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内臓と精神作用には関係があると説明できるか

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内臓と精神作用には関係があると説明できるかー2の6

(2014年10月2日)
『内臓とこころ』では胃袋感覚を日リズムとして説明しています。
空腹感とか圧迫感とか、あるいは熱い冷たいという感覚とはかなり違います。
そこで『からだの法則を探る』に、すなわち正統派解剖学の説明に戻ります。
日リズムの個別の説明、細部の説明の前に、このあたりを考えておかないと先でつまずきそうです
(つまずく理由は山ほど予測できますが…)。
胃には「消化管から上のほうへ行く神経もあります。
しかし、感覚となって、わたしたちがいつも消化管の運動や消化の働きを知る神経はありません。
それはただ痛みを感じる神経だけで、しかも、ふだんは痛みを受け取る受容器は活動していません。
心臓と同じように、それは特殊なばあいだけ痛みとなるのです。
その痛みは内臓痛と呼ばれています」(106ページ)。
内臓感覚は、正統派の解剖学や生理学からは『内臓とこころ』で説明されるような、日リズムのような胃袋感覚は出てきません。
胃の構造とは働きについて書かれることはあっても、感覚の説明には進んでいかないのです。
例外は胃の機能が障害を受けたとき、胃痛として(病理的に)感覚が取り上げられるのです。
たとえば『人体の不思議』を見ると次のようになります。
「普通、食物は胃では吸収されず、小腸へ行って、はじめて吸収される。
水も胃では吸収されず、長い小腸と大腸の中を通っている間に、少しずつ吸収される」
(89ページ)。
「生体では、次のようなメカニズムによって、胃粘膜が保護されていると考えられる。
1 胃粘膜の表面をおおっている上皮細胞から、特殊な粘液様物質が分泌される。
この分泌物は普通の粘液と違って、塩酸には溶けない。
この分泌物が胃粘膜の表面を覆って、障壁をつくっている。
2 胃粘膜表層の細胞はたえず剥がれ落ちて、新しくつくられた細胞と置きかえられ、それによって、胃粘膜の傷が修復されている。
3 塩酸は胃腺から直接分泌されるのではなく、塩素イオンとして分泌され、塩酸によってペプシンに変る。
このような防御機構が崩れると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができる」
(90-91ページ)。
胃の働きを説明していますが、内臓自体の作用としての感覚や精神作用には及んでいないのです。

ただ『人体の不思議』では胃ではなく心臓について次のように書いていることは忘れないでおきます。
「今でも、心をハートというように、古い時代から、心臓は精神作用の中心と考えられてきた。
…古代ギリシアの学者たちは心臓や動脈にはプノイマ(精気)が流れ、静脈の中を血液が流れると考えた。
…生きている動物から取り出された心臓は、主がいなくても、しばらくは動き続けている。
昔の人が…心臓を、精神作用の中心と考えたであろうし、そこに霊魂の存在をみとめたであろうことは、想像に難くない」
(183-184ページ)。

しかし『内臓とこころ』では日リズムという解剖学や生理学では触れない方向をさらに追求しています。
私の関心の中心はそちらにあります。
現在の身体科学との結びつきか関連が明瞭になればいいのですが…。
近代科学が心臓(または内臓)による精神作用から離れていったのには、それ相当の理由があります。
しかし、それが西洋医学や近代科学の限界になっているのかもしれません。
そのあたりを『臨床の知とは何か』のなかの言葉で見ようと思います。
これは大きなテーマであり、いろいろな角度から見ていく必要があります。
『臨床の知とは何か』はその一つの指摘と考えていいはずです。

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