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スマートフォンとSNS

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スマートフォンとSNS

最近50年間の社会の変化のうち、一般国民に広く共通しているのは、携帯電話(それもスマートフォン=スマホ)の普及とSNSによる情報発信ではないでしょうか。
90年代の後半に携帯電話とパソコンが急拡大し、その延長がスマホとSNSです。
これには世代間の格差がかなり大きく、70代以上の私にはいわば埒外ですが、それでもその影響を受けざるを得ません。
テレビ、ラジオ、新聞の役割はかつてほど大きくはなく、しかもその命脈はこのSNSやスマホの中に所在場所を見つけ出そうとしている状況ではないでしょうか。
これは1980年にA.トフラーが『第三の波』で述べた情報革命を経て情報社会に入っているといえます。
トフラーは、人間の主産業を基準にして、農業社会、工業社会につづいて情報社会を位置づけました。
いま日本に住む私たちはその情報社会に突入し、しかもなお前進途上にあるとみられます。
未来への予測はいろいろあるようですがその中でもAI(人工知能)の役割が大きいと感じるのは個人意見です。
その特色と「社会的ひきこもりの起源」に、どのような結びつきがあるのかを学ぶために、平易な1冊の本を読みました。
玉原輝基『通信の日本史』(かざひの文庫、2021年10月)です。
古代から現代までの通信の変遷を述べたものです。
通信とは「情報伝達のうち、直接に会って情報を伝えるのではなく、遠方にいる相手に何らかの媒体を使って情報を伝えること」(P3)と定義し、通信が「人間社会にとって、もっとも重要な社会インフラである」(P157)時代、その《もっとも重要な社会インフラ》というのが、私は「情報社会」ではないかと考えます。
本書に書かれているのは情報の内容ではなく、情報通信手段の技術的・社会的な変化です。
文書(手紙など)、電話等も含まれますが、道路交通の整備、自動車・船舶・飛行機という交通手段、鉄道網、郵便制度、電話回線の設置などです。
その意味で経済社会的なことに関しては、社会的な富(wealth)の生産分野でもあり、その流通分野であり、それらを含めた総合的な富の分配と構造にかかわるものであろうと思います。
こういう分野から、「社会的ひきこもりの起源」の経済的社会的基盤との関係から説明する、という宣言のわりにはそれ以上深く入っていけません。
分かることはスマホやSNSの役割や効果の点です。
意志表示が個人から発せられながら、不特定多数者に対しても、特定個人に対する限定的なことであってもできることを第一に挙げたいと思います。
それは逆から言えば、多数者からも特定個人からも情報として自分に向けられ、伝えられている状態ともいえます。
その情報は文字(言葉)に限らず、音声、音楽曲、映像もあり、これはさらに広がっていくと言われています。
かつては大掛かりな組織や設備を要したこの発信・受信要件が、個人レベルに置き換えられつつあると言えるでしょう。
これは「個人」を生み出す社会的条件・背景・基盤になっています。
その期待されるものの利用が未成熟で、全般的な信頼性に疑いがあるにせよ相当に役割を果たしており、やがてもっとうまく使いこなせるようになるでしょう。
20世紀後半以降(日本では高度経済成長を経てさらに高度のゆたかな社会になってから)、こうしてまた社会において否応なく個人が基本にならざるをえなくなったのです。
それは人間にとっての進歩ですが、その進路の過程には、苦難が伴いました。
生物としての人間の情報処理能力もそれに関係すると考えます。
これからはさらに、体性感覚を含む感覚が注視されていくのではないでしょうか?

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