北海道鹿追高等学校
北海道鹿追高等学校
種類 | 地域みらい留学、全日制高校/特別進学コース・国際探究コース URL |
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所在地・連絡先 | 〒081-0213 北海道河東郡鹿追町西町1丁目8番地 TEL 0156-66-3011 |
内容 | 道外生徒募集の定員:高校進学1名+α(10名程度) *80名定員のうち、連携型選抜内定者数を除いた数の40%のうち、5%の数+道内入学者数を除いた数 |
寮だけじゃない、もうひとつの暮らしのカタチ。自立生活型「Penguin House」
「ただいまー。あ、いい匂い」と声が聞こえてきたのは、緑町2丁目にある自立生活型シェアハウス「ペンギンハウス」です。
ここでは1棟に3人ずつが入居し、合計12人の生徒が共同生活を送っています。
ペンギンハウスには、食事棟があり、調理員の加納浩子さんの美味しいごはんが月曜日から土曜日の朝晩に提供されています。
併せて同じ敷地内に居住するハウスマスターの和田陽輝さんが生徒たちの生活をサポートしています。
全国募集を開始したことにより、学区外の生徒たちの受入体制を整えるために整備されたこのシェアハウス。
元来、都道府県立の公立高校はその都道府県に在住していないと受験することができません(一部例外有)。
そこで鹿追高校がまなざしを向けたのが、「地域みらい留学」という制度でした。
この制度は、日本各地にある魅力的な130校を超える公立高校の中から、住んでいる都道府県の枠を超えて、自分の興味関心にあった学校を選択し、高校3年間をその地域で過ごす国内進学プログラムです。
この制度により、全国各地から鹿追町で学びたい生徒が集まりました。
「みんなはどこから来たの?」とシェアハウスの生徒たちに尋ねると、「札幌」「青森」「岐阜」とさまざな地域が飛び出します。
「何で鹿追のことを知ったの?」との問いには、「ネット」「テレビで見た」との答えが。
中には、「過去に親が鹿追で働いていた」「いとこが瓜幕の山村留学をしていた」という生徒や「瓜幕の山村留学で鹿追町に在住し、一度は地元に戻ったが、鹿追高校に戻ってきた」なんていう声も。
鹿追高校のPRはさまざまな媒体で行われていますが、「町の魅力や人の温かさが新たな人を呼ぶ」という連鎖も起きていました。
シェアハウスの生徒たちは基本的に、自分たちのことは自分で行うことになっています。
食事の用意や後片付け、リビングやお風呂、玄関の共用スペースの清掃や冬場は施設周辺の除雪も行います。
自立した生活と居住者が互いに協力する気持ちが共同生活のカギ。
中には部活動とアルバイトを掛け持ちしている生徒もいて、町内の飲食店や介護老人保健施設もみじの里などで働いています。
「鹿追での生活はどう?」と尋ねると、「忙しいけれど充実している」と答えが返ってきました。
生徒たちは思い思いにそして懸命に鹿追での目まぐるしい生活を満喫していました。
「食事棟は22時に閉めるんですが、基本的にギリギリまでみんな食事棟にいておしゃべりしていますね」と話す和田さん。
世間がハロウィンだったこの日は、食後のテーブルにおやつが並び、今日あった出来事を話したり、みんなで踊ったりとペンギンハウスからは楽しそうな声があふれていたのでした。
◆ようこそ、鹿追で学びたいキミへ 新たな高校寮「Penguin Dormitory」
・鹿追高校(西町1丁目)
・鹿砦寮(緑町4丁目)令和7年4月から新高校寮へ統合
・シェアハウス(緑町2丁目)
・福世館(栄町2丁目)
・鹿追高校寮「Penguin Dormitory」(元町4丁目)
※地図は本紙をご覧ください。
◇いよいよ令和7年度4月から供用開始!鹿追高校寮「Penguin Dormitory」
鹿追町元町4丁目12番地
全40部屋(男子20部屋・女子20部屋)
生活居住棟(4棟)、食堂・交流棟、ハウスマスター棟、物置・駐輪場 ほか
詳細については、建物が完成次第、改めて広報しかおいにてご紹介します!
全国募集を開始してから、鹿追高校には町外から多くの入学生が増えました。
これまで町外生徒は男子寮「鹿砦寮」、女子寮「福世館」、令和6年度からはシェアハウス「ペンギンハウス」にそれぞれ入居していましたが、次年度以降、現在の寮では部屋数の不足が見込まれています。
こうしたことから、増加する町外入学者への受入体制を整備するため、令和7年度4月から供用を開始する、新たな高校寮「ペンギンドミトリー」を現在建設中です。
また、これに伴い、男子寮「鹿砦寮」は新たな高校寮に統合されることになりました。
ペンギンドミトリーは、鹿追高校の南西方向、柏木区児童公園に隣接した位置に建設予定。
食堂・交流棟を中心に据え、生徒が生活する居住棟4棟が各2棟ずつ左右につながる形で建設されます。
各棟には個室10部屋のほか、シャワー室、トイレ、簡易キッチンが備えられ、冷蔵庫や洗濯機が配置される予定です。
あわせて月曜日から土曜日までの朝晩に食事が提供され、隣接するハウスマスター棟には管理者1人が常駐します。
建物は令和7年2月頃に完成予定です。
次月号も「鹿追高校のイマ」についてご紹介します。ぜひご覧ください。
問い合わせ:教育委員会 学校教育課【電話】66・2646
〔広報しかおい 令和6年12月号〕
WELCOME 地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化により人材不足が進む地方において、意欲ある都市部の人たちを迎え、地域活性化や町おこしを行い、その地域への移住・定住を図る総務省の制度です。
鹿追町では平成24年から隊員の受け入れを開始し、現在は6人の隊員が活動しています。
今回は、4月より新たに就任した5人の地域おこし協力隊の皆さんをご紹介します!
