催する。参加無料。申込締切は2020年1月23日(必着)。 東京都では、発達障害や児童虐待、いじめ、ひきこもりなど、子どものさまざまな心の問題に関わる地域の関係者などを支援するため、2008年度から「子供の心診療支援拠点病院事業」を実施しており、その一環として都民向けに「子供の心を考える都民フォーラム」を開催している。第12回を迎える今回は、「子どもの心と新しい学びの場」というテーマで、従来の教育システムとは異なる「学びの場」について考える。 フォーラムは2部制。第1部では、不登校や学習障害をはじめとする発達障害などのため、地域における単独の教育機関では対応できない子どもたちの学習を支援する「新しい学びの場」について、地方行政、通信制学校、地域の民間学習支援に関わる者が登壇し、それぞれの視点から議論する。第2部では、第1部の演者全員によるディスカッションを行う。 対象は、都内在住・通勤・通学をしている高校生以上。申込みは、Webサイトおよびはがきにて受け付けている。締切りは2020年1月23日(必着)。定員は500名(先着順)。定員を超えた場合は、締切りより早く受付を終了することがある。すべての申込者に対して、受付票を締切後おおむね1週間程度ではがきにより送付する。参加無料。 なお、当日は専門業者に委託し、無料の託児スペースを設置。対象は、生後3か月から就学前の子ども。定員は20名(先着順)。東京都立小児総合医療センター医療連携室にて電話で受け付ける。申込期間は2020年1月6日から17日で、受付時間は平日午前9時から午後5時。

◆第12回子供の心を考える都民フォーラム 日時:2020年2月1日(土)13:30~16:30 会場:イイノホール&カンファレンスセンター4階ホール(東京都千代田区内幸町2丁目1-1飯野ビルディング) 対象:都内在住・通勤・通学をしている高校生以上 募集人数:500名(先着順) 締切:2020年1月23日(木)必着 ※定員を超えた場合は、締切りより早く受付を終了することがある 参加費:無料 申込方法:Webサイトまたははがきにて申し込む ※すべての申込者に対して、受付票を締切後おおむね1週間程度ではがきにより送付する

<託児> 対象:生後3か月~就学前の子ども 募集人数:20名(先着順) 申込期間:2020年1月6日(月)~17日(金) ※受付時間は平日9:00~17:00 〔2019年12/12(木) リセマム《リセマム 桑田あや》〕

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子どもの居場所を大学キャンパス内に 不登校の小中学生、大学が「居場所」になるのか 筑紫女学園大学の体育館で、大学生と一緒にバスケットボールやバレーボールなどを楽しむ不登校の小中学生 福岡県太宰府市にある筑紫女学園大学。平日の昼間に大学の体育館をのぞくと、子どもと大学生、大人が一緒にボールで遊んでいた。自由な雰囲気でワーワーと盛り上がっている。子どもたちは、いわゆる不登校の小中学生。だが、「不登校」という言葉につきまとう暗いイメージはなかった。 この記事の写真を見る 筑紫女学園大学は、太宰府市教育委員会と連携して、不登校の子どもの居場所づくり「キャンパス・スマイル」事業を今春スタートした。同事業は、太宰府市内の小中学生を対象に、学校を休みがちな子どもの居場所を大学キャンパス内に作ろうというもの。学内の研修を受けて認定された約80人のスマイル・サポーターが、子どもの伴走者として一緒に活動する。 同大には、教員や幼稚園の先生、カウンセラー、ソーシャルワーカーなどを目指す学生がいる。彼女たちにとって、子どもと接する機会は学びとなる。サポーターの1人は「私が中学生のとき、大学生のお姉さんたちが学校に来て一緒に過ごしてくれたことで救われました。だから、今度は私がそんな存在になりたい」と活動に加わった。

■不登校の小中学生は増加の一途 文部科学省によると、不登校(年間30日以上欠席)の小中学生は2018年度に全国で約16万5000人となり、年々増えている。不登校生の6割ほどが90日以上欠席し、長期化の傾向がある。全国の自治体の約6割は、不登校の子どもが通う教育支援センター(適応指導教室)を設置している。 太宰府市では、登校したくでもできない子どもたちが通える「つばさ学級」を開設。小学4年生から中学3年生までを対象とし、今は18人が在籍している。月曜から金曜まで学習・体験活動があり、学校長が認めた場合は学校の出席日数として扱われる。 キャンパス・スマイルは週2日開催。つばさ学級から月に1日8~10人が来るほか、自宅から通う子が7人いる。来る日と滞在時間は自分のペースで選択できて、子ども1人に2人のサポーターがついてゲームやスポーツ、勉強など好きなことをする。 この日、キャンパス・スマイルに参加していたのは、つばさ学級の小中学生9人。大学の食堂で昼ご飯を食べた後、本人たちの希望に応じて体育館チームと図書館チームに分かれ、サポーターと楽しそうに過ごしていた。 同行していたつばさ学級の教員は、こう話す。 「不登校のきっかけは、いじめとかではないんです。イライラをコントロールできずに先生や友達とトラブルになったり、学校の大人数の前では自分を表現できずにかたまっちゃったり。 つばさでは一人ひとりに寄り添い、安心感を大切にしています。対人が苦手な子には『例えば、こういうときはどうしたらいいと思う?』『相手はどう感じるかな?』と問いかけたり、毎週水曜はチャレンジの日として、できれば自分の学校に登校しようと提案したりしています。でも、決して無理強いはしません。子どものエネルギーが回復したら、歩き出してくれるとわかっているから」 かつての教え子は、高校を転校しながらも卒業して大学生になった。「つい先日、不登校児に関わるボランティアをしたいと連絡をもらいました。『僕はあの中学の生活を大事に思っている』と言ってくれて、うれしかったです……」と目を細める。 事業を担当する筑女大の大西良准教授が、子どもに関わる活動を始めたのは10年ほど前。夜間に徘徊していた女子中学生に勉強を教えてほしいと、保護司から依頼されたことがきっかけだった。 満足にご飯を食べたりお風呂に入ったりしていない子どもにも出会い、「居場所」が必要と痛感。大学生と一緒に、子ども食堂や学習支援、生活支援などの場を作ってきた。 昨年、大学内の子ども食堂に教育委員会の職員が見学に来て、「大学で不登校の子どもたちを支援できるのでは」と奔走したことが、キャンパス・スマイル事業の実現につながった。

■大学が子どもたちの居場所となる 「ここ数年で日本の教育界は大きな方向転換をしました。以前は不登校になると学校へ戻ることが第一でしたが、今は社会に出ていけるように支援する方向になっています」と大西さん。 「キャンパス・スマイルのおかげで学校に戻れたと報告してもらったこともあります。もちろんとてもうれしい。ただ、無理して学校に復帰しなくてもいい。子どもがのちのち自立して、社会で生活していくことが大切なんです。まずはここに来てくれることがありがたい。大学が子どもたちの居場所となり、休息と活動でエネルギーをためて、自分で動き出すのをサポートしたい。 大学生が相手なら身近なお姉さんのように感じて、自分の趣味や思いを話しやすく、少し先の自分のことを考えるきっかけにもなっているようです。これからも教育委員会と連携しながら、よりよい取り組みを広げていきたいです」 佐々木 恵美 :フリーライター・エディター 〔2019年12/13(金) 東洋経済オンライン〕

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高校生ビジネスプランコンテスト ビジネスプランコンテスト 通信制高校の生徒2人に表彰状【佐賀県】 高校生が自由なアイデアでビジネスプランを提案するコンテストで、県内で唯一、ベスト100に入賞した佐賀北高校通信制の生徒2人に表彰状が送られました。 表彰されたのは、佐賀北高校通信制の上村裕香さんと伊東布沙恵さんです。2人は、今年7月から行われた高校生ビジネスプランコンテストで不登校の生徒や通信制の生徒らが勉強しやすいよう学習だけに特化した動画配信サービスを提案し、全国から集まった約3800件のエントリーの中から、県内で唯一ベスト100に入賞しました。 上村裕香さん:「アンケートを実際に取って、生徒たちが抱えている問題点を自分たちでどのように解決していけばいいのかというのを考えるきっかけになったと思います」 佐賀北高校は、生徒たちが課題解決能力を養えるよう、進んで学べる学校づくりに取り組みたいと話していました。 サガテレビ 〔2019年12/13(金) 佐賀ニュース サガテレビ〕

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専門家は語る 小島貴子×斎藤環 専門家は語る「100万人のひきこもりは“犯罪者予備軍”ではない」小島貴子×斎藤環 精神科医の斎藤環さんとキャリアカウンセラーの小島貴子さん(撮影:藤澤靖子) 2019年6月1日、東京都練馬区で元官僚による長男刺殺事件が発生した。46歳の長男はひきこもり傾向にあり、家庭内暴力もあったという。事件の4日前には神奈川県川崎市で、登校中の小学生ら20人が死傷する児童殺傷事件が起きていた。練馬区の事件は、川崎市の事件を知った容疑者が「(長男も)他人に危害を加えるかもしれない」と危惧して殺害に及んだと報じられている。ひきこもりの長期化、高齢化が深刻度を増すなか、親はどうすべきなのか。事件直後にひきこもりの現状に詳しい専門家の精神科医の斎藤環さんとキャリアカウンセラーの小島貴子さんが、そのヒントを探った記事を再掲する。(構成=古川美穂 撮影=藤澤靖子)

