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カリウムの摂取

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カリウムの摂取

血圧の高い人へ―カリウムのパワーとは
健康のことを考えるなら、少しでも体によいものを食べたいはず。
血圧が高い人ならなおさらだ。
このたび、米国の南カリフォルニア大学の研究グループは、ナトリウムやカリウムの摂取が高血圧に及ぼす影響について調査した過去の研究を精査した。
詳細は、4月発行の医学誌「The American Journal of Physiology - Endocrinology and Metabolism」(2017;312:E348-E356)に掲載されている。
カリウムたっぷりの食事で、利尿薬のような作用が期待できる
カリウムは野菜や果物、肉、魚、わかめなどの藻類、豆や芋など自然の食材に含まれ、ナトリウムの排泄を促し血圧を下げる作用を持っている。
厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、カリウムの1日の摂取目安量は、成人男子では2,500mg、成人女子では2,000mgと設定されている。
一方のナトリウムは、塩をはじめ、塩味の濃い食品や調味料、加工食品に多く含まれ、過剰に摂取すると高血圧を招く。
カリウムの豊富な自然の食材を多く摂取する人に比べて、ナトリウムの多い食事をしている人は血圧が高くなりやすい。
世界保健機関(WHO)は、高血圧を心臓や血管の病気を招く最大の危険因子と位置づけている。
そして、これまでの研究ではナトリウムの摂取量が多い高血圧患者にとって、減塩が非常に有効であることが示されている。
研究グループが、カリウムとナトリウムの高血圧に与える影響について検討した過去の研究を詳しく調べたところ、尿中へのカリウムの排泄量または食事調査から推定したカリウムの摂取量が多いと、ナトリウムの摂取量にかかわらず血圧が低下するという結果を見出した。
また、サプリメントを用いた研究でも、カリウムの補給が血圧の低下に有効であることが示されたという。
さらに研究グループは、マウスを使った最新の研究を用いて、カリウムがどのようなメカニズムで降圧効果を発揮するかについて精査した。
それによると、私たちの体では、血中のカリウム値を厳密にコントロールするために、ナトリウムがバランスを取る役目を果たしているのだという。
バランスが保たれているために、私たちの心臓や神経、筋肉は正常に働くことができるのだ。
「カリウムの多い食事を摂ると、腎臓はより多くのナトリウムと水分を排出する。高カリウム食は、利尿薬の作用に似た働きをするのです」と研究グループは説明。
果物や野菜をたくさん食べて、適度な運動をすることは、健康によいとされている。
生理学的に私たちの体は、カリウムを多く必要とし、ナトリウムは少なくて済むようできているため、運動と並んで、カリウムをしっかり摂ることは理にかなっているだろう。
カリウムの栄養表示を推奨
では、それをどのように実行すればよいのか。過去の研究によると、米国では食塩の3/4以上が食品の加工処理段階で添加されているとの報告もあり、減塩は容易ではなさそうだ。
そこで研究グループは、実現可能な方法として次のようなことを推奨している。
(1)死亡率の低下につながるよう、食品の加工過程で人工的に加えるナトリウムの量を減らすよう努力する
(2)野菜や果物、大豆といった植物性食品から摂取するカリウムの量を増やすよう、公共政策を策定する
(3)入手しやすい手ごろな価格の果物や野菜を作る
(4)食品加工の技術開発を進める
(5)栄養表示にカリウムの含有量を加えるよう求める
一方、腎臓病患者の治療に当たる医師や看護師、栄養士に対するアドバイスとしては、以下のことを提案している。
●栄養面での健康を最優先に考え、患者が健康的な食生活を送れるような選択肢を提案する
●栄養管理には最適なツールを用いる
●患者が新鮮な食べ物を入手できるよう、地域の指導者などに働きかける
●患者とその家族に、健康的な食事を一緒につくることを勧める
●栄養士の人数を増やすよう政策の変更を求める
こうした試みによりカリウムの摂取量が増えれば、「血圧の改善や心血管の病気の発生率の低下が見込め、ひいては莫大な医療費の抑制にもつながるだろう」と研究グループは期待している。
〔あなたの健康百科編集部 2017年05月01日〕 

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