◆鹿追町環境保全センターのマンゴーハウスでマンゴー栽培に携わります
・金澤 里奈(かなざわりな)隊員(札幌市)
鹿追町環境保全センターのマンゴーハウスで勤務しています。
生まれも育ちも札幌で、南国に憧れて沖縄に移住し、13年間過ごしました。
沖縄では夏になると店頭に沢山のマンゴーが並び、それを食べるのが毎年の楽しみで、いつか大好きなマンゴーを自分で作ってみたいと思うようになりました。
そしてこの度ご縁があって、夢だったマンゴー栽培の担当として着任いたしました。
食べて幸せになってもらえるような美味しいマンゴーを作りたいと思います。
仕事は主に接客業を長くやっておりましたが、動物看護士の経験もあり、保護猫ボランティアも行っていたので特に猫ちゃんに関してのお悩みなどあれば気軽にお声かけください。
趣味は、シュノーケル、SUP、タヒチアンダンス、ウクレレ、サーフスケートです。
自然が好きで登山にも挑戦したいと思っておりますので、お誘い頂けると嬉しいです。
出会いを大切にしていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆鹿追町バイオガスプラントの視察案内や諸業務に携わります
・黒瀬 開(くろせ かい)隊員(芽室町)
瓜幕バイオガスプラントに勤務しています。
以前まで牛の削蹄の仕事をしており鹿追町とも縁が深かったので、顔を見知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、このたび大きく立場を変えて地域おこし協力隊として関わらせていただくことになりました。
大学時代にメタン発酵を学んでいたことを生かし、バイオガスプラントのことを『役場でやっている関係のないこと』ではなく、身近なものとして感じてもらえるよう分かりやすく町内の皆さんに、そして町外には魅力的なものと映るように伝えていければと思っています。
趣味で剣舞をやっていますので、今年からコロナが明けお祭りも復活してくる中、町のステージ上で見かけることもあるかもしれません。
新しい職場で、気持ちも新たにさまざまなことに興味を持って挑戦したいと思っています。
これからよろしくお願いいたします。
◆教育委員会の国際バカロレアコーディネーター
・Glen Shimbo(グレン シンボ)隊員(帯広市)
アメリカのシアトル郊外のカークランド市生まれです。
カークランドはどこかで聞いたことありますか? コストコの発祥地ですよ。
僕にとって、コストコはただの地元のスーパーです。
アメリカの大学を卒業後、帯広市の外国語指導講師(ALT)として約25年間勤めてから、4月に鹿追町の教育委員会に来ました。
新しいことを発見する楽しさを大事にしている鹿追町の教育に沿って、町の中学校が国際バカロレア認定を目指しています。
その認定と国際的な教育の普及をさらに深くするように毎日努力しています。
趣味はスポーツ全般(アメフト、バスケ、サッカー、野球など)です。
その他にも、中学校1年生の時から大学まで和太鼓も習いました。当時の和太鼓仲間が今でもアメリカで職業として和太鼓をしています。
鹿追町の皆さんとすぐ仲良くできたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
◆鹿追高校の地域みらい留学や町の教育に関する広報・サポートなどに携わります
・吉村卓也(よしむらたくや)隊員(札幌市)
特徴的な探究教育を行っている鹿追高校の地域みらい留学での生徒募集や、町の教育プログラムなどに関わる広報やサポートを行います。
埼玉県から海外を経て、札幌に移住して26年目。
そして4月から鹿追でお世話になっています。
途中20年間の大学教員生活を含め、メディアの世界、コンテンツ作りにずっと関わっています。
教育現場での仕事は約5年ぶりですが、やはり現場は面白い。
教育という形の無いものに、きちんとお金をかける鹿追町の施政には敬服します。
鹿追といえば教育だよね、と広く認知されるまで持っていきたいですね。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆教育委員会で少年団、部活動の地域移行に携わります
・池田哲(いけださとし)隊員(帯広市)
4月より鹿追町教育委員会社会教育課でお世話になっています。
担当は、主に少年団、部活動の地域移行に関わる職務に従事しています。
昨年12月、文化庁およびスポーツ庁から部活動の在り方等に関する総合的なガイドラインが示されました。
その中には今年度から3カ年で、地域連携・地域移行に取り組みつつ、地域クラブ活動の実現を目指すこととなりました。
少年団、部活動は、競技の技術向上はもちろんのこと、あいさつや礼儀、マナー、協調性、社会性など、その教育的効果は非常に高いものがあります。
学校の勉強は苦手でも、少年団、部活動が学校生活の支えとなっている児童生徒はたくさんいます。
地域の専門的な技術をもつ指導者に関わっていただくことで、少年団、部活動を持続的なものにすることができます。
鹿追町の子どもたちのために、ぜひ指導者として少年団、部活動に関わっていただけませんか?
これからお世話になります。
町民の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
〔広報しかおい 令和5年7月号〕