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◆自責と他責の悪循環のなかで 小島 私は就労に困難を抱える若者や中高年の支援に長年携わってきたので、今回の事件で「ひきこもり」という視点からのコメントをあちこちから求められます。でも“犯罪者予備軍”的な感覚でいたずらに危機感を煽るようなものもあり、お断りすることも多いのが現状です。 斎藤 こうした事件が起きたときに、最初にするべきは被害者への追悼と、家族への寄り添いです。ところがそれもせず、川崎の事件では犯行の所要時間をストップウォッチで計ってみせるなど、首をかしげざるをえないような報道も多いですね。 小島 はい。事件をショーのように消費している番組や記事も見受けられます。被害者の視点や再発防止の観点も欠けている。 斎藤 一般に日本のマスコミは少しでも「非社会」的なものを嗅ぎ取ると、すぐ「反社会」に結びつけようとする傾向があります。この場合は「ひきこもり」と「犯罪」。たとえば川崎の殺傷事件では、「容疑者の部屋でテレビとゲーム機が発見された」と速報テロップまで入りました。 小島 今どきテレビとゲーム機なんてどこにでもありますよね。 斎藤 オタクだと言いたかったのでしょうが、自室に大量のビデオを所有していた宮崎勤の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の文法をなぞっているだけです。私はむしろ51歳の部屋なのに何もなさすぎると感じました。娯楽で身辺を固める経済的な余裕すらなかったのではないか。 小島 何でも「ひきこもり」とひとくくりにして論じてしまうのも疑問ですね。川崎事件の容疑者と、練馬事件の被害者の方にさほど共通点はありません。しかも両者ともかなりアクティブな一面もあって、私や斎藤先生が支援の現場で出会うような、純粋なひきこもり事例とは少し違うとも感じましたし。 斎藤 私が今回のことで強調したいのは、「家庭内暴力」の延長線上に「通り魔的な暴力」があるわけではないということです。このふたつは方向性がまったく違う。現在のひきこもり人口は約100万人という内閣府の統計があります。しかしそれだけの当事者がいながら、明らかにひきこもりの人がかかわったという犯罪は数件しかない。特に無差別殺人のような重大犯罪は今まで見たことがありません。ひきこもりは決して犯罪率が高い集団ではない。 小島 同感です。私が直接知る限り、いわゆるひきこもりの方は総じて攻撃的ではなく、小動物のようなおとなしい印象の人が多いですね。家庭内に限って暴言や暴力をふるうケースはときどきありますけれど。 斎藤 私の統計でも、ひきこもりの約1割には家庭内暴力が見られます。あまり報道されませんでしたが、今回の川崎事件と練馬事件の間に福岡で、息子が母親と妹を刺して自殺するという事件がありました。もし犯罪の増加を懸念するならば通り魔のような無差別殺人ではなく、福岡の事件に近いような無理心中や、家庭内暴力による親殺し・子殺しのほうでしょう。 小島 犯罪の危険を煽り立てるような報道や無責任な世論は、そうした方々を追い詰めることにもなりかねません。実際、父親が息子を殺害した練馬事件は、川崎事件の報道が引き金のひとつと言われています。 斎藤 その通りです。 小島 練馬の事件では殺害された長男の方のSNSを見て、心の悲鳴を感じました。ご本人は家庭内暴力をふるい、ネットではゲームにのめり込みながら父親の地位や資産をひけらかす傲慢なキャラクターを演じている。しかし言外に「助けて」とSOSを叫んでいるようにしか見えませんでした。 斎藤 家庭内暴力をふるう人の心の底にあるのは、通常「憎しみ」ではなく「悲しみ」です。暴力によって自らも傷つき、自分を許しがたく感じる一方で、しかしそのような自分を育てたのはやはり親なのだという、自責と他責の悪循環のなかにいる。家庭内暴力を治療していく中で、ほとんどすべての人が「自分は親に迷惑をかけてきたダメ人間だ」と告白します。これもまた、彼らの本心なのです。

◆楽園に見えても本人は地獄 小島 私が斎藤先生と初めてお会いしたのは、10年ぐらい前のあるシンポジウムでした。当時すでに40代ぐらいのお子さんの「ひきこもり」に悩む高齢の親御さんたちが参加なさっていて。今後この問題はさらに増えていくだろうと予感しました。 斎藤 当時の「7040問題」(70代の親が40代の子と同居生活を送ること)が「8050問題」にスライドしていった。今になって「高齢化」と騒がれていますが、ひきこもりは20年、30年と継続するケースもざらなので、これは予測される事態でした。 小島 就労支援を通して私が感じているのは、ひきこもり問題の深刻化は個人の責任にできないということです。たとえば「絶対に働かなければならない」という社会の強迫観念的な圧力が強いと、働けない人に新たな苦しみをもたらしてしまう。 斎藤 そうなのです。ひきこもる最初の一瞬は個人の意思かもしれません。しかしその後は意思とは関係なく、親の思惑やプレッシャーなどさまざまな要素が相まって悪循環を作り、本人が抜けたくても抜けられないという構図ができてしまいます。 小島 親はたいてい「育て方が悪かった」と自分を責めます。しかし単に個人的な子育ての失敗なら、その数が100万人にも及ぶはずがない。原因は社会にもあります。同調圧力が厳しくなったことや、核家族化により子育てが密室化して、互いの逃げ場がなくなったこと。こうした社会背景の影響も見逃せません。 斎藤 ひきこもりはどんな家庭でも一定の条件が揃えば起こりうる「現象」です。それなのになぜ個人が叩かれるのかというと、みんな自己責任だと思っているから。自ら勝手にひきこもり、親の作ったご飯を食べ、毎日が日曜日だと。「俺もできるものならひきこもりたいよ」という羨望の声を耳にすることもあります。 小島 おそらく、「自分たちは毎日苦しくてもがんばって働いているのに、お前は楽をしてずるい」という感覚でしょうね。生活保護バッシングにも共通するような。 斎藤 そうですね。羨望というより、「ずるい」という感じ。世間だけでなく親の認識にも歪みがあって、私がひきこもりの親の会に行くたびに「楽園」という言葉を聞くのです。「うちの子は楽園にいる」と。でもそれは違う。動きのない一種の無風状態ではあるけれど、全然楽園ではありません。楽しそうにひきこもっている人なんて見たことがない。孤立して、不安や焦燥、孤独感の中で、明るい展望も自己肯定感も持てず、本人はすごく苦しい状態です。

◆脅しの言葉で追い詰めないで 小島 それにしても、ひきこもっている方が100万人もいるというのに、たとえば不登校の延長で働けない人たちの「社会での生き方のモデル」が一切見えてこないのは問題ですね。 斎藤 おっしゃる通りです。 小島 本当は世の中には生きる道がいろいろあり、キャリアの形もひとつではありません。もちろんこんな不安定な世の中で、親御さんも自分は老齢になるし、年金は下がるし、なんとかしなくてはと思う不安や焦りはわかります。しかしもう少し多様性をもって寛容に接してもらえれば、と思うことも多いのですが。 斎藤 人間にはまず安全な居場所が必要で、それが外へ踏み出す土台になります。しかし残念ながら、放っておいたら甘えて働かない状態に安住してしまう、と考える人は多い。だから「働かざる者食うべからず」と、脅しの言葉で本人を追い詰めてしまうのです。 小島 就労支援の現場でも実感します。働けという「脅しの会話」をしている間は決して「問題解決のための会話」に移行できませんね。 斎藤 そこが理解されていない。「働かなくても生きていける」と思ったときに、初めて就労意欲がわいてくるというパラドックスがあるのです。しかし親も世間も、「働かなければ立ちゆかない」という不安を子に与え続けなければと思い込んでいる。 小島 家庭での対応の限界もあると思います。いじめで不登校が長期化したり、人間関係や労働環境のせいで体や精神を病んだり。そうなれば誰にも会いたくない、外に出たくないとなるのは人間として当たり前。それが長期化した場合、家族の中での解決はなかなか難しい。専門家の手を借りることも必要です。 斎藤 その際に気をつけてほしいのは悪徳支援業者です。一番危険なのは拉致監禁タイプ。古くは戸塚ヨットスクール、長田塾、アイ・メンタルスクールなどがありました。今たくさんの業者が参入してきているのですが、なかには暴力的な支援で提訴されているところもあります。初期費用を提示しないとか、「このまま放っておくとお子さんは犯罪者になります」などと脅してくるところはまずやめたほうがいいでしょう。 小島 地域にどんな支援サービスがあるか、また専門医のいる医療機関などの情報も大切ですね。本来はもっとさまざまなバリエーションの公的支援など、社会保障の中で補っていかなければいけないのですが。 斎藤 はい。本当はひきこもりの子が成人して以降は、家族だけの責任で見るべきではないと私も考えています。ただ、「このままでは年金も限界だから、70歳まで働け」などと言っている政権に、ひきこもりに関する公助はあまり期待できません。とりあえず、わが子との向き合い方を考えるというところから始めるしかないですね。

◆介護虐待を避けるためには 小島 私が長年かかわっているある地域の支援活動で、子の就労を焦らせないように親御さんのカウンセリングを続けていたら、半年ぐらいして「本人とお金の相談ができました」と言われたことがあります。 斎藤 少しずつ会話できるようになってきた時点で、お金の話を切り出したわけですね。 小島 はい。親が子どもに包み隠さず貯金を見せて財政状況を話したら、子どものほうからも「こっちはこれだけ貯金がある」と。それで「お父さんとお母さんは家を売ってマンションに移ればいい。僕とは一緒にいたくないだろうから、自分はもし借りられるなら1Kのアパートに住む」と、子どものほうから提案が出て、親はびっくりしていました。 斎藤 ひきこもっている本人も、自分なりにいろいろなことを考えているのです。でも、働くかどうかにばかり親がこだわっていると、子どもが考えていることが見えてきません。 小島 働けといっても、すぐに働ける場所もないわけですからね。 斎藤 はい。だから結局いつも議論と尋問になってしまい、話が進まない。でも落ち着いて丁寧にお互いの言い分を聞き合っていくだけで、いろいろなことがわかるし、解決の糸口が見えてくることもあります。 小島 親が少し弱ったふりをして、子どもに手助けしてもらうのも、きっかけとしてはいい方法ですね。 斎藤 親はだいたい上から目線で叱咤しますから、子どもも受け入れられない。そうではなくて、子どもに何か頼んだり、助けてもらう。高いところにあるものを取ってもらうのでもいいし、親が苦手なパソコンを代わりに操作してもらうのでもいい。仕事としてではなく、あえてその都度お願いしてやってもらい、やってもらったらお礼を言うことです。 小島 お礼や挨拶、たわいない世間話。そういう毛づくろいのような会話が最も大切であり、最初の一歩だと、先生はおっしゃっていますね。 斎藤 コミュニケーションにおいて、目的のないおしゃべりというのは非常に重要です。 小島 今後、親が高齢化して体力的につらくなったとき、もし子どもを外に出すことが難しければ、デイサービスやショートステイなど介護保険を使って、親を外に避難させるということも必要になってくるのでは。 斎藤 家庭内暴力がある場合は特に、70代、80代の親御さんは別居も視野に入れて考えたほうがいいと思います。自分が介護される立場になることを考えていない親御さんもけっこう多いのです。しかしあえて言いますが、その状態で親が要介護になってしまったら、間違いなく介護虐待が起きてしまいます。 小島 どの段階で福祉に移行するのか。そういうことも含めて親子で話し合えるといいのですが。ファイナンシャルプランナーなど、第三者の専門家を入れることができれば、また違うと思います。 斎藤 話し合いをしないまま、最後は心中未遂のようになり、出頭して服役したケースを2件知っています。構造的に考えて、放っておけばこうした事件はどんどん増えていくでしょう。今からきちんとした支援につながっておくことが大切です。 (構成=古川美穂、撮影=藤澤靖子) 小島貴子,斎藤環 〔2019年12/13(金) 婦人公論.jp〕

