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卒業式への思い

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==卒業式への思い==  会報『ひきこもり居場所だより』2021年4月号

3月に入り、ようやく緊急事態宣言も解除され、街にもあっという間に人が返ってきましたね。
そんな中、卒業式の綺麗な袴姿の女性もチラホラ見かけられるようになり、彼女たちにとってはこの時期卒業式に出席することが出来て本当に良かったなという思いが湧き上がってきます。
わがフリースペースの関係者も今年は三人がそれぞれの学校の卒業を迎えました。

今回はちょっとそのおはなしを。
パートナー(利用者の総称)のKくんは中学卒業。
本人は「式には最後だから行こうと思っているんだ。」と前向きな発言をしていました。
それでもその日が近づくにつれて緊張が高まり「大丈夫かな。行けるかな。」と不安を口にしていました。
それでも有言実行で式には出席したそうです。
他のクラスでは何人も欠席者がいたようでしたし、自分で決めたことを頑張って実行したのですからそれは自信に変えてほしいものですね。
ちなみにはるか昔のこと、不登校をしていた私の長女の中学卒業式は特別に校長室での卒業証書授与式でしたが、母親の私は号泣!
それを娘は冷めた目で見ていましたっけ。
このシーズンの忘れられない思い出です。

ところで学校から足が遠のいている子にとっては卒業式というのは今までは辛い3点セットがありました。
それが、卒業文集、卒業アルバムの写真撮影、最後の大きなハードルが式への出席でした。
「これが最後なんだから」と方々からの圧力で彼らにとっては踏み絵のような辛い通過儀礼だったようです。
過去にはこの時期になると決まってそのことで辛い思いをしてきた親子を見てきました。
そんなことももしかしたらこのコロナ禍でハードルが少し低くなり、徐々に変わりつつあるのかもしれませんね。
もしそうだったとしたら私は良い傾向だなと感じています。

それと準スタッフで大学を卒業したTくんと、大学院を卒業したMくんも。
二人は共に長年フリースペース雲と関わってきてくれました。
代々のスタッフの学生たちとの関係も後輩としてから友達関係、そして先輩後輩の関係とその時その時でかかわり方を変えながら私たちと一緒に歩んできました。
並走しながらも、「もうダメなんじゃないか。」と危ぶんだ時期も確かにありましたが、こうしてちゃんと卒業という一つの節目をむかえるまでになったのは本人の諦めない気持ちとご家族や周囲のフォローがあったからこそだと思っています。
それぞれ次があり、またそれに対しての不安はとてつもなく大きいことでしょう。
それでも諦めなかった自分が居たことを心の糧にして次のステップへ進んでいってほしいものです。

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