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ページ名[[]]、() 不登校・引きこもり質問コーナー・部外者回答編
進路に悩む 「この子たち」はなぜ、勉強ができるのに進路に悩むのか?
大人になっても、しんどくなることはありますよね。
子育て中の親の悩みが幸せに変わる「29の言葉」を紹介した新刊『子どもが幸せになることば』が、発売直後に連続重版が決まり、大きな注目を集めています。
著者であり、4人の子を持つ田中茂樹氏は、20年、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添い続けた医師・臨床心理士。
本記事では、「子どもの進路に親はどのように関わるか」という、最もポピュラーな親の悩みについて、4つの実例を交えながら、著者の考え方をお伝えします。
(構成:編集部/今野良介) ●進路に悩み、しんどくなってしまった4人の子ども
私は教育の専門家ではありませんので、「どうやって勉強したらいい成績が取れるか」というようなことは書けません。ここで書くのは、「子どもにとっての勉強というものを親はどう考えるべきなのか」ということです。
カウンセリングでしばしば出会うのは、親が勉強や成績にこだわりすぎて、より大切なことが見えなくなっているケースです。「どうしたらいい成績が取れるか」と、子どもが悩んでいるのなら、悪くないでしょう。しかし、親がその方法を知りたがっているというのは、問題があると思います。
当然ですが、勉強するのも、難関といわれる学校に進学するのも、働くことだってそうですが、みな、幸せな人生を送るためでしょう。幸せになるという目的に対して、勉強することは、手段の1つにすぎないはずです。しかし、よく言われるように、手段と目的が取り違えられて、こと勉強に関しては、混乱しているケースにしばしば出会います。
以下に紹介するのはすべて、ある同じ日のカウンセリングであったことです。
ケース[1] 難関校を目指す中学生
その日の最初のケースは、中学生の親でした。
その男の子は、小学生まではクラスで1、2番の成績だったそうです。でも、中学になって、少しずつ成績が下がってきていました。そのことに親がこだわりすぎて、家庭の中は険悪なムードになってきていました。下がってきたと言っても、上位には変わりないのです。友達も多いようだし、クラブ活動にも熱心に取り組んで、子どもは楽しくすごせているようでした。 しかし、親は最難関の1つである高校への進学を望んでいて、もっと勉強しないとこのままでは合格できないと、そればかり心配していました。成績のことでしつこく干渉して、子どもが深夜に家を出てしまったり、近所の人が警察を呼ぶような親子ゲンカも、何度か起こしていました。
その高校に進学できたとしても、勉強の競争はますますしんどくなり、もっと厳しくなることをどう考えているのかと、私は親に尋ねてみました。
不思議なことに、その点は、まったく気にならないようでした。「とにかくなんとかその高校に入りさえすればいい。そうすれば子どもは将来必ず幸せになる」と、親は思い込んでいるようでした。
そして、まさにその部分に対して、子どもは怒りをもっていると感じました。
ケース[2] 不登校気味の難関校の高校生
次のケースは、ちょうど、その難関高校の2年生の親でした。
子どもが夏休み明けから朝起きられなくなり、休むことが増えてきました。病院で検査をしたが、「身体的には問題がない、疲れているようだ」と言われたとのことでした。2学期末は、ほとんどの科目で試験を受けられなかったのですが、親は学校に何度も掛け合って、追試に合格して、3学期にしっかり通学できれば、留年しなくてもいいという配慮をしてもらいました。実際にはますます登校が困難になってきているので、追試をクリアしても3学期に通学できるとは思えませんでした。
それでも親は「留年さえ避けられれば」と、そこばかりにこだわっていました。たとえ3年に進級できても、その先のしんどさ、まして大学受験などは、いまのままでは到底無理なことが明らかなのですが、そこを尋ねても、反応はありませんでした。
このケースでは、子どもの不登校は、子どもが(無意識も含めて)選択している大事な「方向転換」や「自分を見つめ直すこと」によると考えられました。しかし、親のほうは、そのような「現実」に向き合うことを避け、目の前の問題、つまり「子どもが起きられないことや子どもの不登校さえなくすことができれば、すべては解決する」と思い込もうとしているようでした。
子どもにしてみれば、自分の人生の大きな問題に取り組む作業が始まろうとしているときに、混乱し動揺する親のことまで気を配らないといけないのは、本当にしんどいことだろうと、私には感じられました。
ケース[3] 留年した医学部の大学生
その日は、それに続いて、大学生の親、社会人の親の面接がありました。
大学生のケースは、医学部に現役で進学した男の子の親でした。3年生までは順調にきたものの、4年生で臨床実習の前にクリアしなければいけないテストに合格できなかったそうです。留年が決まった子どもに、親としてどう接していけばいいのか、という相談でした。
ずっと優等生でやってきたその子は、勉強すれば、その試験もクリアできると自信はあったようです。
でも、たとえそれをクリアできても、「その先に自分は何を目的にしてやっていけばいいのかがわからなくなった」と親に話したそうです。「しなければいけないことはわかるけれど、何をしたいのかがわからない」と、その子が必死で親に訴えたと聞いて、その切実な言葉に、私は胸を打たれました。
しかし、親は「あと2年で卒業できるのに、そうすれば医師になれるのに」と、その点ばかりを気にされていました。医師になれたら、他の問題なんてなんでもないという感じで話すのが、印象的でした。
子どもが心配しているのは、「たとえ医師になれたとしても自分が何をしたいのかは見つからないかもしれない」そして「それが見つからないと、この先このままで生きていくのはしんどそうだ」ということだと思われます。このケースでは、子どもが自分の悩みを親に話せたこと、この段階で自分と向き合う時間をとれたことは、子どもにとってよいことだと、話を聞きながら感じました。
ケース[4] 仕事が辛くなった新人医師
さて、この日の最後、社会人の親からの相談です。若い医師の親でした。
初期研修を終えて、いよいよ医師らしい仕事が始まったのですが、患者さんや家族からきつい言葉をかけられたり、職場での人間関係がしんどかったりで、親に弱音を吐いているとのことでした。だんだんと仕事に行くことがつらくなってきているようで、朝に車で家を出るのですが、職場が近づくと違う方向に道を曲がってしまい、家に帰ってきてしまうことが何度もあったそうです。
いまは、母親が車で職場まで送っていき、帰りも迎えに行っている状況とのことでした。うつ病かもしれないし、病院にかかるようにと両親もすすめていますが、子どもは「それは絶対に嫌だ」と拒否している、とのことでした。
さて、これらのケースをまとめてご覧になって、どう思われたでしょうか?
いずれのケースでも、親は子どものために必死で応援しようとしてはいます。しかし、子どものほうは、いまのやり方でやっていくのが、もうしんどくなっているようです。それでも親は、そのしんどさが見えないかのようにふるまっています。
とにかく、先に進みさえすれば、いまの問題はなんとかなるから、と思い込んでいる。いや、思い込もうとしているように、私には思えました。
「高校にさえ入れたら」
「留年さえしなければ」
「大学にさえ合格できたら」
「医師にさえなれたら」
とにかく、いまの目の前の壁を乗り越えたら、なんとかなるからと、先に進めようとします。しかし、高校に進んでも、大学に進んでも、それだけで問題が解決するわけではありません。 さらに最後のケースでわかるように、医師になっても、そこでしんどくなることはありえるのです。これは、少し冷静に考えたらわかることだと思います。
「そうしたほうがいい」と言われたことを上手にこなしてきた優等生でも、どこかで壁に向き合うことになります。自分がしたいことであれば、しんどくてもがんばれるでしょう。しかし、自分が何をしたいのかよくわからない状態のままでは、いわゆる「修羅場」と言えるような試練に出会ったとき、乗り越えられない可能性が高いでしょう。
そのような場合には、いったん立ち止まって、自分の気持ちやその先の人生についてじっくり考えてみるという姿勢は、むしろ正しい対処法だと言えるのではないでしょうか。
子どもが自分から動き始めるのを待つこと。また、たとえ親から見たらつまらないことであっても、そして子どももすぐに興味をなくしてしまうとしても、子ども自身の興味があることや、やりたいことを大切にすること。そのような接しかたが親には求められます。
その理由は、結局、そのような接し方によってこそ、子どもが自分は何をやりたいのかに気がつく可能性が高まるからでしょう。
そして、立ち止まったり、やり直したりするのに、遅すぎることはありません。そのような多くの例が、みなさんの周りにもたくさんあるはずです。
田中茂樹(たなか・しげき)
〔2019年6/5(水) ダイヤモンド・オンライン〕

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モカ 連休明けたら、学校に行けなくなった……社会からはみ出すって才能ですか? がんじがらめの社会の歩き方
お悩み相談を続けるモカさん。自身も不登校の経験者だ=モカさん提供
10連休明け、ふとしたことから学校に足を向けにくくなっている人がいるかもしれません。今は飲食店経営で成功しているモカさん(33)は高校時代、ほぼ不登校でした。様々な経験を経て、彼女は話します。「はみ出せることも才能の一つです」
(朝日新聞記者・高野真吾) 【マンガ】「学校しんどい、わかるよ」の言葉に返された意外な反応 きれいごとは通じない本音マンガの結末
【関連記事】連休明けが怖いあなたへ……「割り切って好きなこと」という選択
〈令和に悩む、横浜市の中学2年生、沖田奈津さん(14)〉(モカさんに寄せられた複数の相談者の事例を組み合わせています。記事の最後に相談窓口の案内があります)
沖田さんは連休明けの今週、風邪でもないのに学校を「ずる休み」してしまいました。
小学校の時は違いました。学年上位の成績をキープし、どちらかというと優等生でした。
ところが中学生になると、勉強する意味が分からなくなりました。机に向かっても集中できなくなり、スマホでユーチューブを眺める時間が増えました。
それでも学校には通い続けていましたが、この4月、親や先生から成績低下を指摘されました。10連休中に遅れを取り戻そうとしましたが、結局はダメでした。
ついに連休明けからは、学校を欠席。心配したクラスメイトが「学校に来なよ」とLINEをくれたのですが、あいまいな返信しかしませんでした。
「中学で休んでいるなんて、社会に出てやっていけないかも……」
他のみんなが学校に通っている中、このまま不登校でいいのか、悩んでいます。
モカさんの回答は……
日本はシステムやルールが整備されています。確かに便利な国です。
その反面、すごくがんじがらめで、ちょっとのことでも道から外れにくい。学校に行くのが当たり前のルールだから、不登校を許してもらえません。
だから、次の言葉を贈ります。
「はみ出せることも、才能の一つです」
授業中は居眠りか落書き
私は学校の勉強が大嫌いでした。学校との相性も良くなかった。
小学生の時、授業中はうわの空でした。
空を見ているか、居眠りしているか、教科書に落書きをしているか。
それでも、先生はいつも私にだけは甘かった。3月生まれで、クラスで一番幼く、クラスメイトからも子ども扱いされていたからでしょうか。自分でも不思議です。
連休明けたら、学校に行けなくなった……社会からはみ出すって才能ですか? がんじがらめの社会の歩き方
遅刻の常習犯で忘れ物も
さらに、遅刻の常習犯でした。自宅から徒歩3分のところに小学校があるのに、クラスで一番多く遅刻していました。
よく全校生徒を集めた朝礼中に校長先生の後ろを歩き、みんなに笑われました。
忘れ物もひどかったです。ノートや体操着を持って行かないので、全教科の教科書とノートを常に学校に置いていました。宿題も、もちろんやっていません。
学歴なくても経営者として成功
中学は、何とか通いましたが、その後高校はほぼ行っていません。
その頃は、学校にも行かず、好きなことをして遊び歩きました。
その延長線で会社をおこし、女装イベントで成功し、20代半ばで年収が1千万円を超えました。今も複数の飲食店などを経営しています。
いわゆる「学歴」が高くなくても、経済的に成功している人たちは、私の周りにゴロゴロいます。
学校行くだけが正解でない
学校に行くだけが、正解ではない。
そう頭を切り替えた時、逆に、勉強をする本当の意味が見つかるかもしれません。
私は、過去に衝撃的な行動をしたことがあります。その経験と、他の人の悩み相談に乗ることを経て、大きく人生を修正しました。
私が経験したのが、あまりに劇的な内容のため、よく「世界が変わったのか?」と聞かれます。
しかし、世界自体は変わりません。
自分変われば世界変わる
校則や学校のルールの変更があっても、学校の根本は変わらないでしょう。
それでも、自分が変われば、自分にとっての世界や学校は変わるのです。
いま悩んでいることが、ずっと続くなんて思わないで。学校が嫌だとか不登校の問題なんて、人生の一瞬だけの問題に過ぎませんから。
◇     ◇
モカ、1986年3月、東京生まれの元男性。トランスジェンダーとして、東京・新宿2丁目を中心に複数の飲食店などを経営する。29歳の時、自殺しようとマンション屋上から飛び降りたものの、奇跡的に生還。現在は、電話や対面で生きづらい人やLGBT当事者の人生相談に乗る活動を続けている。自身の半生を題材に、描き下ろし漫画を含む書籍『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』(光文社新書)を4月に発売。

相談窓口はこちら
■24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310
■こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm  
        ■いのち支える窓口一覧
http://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
〔2019年5/10(金) withnews〕

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GW明け不登校 GW明けに急増 わが子が不登校になったらどう対応すべきか 長かったGWが明けて最初の週末だ。朝、子供が頭痛や腹痛を訴え、学校を休みがちになった。こんな時、親はどう対応すべきか? 「最もやってはいけないのは、『どうして学校に行かないの?』『ズル休みじゃないの?』などと責めることです」 こう指摘するのは、不登校や引きこもりに関する取材を長年行うノンフィクション作家の黒川祥子氏だ。引きこもりの若者の社会参加・自立を支えるNPO団体の監事も務める。その黒川氏によれば、長期休暇をきっかけに不登校になる子供は珍しくない。自殺が多いのも長期休暇明けで、特に夏休み明けは最も多い。黒川氏に聞いた――。 「学校に行きたがらないのには、必ず理由がある。あの場所に戻るくらいなら死んでしまいたい、となるのでしょう。学校さえなければ生き延びられた子供はかなりいると思います。親は無理に行かせるのではなく、学校を嫌がる理由を知るべき」 せかさず、じっくり時間をかけて本人から聞き出す。あるいは、信頼できる子供の友達、友達の親、学校の教師らから情報収集する。黒川氏が以前取材したある父親は、娘の友人と親しく、その友人を通して娘が同級生グループから「LINEいじめ」に遭っている“証拠”を手に入れ、教育委員会などに直談判。いじめを撃退した。

■第三者の介入が欠かせない また、別の母子家庭の母親は、子供の友達の親から我が子の不登校の原因が同級生によるいじめにあることを聞き、「それなら学校に行かなくていい」と、親が積極的に不登校の子供を支えた。子供はフリースクールで学習支援などを受け、不登校のまま中学を卒業し、自由な校風の高校に進学。黒川氏は後に、その子供から「あのまま中学に行っていたら自殺していた」と打ち明けられたという。 さらに重要なポイントとして挙げるのは、第三者の介入だ。 「不登校や引きこもりの原因が、学校ではなく親の無自覚な無関心、過干渉、虐待などにあることも。引きこもりの解決には、第三者の介入が欠かせません。まずは親が行政の窓口に行き、相談を。子供の状態に応じて適切な地域の社会的資源を紹介してくれます」 黒川氏は中高年の引きこもりも多数取材。彼らの大半は学生時代に不登校になり、いつの間にか数十年も時間が経ってしまったケース。そうならないためにも、可能な限り早い段階で“動きだせる状況”をつくりだす。 「世間体が悪いからと、親が子供の不登校や引きこもりを隠しているケースもよくあります。結果的に、子供の人生を奪っているのです」 親が今、動かねばならない。 〔2019年5/11(土) 日刊ゲンダイDIGITAL〕

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補いあうことができるか ゆたぼんは「補いあう」ことができるか ■60才で引退 僕は今月で55才と2ヶ月になり、60才まであと4年と10ヶ月となった。 僕は65才まで待てないので、60才で引退しようと思っている。 引退して、本当なら四国の実家で一人で暮らす78才の母(5年後には83才だが)とともに暮らし、生活費は母の遺族年金をメインに、僕の支払い前倒しのため8万円程度ににしかならないであろう年金を加えて生活していきたいと本気で思っている。 が、僕には家族もいるし少ないながら法人のスタッフもいるため、60才時にそんなに簡単には次の生活には移行できないとは思う。 だから現実的な落としどころとして、週数日仕事、週数日家族、週数日母、みたいな一週間になるのかなあと想像している。 けれども、母の遺族年金に頼りつつ母を介護する、というのは、僕にとっては当たり前の未来である。母と僕、心細い者同士、それなりに資産をシェアしながら補い合えばいい。それは、家族にもスタッフにも思う。

■「補い合う人たち」 当事者は語れない。哲学者G.C.スピヴァク 著『サバルタンは語ることができるか』を参照しつつ当欄で語り続けていることだ(たとえば汚辱Squalorと沈黙~傷つきの新時代)。 この「語れない当事者」という問題と、上に書いた「補い合う人たち」という問題は近い。僕の場合は、権力性を帯びた「男性ジェンダー」であるためわかりにくいが(正確に書くと高齢母+脳出血体験者の僕)、僕は体力も落ち以前よりだいぶ弱ってきたのは事実だ。母もまだ元気ではあるが、80才に近づいている。僕と母の実感としては、我々は体力的に確かに弱ってきている。 当事者は弱い。当然、僕よりも弱い。そして問題のコアに近ければ近いほど、自らの問題について語ることが困難になる。だから誰かが代弁したり代表することで(前者は支援者、後者は「経験者」)問題は露わになってくる。不登校・ひきこもり問題や虐待のアフターケアについては、僕も「代弁者」の一員であることを自覚している。だから当欄ではそれに則って書いている。 ただし、ある程度「弱い者同士が支え合う」、という現象は、ひきこもりや虐待といったハードな問題に限定せずとも日常的に生じることだと思う。その一例が、僕の場合である。

■「自己責任」 世の中は「自己責任」という安易な概念が主流を占めるようだ。何か事件があれば、すぐに自己責任論が生じる。 これは、「自己」という曖昧なものを、現代の日本人が無邪気に信じていることから来ていると思う。本当に世知辛いというか、余裕のない世の中になった。 これは、「弱い側」にもいつのまにか侵入している概念である。たとえば、不登校YouTuberゆたぼんは新時代の主役か、それともただのロボットかで話題の「ゆたぼん」の父は(ゆたぼんの「言葉」はまだ父の言葉だと僕は思う)、どうやら素朴な自己決定主義者のようだ。 哲学者のデリダは、『法の力』のなかで、純粋な自己決定はないと説く。デリダに頼らずとも、我々の日常を少し顧みると、我々はなにかを決める時、誰かの影響を少なからず受ける。その誰かとは、リアルな家族や友人かもしれないし、ネットでの著名人かもしれない。それらの影響を受けつつ、よくわからないレベルで我々は「決めて」いく。 現実の「決定」場面はそのような神秘的なものである。だが我々は、何かが決まる時は、ある一人の誰かが(たとえばゆたぼんが)熟考して決めていると勘違いしてしまう。たぶんそう考えるほうがわかりやすいからだろう。

■我々の「決定」は、誰かとのコミュニケーションのなかでよくわからないまま決まっていっている 現実は、一「決定」場面においても、我々の「決定」は、誰かとのコミュニケーションのなかでいつのまにかよくわからないまま決まっていっている。何かを一人で決めるそんな強い自己などなく、なんとなく不登校後の進路は決まり、なんとなく老後の同居スタイルが決まっていく。誰かと誰かのコミュニケーションのなかで、いつのまにか惰性の中でダラダラとものごとは決まる。 だから、学校に行きたくなくなってそれに親が賛成し本人も受け入れたら不登校となるのはある意味自然だし、逆に、また誰かに会いたくなったけれどもそれは学校では無理なので鬱々とひきこもってしまい親は仕方なく「待つ」というのもひとつのコミュニケーションだ。 そして、なんとなくどこか「居場所」に出かけ、そこのスタッフがおもしろくてその居場所に通い、気づけば大学に進学していた、というのもありなのだ。 すべては、「自己」がよく事態を把握しないまま進行する。本人と誰かが「補いあって」いる。本人は無邪気に自己決定を信じているのかもしれないが、現実には誰かとのコミュニケーションのなかで何かが進行していき、そこそこの現実が目の前に現れる。 その場合の「自己」は、弱くてもいい。そして、自己同士が互いに支え合う、フォローし合うのが人間社会なのだと思う。哲学者ドゥルーズは、かなりの上から目線でそんな人間社会のあり方を「群れ」と表現した。 つまりは、自己や自我以前の群れ的コミュニケーションのなかですべては決定する。自己責任論は事実とは異なる。

田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表 子ども若者支援NPO法人代表(淡路プラッツ02〜12年)のあと、2013年より一般社団法人officeドーナツトーク代表。子ども若者問題(不登校・ニート・ひきこもり・貧困問題等)の支援を行なう。03年、大阪大学大学院「臨床哲学」を修了。主な著書に、『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)ほか。内閣府・広島県・川西市・大阪市ほかで子ども若者支援専門委員。officeドーナツトークは、平成29年度 内閣府「子供と家族・若者応援団表彰、内閣特命担当大臣表彰」受賞。 〔2019年5/11(土) 田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表〕


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「ただ、いる、だけ」というケア ケアとは何か?「ただ、いる、だけ」の仕事から見えた「その価値」 「ただ、いる、だけ」という仕事 「あなたの仕事は、ただ、いる、だけ。そこに居るだけです」。さて、こんな風に言われたらどうだろうか。「おぉ楽じゃないですか。ラッキー」と引き受ける人もいれば、「そんなんでお金をもらっていいんですか」と訝しむ人もいるだろう。 現実にこんな仕事があることを教えてくれるのが東畑開人(十文字学園女子大准教授、臨床心理士)の体験記『居るのはつらいよ』(医学書院)である。 超一流大学に進学、臨床心理学を学ぶために大学院にまで進み「長く苦しい学究生活」の末に「ハカセ」となった「僕=東畑」は、ハカセにふさわしい一流カウンセラーを目指すべく沖縄の精神科デイケアにたどり着く。 そこで待っていたのは、新人には異例とも言える超好待遇と施設にやってくる人々の「ケア」だった。日常の連続の先に、やがて見えてきた「ただ、いる、だけ」の意味とは――。 東畑開人、1983年生まれ。2010年に京都大学大学院で博士号を取得し、就職したのは沖縄の精神科クリニックだった。博士号を取っても、非常勤、時給1000円のような条件が飛び交う臨床心理士の世界にあって、そこは「常勤、月給25万円、賞与6ヵ月」という条件を提示した。 ハカセの心はときめく。人生がときめく、好待遇の魔法である。だが、世の中、そんな上手い話はない。精神的な傷に触れていき、回復するセラピーをやりたいと思っていたはずなのに、与えられた仕事は「ただ、いる」ことだった。 なんといっても、与えられた最初の業務命令は座っていることだ。ハカセに求められたのはなにかを「する」のではなく、「いる」こと。 《いきなり突きつけられたのは、当たり前なんですけど、博士号がなんの役に立たないって現実ですよね。そのデイケアって汗とヤニと垢の匂いが充満していて、あまり綺麗な空間とは言えないんですよ。 それなのに、僕は心理職なんだからと思って、最初はYシャツにジャケットで出勤していました。でも、働いている人も通ってくる人もみんなジャージなんですね。強烈に浮いてるんですよ。だから、さすがにカウンセリングの時はシャツに着替えるんだけど、二週間もしたら、短パンにポロシャツで、みんなで一緒に野球をやってました(笑)。 綺麗なカウンセリングルームで、パリッとしたシャツとジャケットでセラピーをしたいみたいな憧れはあったんですけど、デイケアはちょっと違うということです。そこは、みんなで暮らしている場所なんです。だから、当然、色々な匂いがするし、「暮らす」のにはジャケットよりジャージがいいわけです。》 「足を引っ張ってたので、イルツラでした…」 そんな場所で、戦力として活躍していたのが、沖縄の女性たちだ。 ハカセも早朝に10人乗りのハイエースに乗り込み、運転して、自力でデイケアに通えない人たちを送迎する。施設に集う人々と一緒に料理をしたり、洗濯したり、掃除をしたりもする。しかし、ここでもハカセの労働は誰からもあてにされていない。 心理職の教科書にデイケアで働くのに、生活的なスキルが必要だとは書かれていない。 《車の運転も掃除も調理も、高卒の医療事務のスタッフのほうがよっぽどテキパキ働いているんですよね。僕はそういう意味では本当に役立たずで、足を引っ張ってたので、イルツラでしたね》 お金をもらえれば、いいのではないか。そんな声も聞こえてきそうだが……。 《それじゃあ、調理とか以外で何をやっているのかというと、ただただメンバーさんと一緒に時間を過ごすのが僕の仕事でした。お茶を飲んでいるメンバーさんの横で、僕もお茶を飲んでいる。それどころか、お茶がないときもあって、ただただ、座っている。本当になんもしないで、ただ、いる。これがつらいんですよ。 何か作業をしていれば、自分の世界に入れるんですよ。手を動かしたり、車を運転したりしていると、「する」ことがあるので、それをやればいい。でも、「いる」って何もやることがない。話を聴くとかでもないですからね。ただただ座っているんです。周りに人がいるから、自分の空想の世界に逃避したり、瞑想状態に入るわけにもいかないですしね。これってとてもつらいんですよ。 そうやって、デイケアに通ってくる人たちと一緒に「ただ、いる、だけ」で給料がもらえる。こんなんでいいのかってなるでしょう。》 東畑は当時デイケアで展開されていた日常をこんな文章でまとめている。


「朝、目覚めると、ショッピングセンターの駐車場に行く。送迎バスが迎えに来る。鼻をほじりながら、デイケアに向かう。いつもの席に座ると、お茶を入れ、そして拾ってきたタバコの吸い殻を数える。朝のミーティングがあり、ラジオ体操をする」 「それが終わると昼休みまでただ座っている。ときどきトランプをしたり、身の上話をしたりする。昼食を食べると、ソフトボールをしにいく。帰ってきたら着替えて、ただ座っている。夕食を食べて、送迎バスに揺られて、ショッピングセンターの駐車場まで帰る。………」


簡単に整理をしておくと、彼が志したセラピーというのは何かを「する」ことで、心が病んだ目の前の患者を回復させるという行為だ。これはとてもわかりやすい。 「回復する」というのは成果であり、成果があることで人は経済的な報酬を気持ちよく受け取ることができる。 ケアとは何か? では「居る」とは何か。「日常に付き添い続けること」と定義できる。繰り返される、ぐるぐるとした日常はそれ自体が「ケア」として機能している。 さて、問題はケアとは何か、ケアの価値とは何かである。 お茶を飲んだり、タバコを吸ったり、ソフトボールをしたり、一緒に食事をしたり……。これで報酬が発生する。その時、少なくない人はこう思うはずだ。 「えっこれでお金をもらっていいのか」。あるいは「この人たちこれでいいのか?」 東畑はここまでの話に「そうそう」と言いながら、大きくうなずきながら、言葉を探していく。 《この本の難しかったところなんです。専門職としてデイケアにいるのは、もちろんそこに通ってくるメンバーの人たちに回復してほしいという思いがあるからです。 でも、現実は10年そこにいる人がいて、彼や彼女はおそらく次の10年もそこにずっと居続けるだろうという現実があるんです。 では、その人たちの回復って何か? あるいはそうやって生きることの価値って何か? ということをずっと現場で考えてきたと思うんですよね。 「生産性が無い」といって生きることを否定するのは違うし、逆に「生きているだけで価値がある」という言葉で思考を止めてしまうと軽すぎる。 スタッフが何もしなくても、彼らがデイケアに10年通えていたかと問われたら、それも違うんです。一緒に麦茶を飲んだり、いるだけの時間を過ごすことはきわめて大事だった。それがなかったら、「居る」は簡単に損なわれてしまう。 そして、それだけじゃなくて、彼が「居る」ことによって、デイケア全体が豊かな場所になっていたというのもあるんです。 それぞれのメンバーさんがそうです。ひとりひとりが「居る」ことで、「場」ができるんですよ。それは間違いなく、そう。でも……だけど……、「ただ、いる、だけ」でいいのか、となるのが本当に悩ましいところでした。 僕は専門家として、この「ただ、いる」時間をどう理解していいか分からなかった。どうしても口ごもってしまうんです。 だからこそ、あえて学術論文の言葉ではなく、エッセイの言葉でこの本を書いたのは、見た人、関わった人たちのリアリティを通じて「いる」ことの意味を考えたかったからなんですね。》 ケアは「場」が主体になるもの デイケアに勤務経験がある専門家たちは、一様に座っていることがつらいという記述に共感するという。 《あれが一番しんどい、とみな言ってました(笑)。ただ座っているのって、難しいんです。でもね、難しいことには価値があるはずだと思うんです。 ケアする施設で本当に大切なのは、民俗学でいう「ハレとケ」の「ケの時間」です。お祭りではなくて、退屈な日常こそがケアだと思うし、人間が生きてるってそういうことだと思うんです。 だけど、そういうケの部分の価値って本当に難しい。それは泡のように消えてしまう。 例えば、「ただ、いる」ことの価値はもしかしたらエビデンスで示せるかもしれない。でも、それが示されたら、次に「じゃあもっと効率的に『いる』ことの効用を高めよう」みたいな話になっちゃって、そうするとその価値はすぐに消えてしまう。 だって、「居る」の効率をあげるためには、そこに「居る」のが専門家ではなく、素人でも、ロボットでも犬でもいいじゃないかという話にもなります。そして実際、そうかもしれないんです。素人もまた「居る」を支えますから。 考えていると、よくわからなくなるんです。「ただ、いる」ってなんなんだって。それはそこに居るときには価値を感じるんだけど、でもその価値は語ろうとするとあわく消えていってしまう。 ただ、これって実は「みんな」の問いなのではないかと。つまり、僕らの日常もまた価値を説明しえないものによってできているのではないかと》 例えば、不登校や出社ができなくなる状況を想像してみるといい。経験者は「ただ、いる」ことが辛くなり、やがて「自分は役に立っているだろうか」「自分には価値がないのではないか」と問うことになる。 私にもよくわかる。フリーランスになる直前、2017年末~2018年にかけてこれまでにない体調不良に襲われた私は「適応障害」と診断を受けることになった。そこで感じていたのが、「自分は役に立っていない」という思いだった。 《そして、自分には価値がないから、会社とか学校に行かない方がいいのかもしれないとか、みんなバカにしているんじゃないかと悩むことになるんです。そのときに「心のケア」が必要だと言われています。 世間的に「心のケア」って、カウンセラーが1対1で深い話をするというイメージがあると思うんですけど、それは実は「ケア」ではないんですね。いや、ケアになる場合もあるんだけど、むしろ1対1で向き合っていくと、「セラピー」的な要素が多くなります。 1対1だとどうしても自分と向き合うことになるんですよ。非日常的な時間と場所で、自分を掘り下げていく。それがセラピーです。だけど、自分の傷と向き合っていくことが有効な時もあるし、そのことでよりしんどくなってしまう時もある。セラピーは相手とタイミングを選びます。カウンセリングは有効なものですが、万能ではない。 これに対して、ケアというのは「場」が主体になるものだと思うんです。居場所という言葉がありますけど、「居る」ことが可能な場所。それは一対一というよりも、色々な人がいる場所です。 いろんな人がいて、場が出来ることによって、人はなんとなく日常が可能になっていく。そうやって、普通に生きることが支えられていく。》 ここに「ただ、いる、こと」の意味、「ケア」の価値がある。 〔2019年5/14(火) 現代ビジネス〕

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スクールセクハラ スクールセクハラの深い闇 教諭が何度も「生理ですか?」生徒の心に傷 男性教諭に「生理?」などとセクハラ発言をされ、学校に通えなくなった女子中学生は、医師に「ストレス反応」と診断されたという 教諭から繰り返しセクハラを受けた-。そんな投稿が取材班に寄せられた。中学生の娘が、ストレスで頭痛や吐き気が止まらなくなり学校に行けなくなったという。性暴力を告発する「#Me Too」運動が広がりを見せる中、教師と生徒の関係では被害が潜在化しやすい現状がある。子どもたちが声を上げやすい体制づくりが学校現場には求められている。 関係者によると、問題は昨春、福岡市立中学校の不登校の生徒が通う教室で起きた。机に伏していた女子生徒に、男性教諭が「生理ですか?」と問いかけた。不快そうにする生徒に「生理は恥ずかしいことじゃない」「娘がいるから分かる」と続けたという。 その後も、気分が悪そうにしている女子生徒複数人に同じ発言を繰り返したといい、うち1人はストレスで教室に行けなくなった。この生徒は「やめてくださいと伝えても、『体調を確認するのが仕事だから』とあっけらかんとしていた。それ以上、何も言えなくなった」と話した。 . 「配慮を欠いていた」教諭を指導 保護者が「セクハラだ」と抗議した後も、別の女子生徒に対し、「○○さん(下の名前)も随分、女性ぽくなってきましたよ。少女じゃなくてちょっと女性に変わりますね」などと発言していた。 市教育委員会によると、教諭は「体調を確認する目的で尋ねた」「教室に通い始めた頃に比べて成長したことを伝えたかった」と釈明。市教委の担当者は「生徒に寄り添おうと思ってのことだが、発達段階やTPOをわきまえず、配慮を欠いていた」として教諭を指導したという。 . 文部科学省によると、2017年度にセクハラやわいせつ行為で懲戒処分を受けた教員は210人。内訳は「体に触る」が最多の56人▽「盗撮、のぞき」42人▽「性交」38人▽「キス」16人-と続いた。会話などによるセクハラで処分された教員も11人いた。被害者は「自校の児童生徒」が46%で最多だった。 NPO法人「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止関東ネットワーク」(東京)の徳永恭子さん(72)は「性的なことは人に相談しにくいのに、相手が先生だとさらに潜在化する。処分件数は氷山の一角にすぎない」と指摘する。 〔2019年5/14(火) 西日本新聞〕

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“ワールドカフェ”スタイル 「子どもたちの自己肯定感を上げていこう!」“ワールドカフェ”スタイルで見えてきたPTAの新しい形
「すべては子どもの健全な成長のために」
PTAの本来の目的とするのは、保護者と教職員が力を合わせ、子どもの成長を支援していくことだ。もちろん活動はボランティアであり、団体への加入は義務付けされていない。しかしいったんPTAに加入すれば、学校行事の手伝いや登下校の見守り、地域パトロール、PTA総会への参加などやることは限りない。さらに実質強制的な役員の持ち回りもあり、共働きで日々の生活に追われる保護者にとってPTA活動は頭痛のタネだ。
「PTAのルーティンを見直し、子どものために何ができるか考える」
東京都小金井市で行われた、PTAを変える新たな試みを取材した。
PTA総会を保護者の対話の場に変える
PTA総会と言うと、来賓の挨拶が延々続き、議題はかたちばかりの採決を取って承認され、最後は懇親会があって終了というのが一般的だ。しかし小金井市小中学校PTA連合会の総会は、普段見慣れない風景が広がっていた。
5月11日に小学校の講堂で開かれた総会には、約200人の保護者と教育委員会、市会議員が参加。通常の総会の段取りが終わると、参加者はアトランダムに5人程度のグループに分かれた。グループではお互いに向き合って円状に座り、寄せ合った膝の上には1枚のホワイトボードとペンが乗っている。用意されたお茶とお菓子を食べながら、参加者は設定されたテーマについて意見交換を行い、ホワイトボードに出された意見を書き込んでいくのだ。
これは「ワールドカフェ」と呼ばれる議論の手法で、カフェのようにオープンでリラックスした雰囲気の中で行うことで、創造性に富んだ対話を引き出そうとする試みだ 。また、ホワイトボードを囲んで意見を書き込むグループワークは、東京工業大学で実践されている「えんたくん」の手法を取り入れた。
PTAで子どもの課題を話さなくていいんですか
この総会の仕掛け人の1人である大熊雅士教育長は、総会に「ワールドカフェ」を取り入れた理由をこう語る。
「小金井ではPTAが協力的で、学校運営に無くてはならない存在になっています。しかしPTAには『研修会を去年やったので、また今年もやらないと』など、深く考えずに前例を踏襲することが多い。保護者からは『目の前の子どもたちは大きな課題をいっぱい抱えているのに、PTAでその課題を話さなくていいんですか?PTAが新しいことをしなくていいんですか?』という声があり、本来のPTAのあり方を考えて、子どもの課題を考える会をやってみようということになりました」
今回意見交換を行ったテーマは、「子どもの自己肯定感」だ。その理由は、「何が問題かと言った時に、一番となるのが自己肯定感の低下です。引きこもりや不登校、いじめはすべてここから始まる」(大熊教育長)からだ。
意見交換では、「自己肯定感を下げている子どもは何を思っているのか」「それは何が原因か」「PTAは何ができるのか」を、それぞれが意見を出し合いホワイトボードに書き込んでいく。ホワイトボードには、「子どもは忙しすぎて時間や居場所がない」「そもそも親自身にも余裕がない」「親同士がもっと会って、お互いの子どもを『凄いよっ』て言い合うのはどうか」といった言葉がびっしり並ぶ。対話セッションは1時間弱だったが、どのグループの参加者も終了しても まだまだ話し足りなさそうだった。
いまPTAの存在意義がわからなくなっている
会終了後、総会に初めて出席したというお母さんは、「普段聞けない、いろいろな家庭の子育ての様子を聞けて視野が広がりました。今後PTAとして、小さなことですが家に友達呼んであげて、交流の場を広げる手伝いをしてやれたらいいな思います」と語った。 また去年も総会に出席したというお母さんは、「去年と全然違う」と語ったうえで、今後のPTAのあり方について「PTAは子どもの近くにいられるからこそ、子どもがいま何を思い、 何が必要なのか拾えればいいなと。それをPTAのみんなに伝えて、より良い居場所を作ってあげれたらいいんじゃないかなと思います」と語った。
いまPTAには、運営すること自体に汲々として、子どもを取り巻く課題に向き合ってこなかったという反省がある。小金井市のPTAを束ねる連合会の前田薫平会長は、「いまPTA自体の存在意義がわからなくなってしまっている」と前置きしたうえで、だからこそPTAが一歩踏み出さなければいけないと強調する。
「子どもたちの一番近くにいる保護者と先生の、次に近い存在なのが地域の大人です。しかし昨今では『ナナメの関係』、つまり自分の親には相談できないけれど、近くの大人には相談できるという存在がなくなりつつあります。子どもの孤立を防ぐためには、地域が必要だと思います」
PTAと地域が一体となって子どもを見守る
学校の教員の仕事量は限界を超えており、今後益々PTAには教育への参画を求められそうだ。そうなれば保護者の負担感がさらに増える可能性もある。
しかし前田会長は言う。
「結局は子どもたちのためで、誰かが得をしたとか損をしたとか言う方が多いのは何でかなと疑問に思っています。やらされているというのは楽しみを生まないと思います。今回の総会も前向きに考えている人が手伝ってくれたからこそ進めることができました。子どもたちが『お父さん、お母さんが何か面白いことをやっている』と見てくれればうれしいなと思っています」
一方、総会に参加した四児のお母さんは、これからはどれだけ地域を巻き込めるかがポイントだと語った。
「いま小学校で子どものためにあれをしてみよう、これをしてみようと考えているんですけど、やっていくうえで人材が足りません。PTA役員だけでは回らない部分もあり、でも働いているお母さんが多い中でやっていくには、やっぱり地域を巻き込みたいなと。どれだけ地域の方を巻き込んでいけるかが、子どものよりよい居場所作りにつながっていくと思います」
地域=PTAだけでは ない。たとえ子どもが学校を卒業しても、地域の大人として子どもに関わり続ける。教員、保護者(もちろん父親も)、行政、そして地域住民が一体となって子どもの成長を見守る社会がこれから益々必要になる。
小金井市のPTAの取り組みは、その第一歩なのだ。
〔2019年5/14(火) 【執筆:フジテレビ 解説委員 鈴木款】FNN.jpプライムオンライン〕

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高校教育の見直し 自民、高校教育の見直しを提言 自民党の教育再生実行本部(本部長・馳浩元文部科学相)は14日、生徒の学習意欲の低下を踏まえ、高校教育の見直しを政府に求める提言をまとめた。 提言では、生徒の持つ能力や個性に対応するため、高校普通科を見直す必要性を指摘。新たな学科の具体例として「サイエンス・テクノロジー科」や「アスリート科」などを挙げた。 また、不登校や中退をきっかけに定時制や通信制課程に通う生徒が増えていることを受け、勤労青年教育を第1目的に掲げた従来の制度の変更や教育内容の充実などを求めた。 〔2019年5/14(火) 産経新聞〕

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幼い頃から英語を学ばせるべきか? 生後6ヵ月から英語を浴びていた子が2歳直前に「反発」した話 「なんでもできる子」は理想だけれど 子育て中の親の悩みが幸せに変わる「29の言葉」を紹介した新刊『子どもが幸せになることば』が、発売直後に連続重版が決まり、大きな注目を集めています。著者であり、4人の子を持つ田中茂樹氏は、20年、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添い続けた医師・臨床心理士。 本記事では、「幼い頃から英語を学ばせるべきか?」という答えのない問いへの1つの考え方を、著者自身の子育てのエピソードとともにします。(構成:編集部/今野良介)

●イギリス人の大学生をベビーシッターとしてホームステイさせた 私は、認知心理学の研究をするために、大学院に進みました。そこでは、脳の働きについて、記憶のしくみや言葉を話す能力、他人の心を知るしくみなどについて研究をしていました。 妻は産婦人科の医師です。2人とも医学や脳についての知識がありました。しかし、自分たちの子どもをどう育てるかについては、大いに期待と不安がありました。専門的な知識があってもなくても、育児で不安を感じるのは、どの親でも同じだと思います。 長男が生まれて、日に日に育っていく姿を見ているうちに、いままで論文や教科書から学んだ知識だったものが、生の現実として体験されるうちに、考え方も変わっていきました。私は、「子どもを育てたら、自分の心理学の知識も増えて研究にも役立つ」と思っていた部分があったのです。そのように話してくれた先輩も、たくさんいました。 しかし、私にとっては、子育ての困難さとやりがいは、そのようなものではなかったのです。心理学や医学の知識は、子どもが幸せに育つための手段や方法の1つにすぎない、と感じるようになりました。知識や研究よりも、育児そのもののほうがずっと大事で、楽しかったのです。 「そうしなければ」ではなく「そうしたい。そのほうが楽しい」と強く思いました。その考え方は、自分の場合、正しかったと思っています。 とはいえ、私も、はじめのうちは、「どうやったら子どもを賢い子にできるか」ということを考えていました。具体的には、学校の成績が良くて、語学ができて、スポーツも得意でという、わかりやすい「優等生」のイメージです。他の人から見てもわかりやすい基準で「すばらしい子」に育てるにはどうしたらいいかと、考えていたのです。 たとえば、小さいころから日常的に英語に触れることによってバイリンガルに育てたいと思い、イギリス人の大学生をベビーシッターとしてホームステイさせたりもしました。長男が生後6ヵ月~2歳半ぐらいのことです。 しかし、2歳になる前に、大人が英語で話していると「ちゃんとしゃべって!」とはっきりと文句を言うようになりました。 彼の言う「ちゃんと」とは、「英語ではなく日本語で話せ」という意味でした。 これがもし海外勤務などで外国で暮らしていたら、英語を話さないわけにはいかないし、保育園でも英語に触れるので、事情は違っていたでしょう。望み通り、バイリンガルに育ったかもしれません。 でも、わが家の場合はそうではありませんでした。そして、そういう私の「下心」を見抜くかのように、子どもは、「ちゃんとしゃべって!」という言葉で、日本語で話すように大人たちに要求したのです。 私は、そちらのほうがすばらしいことのように思えたのです。しっかりコミュニケーションをしたい、自分が良くわかる言葉を、自分で選んでしゃべりたい。そして親たちにも、そう話すように要求した。 英語の発音がよくなるとか、LとRが聞き分けられるとか、日常の挨拶ができるとか。そういう表面的な話ではなくて、言葉というものがとても大切な根源的なものであることに気づかせてもらえたと思っています。会話をするのは生きていく上で大切な要素だから、下心を取っ払って、しっかり話せと、子どもに教えられました。 私はかつて「言語の脳科学」という研究プロジェクトに参加していました。そこで、言語学研究の第一人者である大津由紀雄先生から、いろいろとご指導いただきました。 大津先生は、小学校で英語を教えることについてずっと反対されていました。その理由は、言語の基礎は、根幹は日本語でも他の言語でも共通の部分が多いので、まずは母語をしっかりと身につけて「言語の力」を育てる。それがあれば、他の言語もしっかりと学んでいけるということを、脳の仕組みや認知心理学の知見から確信しておられたからです。 外国語の教育方法をきちんと身につけていない人、たとえば小学校の先生が、付け焼刃で英語を教えさせられることには、多くの問題があると思います。たとえば、英語を教える時間をとるために、国語を学ぶ時間が減ってしまうこと1つとっても、明らかに問題だと思います。

田中茂樹(たなか・しげき) 1965年東京都生まれ。医師・臨床心理士。文学博士(心理学)。共働きで4児を育てる父親。京都大学医学部卒業。信州大学医学部附属病院産婦人科での研修を経て、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(心理学専攻)修了。2010年3月まで仁愛大学人間学部心理学科教授、同大学附属心理臨床センター主任。

現在は、奈良県・佐保川診療所にて、プライマリ・ケア医として地域医療に従事する。病院と大学の心理臨床センターで17年間、不登校や引きこもり、摂食障害やリストカットなど子どもの問題について親の相談を受け続けている。これまで約5000件の親の悩みを解決に導いてきた。著書に『子どもを信じること』(大隅書店)などがある。

. 田中茂樹 〔2019年5/15(水) ダイヤモンド・オンライン〕

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ページ名[[]]、 福岡県北九州市()
◆発達障害に関する相談カフェ 発達障害のある子どもなどについて悩みを持つ保護者同士で語り合います。 日時:3月28日(木)13~14時30分 場所:銀杏庵穴生倶楽部(八幡西区鉄王2丁目) 対象:発達障害などが気になる子どもの保護者 定員:先着10人 費用:500円(飲み物・菓子付き) 申し込みは3月4日から保健福祉局精神保健福祉課【電話】093・582・2439へ。 〔北九州市政だより 平成31年3月1日号〕

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ページ名[[]]、八丈町()
平成30年度八丈町子どもの発達障害サポート事業 「発達障害の特性がある子どもとどう向き合って支えていくか」支援者にできること、家族にできることについて、専門医による事例を交えた講演会と個別相談を実施します。 ■講演会 日時: 11月9日(金)午後2時30分~4時30分「学校、保育園でちょっと気になる子への支援」(主に支援者向け) 11月10日(土)午前9時30分~11時30分「子どもの発達の凸凹に合った支援」(主に保護者向け) 場所:大会議室(八丈町役場2階) 対象者:子どもの発達支援に関心のある方(両日とも参加は可能です) 申込方法:11月7日(水)までに電話、メール、窓口のいずれかの方法で申し込み。 (※メールの際は、件名を「講演会」とし、本文に参加希望日、氏名、所属、連絡先を記入してください) ■個別相談 日時:11月10日(土)午後1時~4時(1件あたり30分程度) 場所:相談室1・2(八丈町役場1階) 対象者:発達障害の特性があるお子様の保護者等身内の方 申込方法:10月31日(水)までに電話、メール、窓口のいずれかの方法で申し込み。 (※メールの際は、件名を「発達相談」とし、本文に児童氏名、保護者氏名、連絡先を記入してください。後日職員から内容の確認等でご連絡をさせていただく場合があります) ※申し込みが多数の場合や内容により、今回の相談会ではお受けできない場合がありますので、ご了承ください。 ■共通 講師・相談医:公立福生病院医師 五月女友美子(そうとめゆみこ)氏(小児科医、子どもの心相談医、臨床心理士) 問い合わせ・申し込み:子ども家庭支援センター 【電話】2-4300【E-mail】kodomo@town.hachijo.tokyo.jp 〔広報はちじょう 2018年10月号〕

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発達障害について学ぶ 「落ち着きがない」「忘れ物が多い」「友達とうまく遊べない」など、こどもの発達が気になる保護者や支援者のみなさん、一緒に学び、これからの子育てのヒントにしてみませんか? 日時:5月30日(木)10時~12時 場所:区役所5階 会議室 講師:NPO法人「チャイルズ」代表 是澤(これさわ)ゆかり氏 定員:30名 申込:電話(先着順) 費用:無料 問合せ:保健福祉課(子育て支援室) 【電話】6576-9844 【FAX】6572-9514 〔広報みなと令和元年5月号大阪市港区〕

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斎藤環 「中高年ひきこもりは自己責任か?」精神科医・斎藤環が予測する「孤独死大量発生」時代
「ひきこもりが自己責任だという捉え方は明らかに間違いです。長引くひきこもりは、家族の思惑や社会のプレッシャーや本人の苦しさなど、さまざまな要因が複合して成立する現象で、自分の意思決定ではありません。どこの家庭でも、どんな年齢の誰にでも起こりうる現象ですから、世間は寛容になってもらいたいと思います」 中高年ひきこもりは自己責任かと問う斎藤環さん こう語るのは、精神科医として30年前から不登校やひきこもりの問題に取り組んできた、斎藤環・筑波大教授(社会精神保健学)だ。
「中高年ひきこもり」の実態に初めて光があたった
40~64歳の「中高年ひきこもり」が、全国で約61万3000人いる――。先日、内閣府が発表した推計値は世間に大きな衝撃を与えた。これまで政府は39歳以下の「若者」を対象にした調査しか行ってこず(30代以下のひきこもりの推計値は約54万人)、今回の全国調査で初めて「中高年ひきこもり」の実態の一端に光があたったからだ。
自分には「娯楽を楽しむ資格はない」と思い詰め
ひきこもりの人は、顔が見えにくい。自ら外に助けを求めることも少ない。そのため、斎藤氏らが20年前から「ひきこもり高齢化」に警鐘を鳴らしてきたにもかかわらず、国の調査や対策は常に後回しにされてきた。
「中高年のひきこもりでは、1日、何もしていない人が半分ぐらいいます。ベッドで横になったり、ソファに座っていたり。頭の中でいろいろ考えて葛藤しているから、退屈は感じないそうです。部屋に籠ってネットやゲームに没頭している印象を持たれがちですが、それは実は少数派。ひきこもっている人は自責的になっており、自分には娯楽を楽しむ資格はないという思いがあるようです。思い詰めすぎた結果、鬱などを発症してしまうケースもあります」
「ひきこもりバッシング」が起こる懸念も
斎藤氏は、現在50歳代半ばのひきこもりが一斉に年金受給開始年齢に達する「2030年問題」を指摘する。
「わが子の将来を案じる親は、自分が死ぬまで、子の年金保険料を払い続けているはずです。その子たちが年金を受給し始めたとき、年金制度は支払いに耐えられるでしょうか。 また、年金の財源は半分が税金です。一般の人から『税金を払ってないくせに年金をもらうのはずるいじゃないか』という“ひきこもりバッシング”が起こることを、私は強く懸念しています。生活保護に頼る場合も同じです。『ひきこもったのは自己責任なのだから、死んでも仕方ない』との論調が、世の中の主流になってしまうことを危惧します」
さらにその先に、非常に深刻な問題が予測されるという。
「私が案じるのは、そもそもひきこもりの半数以上は、年金や生活保護の受給申請をしないかもしれないということです。役所で手続きをする生活能力の問題もあるし、何より恥だと感じて申請しない人も多いのではないか。その場合、あとは孤独死しかありません。やがて“孤独死大量発生時代”がやってくるでしょう」
ひきこもり家庭の「家計」、就労にとっていちばん大事な「安心」、懸念される「介護虐待」など、多岐にわたって対策を論じる斎藤環氏の提言「『中高年ひきこもり』100万人の現実」は、 「文藝春秋」6月号 に全文掲載されている。
ひきこもり高齢化は、私たちの社会が直面する「いま、そこにある危機」だ。
「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年6月号
〔2019年5/17(金) 文春オンライン〕

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斎藤環「中高年引きこもり、復帰しやすい環境を」筑波大学斎藤環教授
【まとめ】
・引きこもりの高齢化・長期化が懸念されている。
・多様な働き方を認め、社会復帰可能な社会へ。
・幼少期からのコミュニケーションスキル教育で若者の不登校・引きこもり対策を。
(C)Japan In-depth編集部
今年3月末、40歳から64歳の中高年の引きこもりは約61万3000人との調査結果が内閣府から発表された。

今回は筑波大学で医学医療系教授を務める斎藤環氏をゲストに招き、政治ジャーナリストの細川珠生氏が、引きこもりの長期化と高齢化について聞いた。

始めに斎藤教授は引きこもりが高齢化している要因について、「かつての引きこもりは不登校からそのまま長引く人が8割を占めていた」「2000年代からは退職後に引きこもる人や、一旦就労したがストレスで仕事を辞めて引きこもる人が増えた」などと述べ、引きこもりを始める年齢が上がっていると指摘した。更に「80~90年代に中学生だった人が引きこもりを始め、気付いたら現在30~40歳になっていることが多い」とも述べ、引きこもりの長期化が高齢化の要因にもなっているとの見解を示した。
引きこもりは女性より男性に多く見られるという結果については、「こういう統計をとると大体このような結果になるが必ずしも事実ではない」「女性の引きこもりも非常に多いと言われている」と述べ、その背景について「日本社会の中では女性が引きこもっていても問題視されにくく、事例化するかどうかという問題がある」ことを挙げた。「家事手伝いなど、女性の引きこもりを正当化する言葉があり、周りの人があまり問題視しない」「男性に比べればだが、大学を卒業してすぐに就職しなくてはいけないというプレッシャーが女性には少なく、引きこもりも大目に見られやすい」ことが要因となり、女性の引きこもりは数字に出てくいとの見方を示した。これを踏まえた上で、「事例化が少ないことを加味しないと、必ずしもこの数字を鵜呑みにはできない」と強調した。
細川氏は「中高年と若者の引きこもりでは、原因や対策、解決方法に違いはあるか」と聞いた。
斎藤教授は「決定的に違うのは学歴」と述べ、「20歳くらいまでは学校という居場所がある」「不登校も引きこもりに移行する原因の一つなので、不登校対策をしっかりやるのが最初の予防策」などと若者の引きこもりを防ぐ方法について話した。
一方で就労可能年齢を超えた人へのアプローチについては、「就労支援の枠組みを柔軟にしていく」ことが必要だとの見方を示した。現在の就労支援について、「過去に比べて随分柔軟になったものの、未だ荒っぽいところがある」「引きこもりや発達障害を持った人のように、対人関係だけは苦手だけれど、就労可能なスキルは持っているという人が対象からあぶれやすい」などと述べた上で、「対人困難や社会参加困難の度合いによって色々な職種が選べるような復帰しやすい環境が必要」だとした。「引きこもりを一度起こしてもまた復帰できる社会にするのが一番有効な対策だ。」とも述べた。
就労形態や仕事の仕方の多様性が必要だとする斎藤教授の意見に対し、細川氏は厚生労働省が進めているテレワークなどにも言及。
「働き方改革の中では子育て期の女性にあてはめがち」とした上で、家を含めた多様な職場環境を認める会社が増えていることについて「対人関係が苦手な人達でも仕事がしやすい環境になるかもしれないということか」と聞いた。 斎藤教授は「ネットの恩恵はまさにそういう所にある」と述べた上で、インターネットの普及によって人と対面で関わらずして仕事ができるようになったり、個人もオンラインでモノを売ることが出来るようになったり、自分の得意なことを活かして起業できるようになったりしたことに触れ、「ネットを駆使して稼ぐということをモデル化していくのは大事」と述べた。
一方で「ネットで完結は出来ない」「どこかで人と接点がないと生きる実感や充実感が得られない」などとも述べ、“ネットで稼ぐ”ことの問題点を指摘し、対面でのコミュニケーションも不可欠だとの見方を示した。
今や、生まれた時からスマートフォンがある世代が小学生に成長。細川氏はインターネットやスマートフォンの普及に伴って、「人間関係の構築が難しくなっている」と述べた。加えて、「不登校になる年齢も早まっている」と述べた上で、「今までの中学生や反抗期においての不登校対策だけではなくて、それを小学生でもやっていかなければならないというのが現状だと思う」と述べ、「幼い子どもに対してはどういったことを心掛けていく必要があると思うか」と聞いた。
斎藤教授は「ゲームやスマートフォン、パソコンなど、バーチャルなデバイスを使うことは、これから生きていく為のスキルとして必須」とした上で、「いかにバランスよく接していくか」が大事だとした。
更に「コミュニケーションというものを全体として包括的に捉えていくことが必要」だとも述べた。
これについてはスクールカーストを例に挙げ、「カースト上位の生徒を決定づける要因がコミュニケーションスキル」だという事実に言及。しかし子どもたちが考える“コミュ力”というものは子ども独自文化の中で測られるものであり、その偏った視点でのカースト形成によって「偏ったコミュニケーション能力が良いものとされてしまう。それは企業では通用しない」と懸念を示した。
これを改善する為の方法として、斎藤教授は「小学校中学校から、正当な意味でのコミュニケーションスキルを学校の先生が教える機会がもっと増えるべき」
「そのコミュニケーションスキルの中に、リテラシーなどネットによるコミュニケーションも含まれるべき」と述べ、コミュニケーションスキル教育をしっかりやっていくことが一番重要だとの見解を示した。
以上を踏まえて細川氏は、引きこもりの問題の根本は学校での教育にある可能性を指摘し、反抗期の子供への関わり方について聞いた。
これに対して斎藤教授は「私の考えだが、最近親御さんも親としてのゆとりがない」と述べ、少し前の世代に比べて「子供が言うことを聞かないと本気で子供を嫌いになってしまう」「思い通りにならない子供はいらない」という傾向が強まっているように感じると懸念を示した。更に「子どもにとって一番悲惨なのは放っておかれること、無視されること」「反抗はちゃんと関わってもらう為のアピール」だと述べ、「親は振り回されてあげて頂くということが大事」だと話した。加えて、「引きこもっている方を見ると、自己肯定感が非常に低い方が多い」「遡って聞いてみると、親に一度も褒められたことがない、或いは条件付きでしか褒められたことがないという幼少期を持っている人が目立つ」と述べ、「親は自己肯定感の基礎を作る大事な存在」であることを強調した。
「総論yesで各論no」、つまり「(子供の)存在は常に肯定する、(子供の)個々の言動に関しては(親が)嫌なことは嫌だ、と主張していく」というスタンスで子どもに関わるのが大事だとの考えを示した。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年5月11日放送の要約です)

「細川珠生のモーニングトーク」 ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分 ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php 細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/ 細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/ . 細川珠生(政治ジャーナリスト) 〔2019年5/17(金) Japan In-depth〕

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ないない夫にイライラ! 電気を消さない、引き出し閉めない、ドア閉じない! ないない夫にイライラ!【お悩み相談】
夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。
SILVA姐さんに訊きました! 「結婚生活でモヤッた気持ち、相手にどう伝える?」
今回は旦那さまの行動にイライラしている「コモドドラゴン」さんのお悩みです。

◆相談者プロフィール コモドドラゴン(52歳女性)
子育ての次は夫育て? 毎日穏やかに過ごしたいだけなのに…

■ お悩み相談
51歳の夫の日頃の行動にイラついています。
まず、つけた電気は消しません。夫がお風呂から上がると浴室の電気はもちろんのこと、洗面台、脱衣所の電気すべてが煌々(こうこう)とついています。それなのに換気扇は何度言ってもつけないので、「なんでやねん!」とイライラしながらチェックしてまわるのが毎日の私の仕事です。
タンスの引き出しは毎度空き巣に入られたかのように中途半端に段違いであいています。そのうえ、そこから引っ張り出した服がだらーんと出ているのでもうため息しかありません。冷蔵庫のドアも開けたら完全に閉めないので、しばらくしてからピーピーと鳴る警告音で「また!」と気づくのです。
いずれにせよ後から点検するのに手間がかかるので、それなら初めから私が出すほうが早いと思って、つい先回りしてやってしまうので、夫がそのくせを治す気配は一向にありません。 何度か「どうしてつけた電気を消さないの?」と聞いたことがありますが、「電気はつけたときと消したときに一番電気代がかかるんだよ。ずっとつけているほうが経済的なんだ」などと分かったような分からないような屁理屈をこねます。
私よりあとに夫が出かけるときなど、帰宅すると部屋中の電気だけでなくエアコンまでもがつけっぱなしで、最近よく聞くスマホから電気の消し忘れをチェックできるスマート電化にするべきか真剣に考えています。
夫だけの問題ならまだいいのですが、最近は高校生の息子までが部屋の電気をつけたまま学校へ行ったり、夫と同じ片鱗がうかがえるので戦々恐々としています。息子に注意しようにも「お父さんもやってるじゃない」と言われると、やはりまずは夫に改めてもらわないと示しがつかないな、と思っています。ただ、長年の習慣を50過ぎてどうやったら治るのだろうと困り果てているのです。
■ 「完了」に親しむトレーニングを取り入れましょう。
1.「完了」のルールを具体的に決めましょう。たとえば「入浴後のルール」として「換気扇をつける」「照明を消してから脱衣所を去る」など。
2.「完了」の動作を意識させましょう。たとえば、冷蔵庫の警告音が鳴ったとき、あなたが即座に閉めなければ旦那様や息子さんが気にして閉めてくれるかもしれません。そのときに「閉めてくれてありがとう!」と感謝しましょう。引き出しが閉まっている状態について「閉まってると気持ちいいね!」とあえて伝えてもいいですね。
3.旦那様や息子さんが「完了」しやすい仕様のものを取り入れましょう。たとえば、照明器具としてセンサーライトを導入したり、タンスではなくオープンラックやハンガータイプの収納家具を用いたりすることを検討してみてください。
4.電気使用量がグラフ化される機材やアプリを用いてみましょう。ゲーム感覚で節電を意識できれば「完了」するメリットを感じてくれるかもしれません。
◆回答者プロフィール 海野 雪(うみの・ゆき)
上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定)、不登校児童対応アドバイザー(全国webカウンセリング協会認定)など、心理系・教育系を中心に多様な資格を有する。200名以上の相談対応実績あり。
〔2019年11/24(日) レタスクラブニュース〕


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問題の解き方を教えてあげたら「いじめ」になる? 波紋呼ぶチラシの理由とは
「えっ、これがいじめ?」兵庫県内の学校で今春配布され、議論を呼んだチラシ
「A子は算数の時間に、問題を一生懸命解いていた。
しかしあと一歩のところで解けずにいた。隣の席の算数が得意なB男は、A子の困っている様子を見て、解き方と答えを教えた。A子はくやしくて泣きだした」-。
全国でいじめが原因とみられる自殺や不登校などが相次ぎ、早期発見と対処の重要性が叫ばれる中、兵庫県内の学校で今春、上記のケースを「いじめ」の例として紹介する1枚のチラシが配られました。
保護者らからは「えっ、これがいじめ?」「むしろ良いことをしたんじゃ?」と戸惑いの声も続々。
制作した県教育委員会に、その意図を聞きました。
-かなり衝撃的な内容でしたが、なぜ、こうしたチラシを?
「啓発チラシは、2013年から毎年新しいものを作って県内の全学校に配っていますが、今回はかなり踏み込んだ内容になっています。
ただ、内容自体は兵庫県が独自に考えたのではなく、文部科学省が2016年に出したいじめ認知の手引きで、『いじめ』という言葉は使わないが『いじめ』として対応すべき事例-として紹介されているものです」
-今年、攻めた理由は何だったのでしょう。
「昨年度の兵庫県内のいじめ認知件数は1万2960件で過去最多となりました。
軽微なものでも積極的に認知するようになった結果ですが、それでも全国平均を下回り、いまだに『0件』と報告する学校もある。
でも、子どもたちの間で小さなトラブルは日常茶飯事。
教師が『いじめ』と思っていなくても、実は当人は嫌な思いを抱き続けているケースもあるはずなんです。
兵庫県内でもいじめが原因で子どもが命を絶つ事案が相次いでおり、いじめへの感度を上げるきっかけになればと、事例の中からあえて最も『そんなことが?』と感じられるものを取り上げ、タイトルも目を引くことを重視しました」
-保護者や教育現場からの反応は?
「保護者の方から『これがいじめになるんだったら、教え合いもするなというのか』などのご意見も何件か頂きました。
もちろん、単純に『教えてあげる=いじめ』ではありません。
ですが、教えられた子がすごく嫌だと感じ、さらに、日常的に勉強ができないとからかわれ、それが続くなど両者や集団内の関係性によっては、心の傷を負わせ、深刻な『いじめ』につながることもあると知っていただけたら、と思います」
-私も、「違うやろ」と思ってしまいました。
「いえ、そういう方が大半だと思います。
でも、いじめ防止対策推進法によるいじめの定義は『被害者が心身の苦痛を感じていること』が根幹で、一見いじめと思えないことも『いじめの芽』として対処することが求められています。
さらに、たとえ教師が『いじめの芽』と捉えて子どもの家庭を訪問し、指導しようとしても、親御さんに『そんなの、いじめちゃうやろ』とシャットアウトされては元も子もありません。
教師はもちろんですが、ご家庭でも考え、理解して頂けるきっかけになれば」
確かに、冒頭の事例では、教えられたA子さんは泣いてしまいました。
困っている姿を見て教えてあげようと思った優しい気持ちはしっかりほめつつ、なぜ相手が泣いてしまったのか、次からどうした方がいいか、さらに教えられたくないと感じたら、その気持ちをどう伝えればいいのか、親子で考えることが大切なのかもしれません。
(まいどなニュース・広畑千春) ◇      ◇  ◇
▼鳴門教育大・阪根健二教授(学校教育学)の話
法律上の「いじめ」の定義は、教師や保護者が子どものころとは大きく変わっている。
チラシの例も(1)双方とも児童生徒(2)一定の人間関係がある(3)心理的・物理的影響を与えている(4)受けた側が心理的苦痛を感じている-といういじめの4要件に照らせば「いじめ」になる。
文科省はこうした「兆候」や「芽」も含めて積極的に認知するよう求めているが、都道府県ごとの認知件数には大きな開きがあり、浸透しきっていないのが現状だ。
学校現場でも戸惑いがある中で、今回のチラシは思い切った対応だと評価できる。
ただポイントは、各校が保護者にこのチラシの真意を伝えること。
それをして初めて、いじめの芽を意識する機会になる。
〔2019年6/6(木) デイリースポーツ〕

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